表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/82

7話 ガインと俺と後ろめたさと光

眠いのに寝れないジレンマが・・・・・・・











例えゴブリンといえども殺す事にかなりの罪悪感があった。

人と同じ様な姿をしといると余計に罪の意識を感じる。

やっぱり小説で出てくる登場人物たちとは違ってこちらはリアルだ、血なまぐさい感覚は消す事はできないな。


「いつまでへこんでいるだよ。

ケモノや魔物って言うのは人に害を与えるのがほとんどだ。

放っておいたらいつか他の人が死ぬんだ、もしかしたら1人や2人だけじゃなくて村や街単位で死人が出るかもしれないんだ。

 向うだって殺す気で来ているんだからコッチも殺す気で対応するのに罪悪感を持つ必要はねぇさ」



「・・・・・・そうかな?・・・・・そうなのかも知れないな。

何だかこの森に居ると後悔や罪悪感ばかり感じているな。

もっと前向きに考えて行かないとな」


 しゃがんで俯いていた俺は顔を上げてガインに答える。

気持ちは落ち着かないしそう簡単に考えを変えられないがガインが言っているのが正解何だと思う。


「そうしてくれ、俺も知っている奴が何もしないで無抵抗で死んで行くのは堪えるからな。

・・・・・・・・・・そしていい加減、俺に謝ってくれないかなぁ?!

まだ臭いがとれない気がする!」


 そう、ガインは川で防具を兼ねてそうな履物や破れにくそうなズボンをこれでもか!!っと洗い続けている。


「吐いたのは済まないが、わざわざ後ろを向いて吐こうとしたらお前が回り込んで来たんだろう?半分は自分の責任だろ」


「そうなんだが、そうなんだがやりきれないんだ。」


 ブツブツと文句を言い続けるガインに言いつける。


「文句が有るんだったら良いんだぞ?

また俺の食糧でも分けてやろうかと思っていたんだがな?????(笑」


 最後笑いそうになった。


「文句は御座いません!!」


 っと言って俺に直立・敬礼を、ゴブリンの時より素早く動いたんだから。


「これ洗い終わったら飯くれ、準備が必要だったらその間にゴブリンの討伐証明部位を剥いでおくからさ」


 ガインが洗い終わるのを見計らってコンビニに入る。

コンビニにあったバーガー系のパンと粉タイプのインスタントコーヒー、それと野外で使える小型の薬缶をカゴに入れる。

 あれ?何でアウトドア用品がコンビニにあるんだ?

カウンターに居たミルエルに聞いたら「便利なお店、それがコンビニです」と笑顔で答えられた。

便利なのは良いんだが最終的には総合デパートに成るんじゃなかろうか。

プリぺードカードの陳列スペースにポイントに使えるカードを見つけた。

通常ポイントは、戦闘において相手を倒した時と訓練において手に入るらしい。

それ以外だと、依頼の達成時とプリぺードカードでも手に入るらしい。

カゴのと含めて5万分のポイントを買っておく。色々とポイントも使ってみたかったしな。


 精算時、コンビニのスキルを使う時に実際に来店しなくても商品の一覧を表示して購入できる簡易利用もできるとミルエルが教えてくれたがそれは使わないと返しえおいた。

何でかと聞かれたが簡単な話で、実際に商品を見て買いたいのとお店の人と少しは交流したからと伝えると「ふふ、そうですか。いつでも来て下さいね」と返してくれた。

そんな事を言われると直ぐに買う物が無くても行きたくなるじゃないか!商売上手め。


 戻るとガインに剥ぎ取りしてもらい、その間に飯の準備をしておく。

ついでに焚火を焚いておき洗った物も乾きやすくしておく。コーヒーも飲みたいし。


飯の準備も終わるとガインがゴブリンの右耳を剥いで、革でできた袋に集めて戻ってきた。

コーヒーとバーガーを渡すとガインはさも当たり前の様にガッつく。


「コレも美味いな!

それに、これ、コーヒーじゃん!

よく豆なんか持ってたな」


「これ、お湯入れれば直ぐできるやつだぞ?」


 これを聞いたガインは、


「マジか!!

それ分けてくれないか?!移動の時とか楽しみになる!」


 と、突っ込んでくる。文字通り体ごと。


「わっ分かった!譲るから落ち着け!!

コレやるから」


 未開封のを1袋ごと渡して離れてもらう。ガチで襲われると思った。


「ありがとう!

金は幾ら払えば良い?」


「別に良いさ、世話になってるしな」


「そうか?

払っても良いんだがこっちも少し助かるかな。

金に余裕があるわけでもないしな。

この粉のやつは便利だな、お湯で飲めるなんてな」


「粉の量には気を付けろよ。凄く濃くなったり逆に薄くなったりするからな」


「あぁ分かった。それとこれはお前の分な」


 さっきゴブリンから剥ぎ取った部位が入っている革袋を俺に渡してくる。

貰っても良いのかと聞けば、「それはお前の倒した分で、俺が倒した分はココにあるから良いんだよ」と腰に着けた袋を叩いて話す。

 そんなガインは俺、良い奴だろ?バリのキメ顔で笑ってくる。その際頭もキラっと輝く。

この頭、アホ毛見たいに動く代わりに感情に合わせて光るのか?まさかアホ毛の亜種があるとは思わなかったよ。


「このまま朝までココで過すか、ココだったら早々襲われないだろう」


 いい加減疲れたしな。


「そうだな、夜営するか。

ソーマも疲れただろ、朝まで寝てて良いぞ?

俺はコーヒー飲みながら見張りでもしてるからよ」


「良いのか?

交代でも良いんだぞ?」


「たぶん、お前は、初めての戦闘だったんだろ?

俺は慣れてるから一晩位だったら大丈夫だし、良いからお前は寝ろ。

明日も朝一から移動すれば、たぶん昼には街に着くと思うから」


「ありがとう、遠慮なく休ませて貰うな」


 木に登っていつもの様に寝ようとすると、「って、木の上で寝るのかよ!」っとガインが五月蝿いので「少しは安全だろ?」っと返事して寝るこにした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ