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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
101/204

すごい世界に来ちゃったよ、アンナちゃん!

新たな世界はちょっと、特殊。

……はっ!


ここは神殿っ!


こんにちは、アンナちゃんですわ。


また、私はループしたのですね。


「輪廻神の、祝福か……。」


「なんと……家の娘が……。」


……あれ?なんか雰囲気が。


「邪神と言われる神の巫女、か。いや、よそう……。」


「そう、か。……アンナ。」


なんですか父上。


「お前も解っているだろうが……今、この世界には危機が迫っている。」


……んん?


「お前も、これから先戦いに否応なく巻き込まれる。ましてや、輪廻神の巫女というモノになってはな。」


ちょっと、状況が掴めません。


「まさか、私の娘が……。」


父上?私の肩掴むのはいいけど項垂れないでくださいまし?


「……えっと、あの、お父様?ひっじょーーに言いにくいのですが。」


「なんだ……。」


「この世界について、再度説明を頂けません?何が、どう、危機なのか。」


「何を言っている?」


「……えっと。」


全然解りません。しかしまあ説明しようもなし……うーん?


いきなりバラしてみましょうか。


「お父様、先ずは私……輪廻神の巫女について、現在の状況を説明します。」


「……よくわからんが、聞こう。」


神殿の奴らも興味あるみたいで、聞き耳たててる。


「えー、では。」


なんと説明しようかな。


「私、こんな世界の経験ないですわ!あっははは!こんな始まり方は初めてかも!」


「あ、アンナ……?」


「ああ、お父様、私はアンナ・グリムディアと申します。輪廻神の巫女にして、シャムシャラの亡霊にございますわぁ。」


「亡霊……?」


「まて、その名前を何故知っているのだ!」


ああ、禁書だっけ。


「昔、昔、読みましたから。……別の世界で、ね。」


「別の世界だと?」


「ええ、そうですよぅ。これで、……何回目の世界でしたか。」


「ま、まて、何を言って。」


「まあ、いいでしょう。ふふ、輪廻神の巫女はですね。同じ様な……世界を廻り続けるのですわ。輪廻の様に。」


「な……。」


「しかし……生憎とこの世界は初めてですわね。前知識も無し、何が脅威なのかしらね。」


「……。」


「まあ、簡単に言うとですね。私は何を殺せばいいのかしら?魔王?」


「魔獣、だ。輪廻神の巫女。」


聞いたことある、女の声。


「久し振りですわね、アンナ。」


こっちも聞いたことある、女の声。


「お前達、勝手に入ってきては!」


「いいじゃないか、神殿長。同じ巫女なのだし。」


「そうですわ。堅いこと言ってはね。」


「……とりあえず、魔獣とは?」


「神話に出てくる、黒き獣。精霊王の逸話にある、門を守る獣だ。」


「ああ、そんなのもありました…………ね?」


暴走して、大増殖して、世界を滅ぼしかけたやつ。大体赤いののせい。


「今、魔獣が複数の場所で確認されているのですわ。今は小動物程度が魔獣化している程度ですが。」


「神話のとおりだとすれば、手を打たなければ世界が飲み込まれる。」


「だから、危機が迫っている、って事なのね。」


はー、獣狩りかぁ。


まあ、人間同士で滅ぼしあってる訳ではないのね。


「とはいえ、アンナ。」


途中空気だった父上。何かしら。


「お前が幾つもの世界を廻っていた、という事は……理解しがたいが、飲み込もう。戦えるという事も。」


ええ。


「しかし、お前は未だ10になったばかりだ。先ずは、ゆっくりと、この世界について学ぶべきだ。」


あら。


「そうは思わないか、巫女達。」


「そうだな。危機が迫ってはいるが……まだ、余裕も少しはある。」


「なに、今日は確認に来ただけですわ。」


えっと、なに。まだ戦わなくてよろしいので?


「ならば、私達は失礼する。少々、話し合わなくては。」


えー。


ま、いいかしらー。


「よくわかりませんが、失礼致します……ところで、誰?」


「ああ、失礼。私はスティティーラ。秤神の巫女をしている。」


「私はレティシア。戦姫神の巫女をしておりますわ。……幼い頃にお会いしましたわよ?」


…………ああ、レティシアお姉様か……。じゃじゃ馬の……。


「……うっすら、と思い出しましたわ……。」


「ふふ。数年後、アンナが戦える年齢になってからまた、お会いしましょう。」


……そうですかー。


とりあえず、父上に連れられて神殿を出る。


しかしまあ、なんでしょうね。


「少々特殊な世界なのかしら……。」


魔獣が出た、なんて聞いたことも無し。


今回は獣狩りメインの周になりそうですわね。


……さて、と。


3180周目。いきましょうか。














アンナちゃん、一度壊れて吹っ切れてはいるけどまだ、狂ってはないと時のお話。

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