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67話 ある意味お仕置き?

漸く自由な時間が・・・・・・・+気力が・・・・・・・・・



















「ユウカさんもミルエルさんも、もう少しソーマさんの事情を考えたらどうなんですか?

相手の事情も聞かずに変態扱いなんて酷いと思います!」


 現在、状況を把握したイエイヌによって鮎馬さんとミルエルが説教されている。

2人並んで床に正座していて、その真ん前で教育ママ張りの説教を垂れるイエイヌ。そして未だに俺の腕の中で収まっているもののイエイヌに対して震えているフリムと観察している俺。これだけだったら何が何だか分からんな。

 それにしてもイエイヌはどんどんと変わっていくな。

何が変わっていくかって言えば。ステータスが変わってくとかじゃなくて、性格とかでもない。じゃあ何が変わったって、自分を出すようになってきた事かな。

以前は、自分を出さずに周りの様子を窺いながら極力やり過ごすようにしていた感じなのに。今では自分の感情を周囲の人たちに出すようになっている。それに合わせて話すようにもなってきた。

あとは、仲間だって、言っているのに俺との変な主従関係擬きを作ろうとするのが消えてくれればありがたいんだけどね。


「分かりましたか!お2人とも!」


「「ごめんなさい・・・」」


「謝る相手が違います!」


「「蒼真(そうま)さん、ごめんなさい・・・」」


 イエイヌに促されて2人が俺に謝ってきた。


「あっあぁ、分かったから。な?

俺も急にこんな事になって気が動転してたし。まぁしいて言えば、これからは本人の話を聞いてからにしてくれよな?

と言っても、こんな事はそうそう起きないと思うけどな。

イエイヌも俺の為に、って言うのは有り難いんだけど。そろそろ2人を許してやってくれよ」


「・・・もう、仕方ないですね。

ソーマさんがそれで良いなら、私は何も言う事はありませんから。

お2人も、もうこんな事をしてはダメですからね。分かりました?」


 まだ何か言い足りないのだろうか、少し間があったけど俺が「もう良いよ」と言ってるから引いてくれたみたいだ。


「「分かりました。ちゃんと話を聞いてから判断します」」


「はい、ではもうこの話はこれまでにしましょうか。

お2人とももう立って良いですよ。いい加減、足も痺れて来たんじゃないんですか?」


「はい、実は正坐をした事が無かったので直ぐに痺れが」


 イエイヌの問い掛けに、ミルエルがすぐさま答えた。

確かに四つん這いになったまま動けないで居る。


「私も、右足だけ凄く痺れて動けないぃ」


 鮎馬(あいま)さんも足を崩したまま座り込んでて、ぎこちなく右足を伸ばしたり曲げたりして早く回復出来るようにしているみたいだ。

 イエイヌお説教タイムが終わって空気が和らいだ時に、現状のミルエルが心配になったのかフリムがトコトコと近づいて行った。「フィ~」とやはり心配そうに鳴きながら顔を足に近づけていく。

まさか!!っと俺が思った次の瞬間、正しくそれが起こった。顔を近づけたフリムは、そのままミルエルの痺れている足を舐めだしたのだ。


「フ、フリム、やめ、止めて!

痺れてるだけだから!痺れている足を舐めないで!余計酷くなるから!それに擽ったいの!」


 フリムの行為に悶絶するミルエル、少なからずフリムに止めるように言うが悶絶の方が目立ってしまいフリムには真面に聞こえて無いようだ。

フリムはフリムで、舐める前とは違い。舐めたらミルエルが動き出した事で、痺れが癒えて来てるのだと思ったのかより一層舐めまわしていた。

 ある意味、恐怖する光景を目の当たりにしている俺たちはその光景を見ているしかなかった。










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