またしても、夜ッ!
ラディーちゃんとの絡み、多めですね!
あっはー!アンナちゃんだよ!すでに夜っ!
「アハー、ラディーちゃんダヨー!」
うわいきなり出てくんなびっくりするだろーが。
「昨日カラ周リヲ兵士ガ沢山マワッテルネー。」
「そだねぇ、そりゃここでパコったってんだからそりゃもうピリピリしてんだろーよ。」
お前が出てこないようにな!
はい、想像できてるかと思いますが絶賛森の中です!しかもすげぇ警備がいる森です!中までは入ってこないけどね。
さて、今日な何故ここに来たかってーと。
「ウン、ナニシニキタノ?」
「久しぶりに会ったんだしお茶をってね。」
「ヤッター!」
こいつ、嗜好品大好きなんだよな……。なんでも、人に擬態して買い物もしてるとか。警備はなにしてる。
「ナンテイウカー、別荘地的ナ?人里離レテノンビリライフ?」
「……ここ一応王都なんですけど。」
「細カイ事気ニシテハイケナイノデスワ♪」
「ですわ♪……誰の口真似だい。」
「ンー、王女?」
「あー、そんなのもいたなぁ……第一王子にべったりな。今3歳だっけ?」
「ソコマデ気ニシテナーイ。」
「だよねー。」
あー、第一王子使うんならそいつもどうにかしねーとか。めーんどーくせー。動いてる間にどっか見つかんねーとこに第一王子ぶちこんで、しばらくそこで療養してもらってー……。けど存在している事が確定できる、王都に近いとこで……そんな場所あるか?
「オ茶オイシイ〜♪」
「そりゃよかった。」
呑気なもので。
「ソレハソート、私ノ住ム家、建テテ欲シーンダー。」
「……家?」
「トイウヨリ、既ニアルンダケドサ、モウヒトツクライアッテモイインダヨネー?」
「……なるほど、その手があったか。」
「トイウカソレシカナイヨネ?」
誰も入らず、今警備も多く、かつ中は誰も知らない。森の主に認められなければ処刑される。しかも、王都の真っ只中。入れるのは、私と、その付き人だけ。いいねぇ。
「そうと決まれば建てるか。」
「コッチ、イイトコアルヨー!」
ついていった先は、森の奥。真っ暗になるほどの生い茂り方をした黒い森。よくこれで育ってるなここ……ああ、葉が黒いのか。ていうか花まで黒かよ!漆黒だよ!すげえ!綺麗!
「ね、この花ってさ。」
王城に、レリーフとしてある神の花に似てる。つーかこれだよね。
「世界中ドコニ行ッテモ、ココニシカナイヨー。トイウカ、私ガ住ムニシカ咲カナイ、マサニ私ノ花♪」
「……お前の魔力で変異したやつか。」
「ソソ♪」
こいつはいい。
「摘んでも?」
「イイヨー。優シクシテネ♡」
「お前の一部かよ……。」
遠慮なく摘む。
「アンナチャンッテ私ノ魔力ガ染ミ付イテルカラ、着ケルト死ヌマデ枯レナイヨ。」
……ほう。
「守護神の加護を得られる訳だ。」
「渡シタノハ、一番最初ノ王ト、コノ国ヲコレダケ大キクシタ13番目ダケカナー。」
「そりゃあいい。ハッハ♪」
世界で三番目ときたわけだ。
「ありがと、ラディーたん♪」
「タンッテ(笑)」
「らでぃーたんだよっ♡」
「アッハハハ♪」
じゃれあってたら、らでぃーたん(笑)が止まった。
「ついた?」
「ウン、ココ。コノ奥ニチョット開ケタ所ガアルノヨー。」
……草の壁なんですが。これ入り口だとしたら見つかる事ねーぞ。
「サー、ドーゾー。」
とかいいつつ先に入るラディーちゃん。続いて入る。ほお。
「トンネルみたいになってるのね。」
「ソ、ナンダカ秘密基地ミタイデヨクナイ?」
「ハッハ、ナイスだよ!」
トンネル抜けて、広場。
「これは、すごい……。」
背の高い黒の木が空を覆い、ドームのようになった広場。なかなか広い。日の光はしっかり差し込んでいるから明るいし、照らされた黒の花が凛と咲き誇っている。これは。
「秘密の花園、か……。」
「イイデショ!」
「ここに住みたい……。」
「アッハハ、全部終ワッタラネ!」
わかってるさ。さてと。
「早速建てましょうか。」
「デザインマカセタヨー。」
「おっけー!」
さあ、建てますか!
この広場に匠の技が光る!