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68話 素敵な誓い(本人には)

「さ、あまり時間も無い事ですし。そろそろ訓練場に行きましょうか。

オイバザード様にも許可を頂けるようにお話をしてありますので」


 イエイヌはこの惨状を無かったものにしている。


「分かった。2人とも、俺たち少しばかり出かけてくるから少し休んでて。

ミエ・・・は良いか。鮎馬さん、悪いんだけどフリムの事も頼むよ」


 俺もイエイヌの行動に乗っておこう。

ミルエルは、未だにフリムに舐められているから鮎馬さんに頼んでおく事にした。


「はいぃぃ、行ってらっしゃい蒼真さん。因みに何処に行くんですか?」


 足の痺れに悶絶しながらも、鮎馬さんが何処に行くのか聞いてきた。何か俺も次第に痺れてる足を突っついたりして悪戯したくなってきた。まぁ本当にはやらないけど。


「ここにある訓練施設だよ。

俺もまだまだ自分の力を上手く使えてないし(って言うか、神爺さんのせいで余計に使えなくなってんじゃないか?)イエイヌも訓練したいって言ってたからさ。

少し訓練でもやろうか?って」


「わ、分かりました。もし行けるようでしたら後から皆で行きますね」


「来れなくても大丈夫だからな。ゆっくりしてても良いから、無理はするなよ。

じゃあ行ってくるから」


 そう言って部屋から出た俺とイエイヌは訓練施設へとイエイヌの案内で向かった。勿論、俺はフードを深く被って顔を見えないようにしている。


「フードは被るんですね」


 イエイヌがぽつりと呟いてきた。

当り前じゃないか、この姿って言うかこの顔を曝け出すなんて恥ずかしいにも程がある。


「まだ俺自身が慣れてなくて恥ずかしいから、暫くはこのままだな」


「分かりました。

でも、早めに慣れて下さいね。お顔が見えないのは何だか、遠慮されているようで寂しいですから」


「分かってるんだけどな、どうも周りの目が気になって仕方がないんだ。

別に、周りが悪意とかを持って見てるんじゃないのは知ってるけど」


 俺って、自意識過剰なのか?


「それもそうなのかも知れませんね。

いきなり別人になった様なものですものね」


「全くだ、今度あの爺さんに仕返しをしよう」


「では、あのお店の商品を奢らせれば良いのでは?」


「それ良いな!そうしようか。

その時にはイエイヌも一緒に来るか?」


 思わず、素敵な提案に笑顔になってしまう。


「はい!是非ご一緒します!」


 イエイヌも俺に笑顔で答えた。

尻尾がフリフリ動いて居るから余程楽しみなんだろう。


「一緒にお出かけ♪一緒にお出かけ♪」


 何か小声で嬉しそうに呟いているけど俺にはよく聞こえ無い。でも笑顔で居るからまぁ良いか。


 お互いに笑顔で神爺さんへの復讐を誓い、一緒に行く事にした。

向かい合ってるんだが、俺はフードを被っていてイエイヌには見えてないんじゃないか?口元位は見えてると思うけど。


 そのまま楽しい気分で訓練所に向かったが、イエイヌも俺も城の中で迷ってしまい。何度か警備中の兵士やすれ違ったメイドの人たちに聞いて到着することが出来た。

到着した訓練所には。何故か俺が今、出来るだけ会いたくないと思っている人たちが勢ぞろいしていた。









 今回から、前回の投稿でお知らせした通りに少し短めで構成していきますのでよろしくお願いいたします。

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