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61話 帰り支度と説明と

 イエイヌを正式な仲間にむかえる事となり、その際イエイヌが泣きまくってしまった。

何とか落ち着いて貰って、城に帰ることとなった。メッチャ大声で泣くから周囲の目がコッチに集まって正直恥ずかしかった。

 帰ってからは、アイマさんとミルエルにイエイヌの事を話した。

2人共そうなると分かっていたみたいで、やっぱりねみたいな反応をしていた。3人とも変わらず良い関係のようだから少し安心できたけどね。


一通りの説明が終わった後、数日後どうやってメルギルに帰るかを話し合っていた。


「オイバザードさんと一緒に帰るんじゃないんですか?」


 一番可能性が高い質問が、アイマさんから来た。


「いや、城に帰ってきた時に偶然オイバザードさんとグロウブさんに会ったんだけどね。

何でも予定より帰るのが遅くなりそうなんだってよ。

だから、帰りは自力で帰って欲しんだってさ。

別に悪くないのに何故か謝って来てたよ」


 その時に、アイマさんの護衛の成功報酬とこれからのある意味無期限の護衛依頼の頭金として結構な額を貰った。それ以外にも貰ったものがあるんだけど。

その事についても伝えておいた。


「移動手段もそうだけど、これからの俺たちについてもどうするかな?」


「私はソーマさんの足手まといに成らないようにしていきたいです。

この子たちも手伝ってくれるみたいですし」


 アイマさんについては今までと変わらずレベル上げで良いか、俺も24時間ずっと一緒に居るわけではないから最低限身を守って貰わないとイケないし。


「私もアルバイト生活になる前の感を取り戻さないとなりませんね。

まだまだ感が鈍ってます」


「アルバイトの前って何をしてたんだっけ?」


「言ってませんでしたっけ?

以前は守護天使を目指していたんです。でも試験に落ちてしまったので見習いのままですし、職業に至ってはアルバイト店員のままなんですけどね」


 あ、ミルエルの目が死んでる!これ聞いたらアカンやつだった!


「わ、わかった!

じゃあミルエルはアイマさんと一緒にレベル上げの手伝いをして上げてくれないか?

今は見習いでもこれをキッカケに何か、得るものもあるかもしれないし」


「!!

そうですね。私も何時までも悩んでいられませんし、良い勉強になるかも知れませんからね。アイマさんが良ければお手伝いさせて下さい」


「私からも是非お願いします」


 何だかんだ言って、この2人は不思議と仲が良いんだよな。

最初はお互いに無言で牽制し合うかのようにピリピリしてたのに。


「イエイヌはどうしたい?」


「ソーマさ・・・ソーマさんのお手伝いを」


 今、様を付けようとしたな。仲間として招き入れて直ぐに様付で呼ぼうとしたから止めさせたのに、今も気を抜くと呼ぼうとする。俺自身はそんな大層な人間じゃないのにな。


「じゃあ、俺と一緒に買い出しの準備を手伝ってくれるか?

それとアイマさんたちとは別行動でレベル上げをしようか。俺もまだまだだし、何よりイエイヌ自身のレベルも上げなきゃイケないからな」


「はい!是非御一緒に!!何処にでも参ります!」


「「!」」


 イエイヌの発言に何かあったのか、2人が急にコチラに振り向いたのがわかった。


「そうしようか、イエイヌの装備とか神爺さんのとこで買い物したりしないといけないしな。

最近まったくと言って良いぐらい顔出してなかったもんな」


 今度は「あぁそれでか」みたいな顔つきに成った。何がしたいんだこの2人は。

その後からの流れは簡単に決まったまず俺とイエイヌが買い出しと移動手段を確保する。その間にアイマさんたちには情報を集めて貰う事になった。





 一応の方針が決まったが、時間が少し遅い事もあり明日に動くことと成った。

次の日、準備が整った俺はイエイヌの部屋に行き彼女に声をかけた。


「早速だけど行こうか」



「はい、まずは何方へ?」


 イエイヌも準備が整っていた様だ。少し早いかと思ったけど待たせずに住んで良かったのかもしれない。

まずは神爺さんの所に行こうか。

あの店は、もはやコンビニと言う名の何でもありの総合デパートの様なものだ。何かしら良い物が見つかる。

見つからなくても食料品だけでも良いしな。

プラス俺の事も改めて説明しとこうと思う。イエイヌだけ知らないって言うのもなんだか仲間ハズレにしているみたいだし、信用していないようにも感じる。


「手を出して貰えるか?」


「?

それは分かりましたが、何をなさるので?」


「答えは直ぐに分かるさ」


 イエイヌが差し出した手を握った俺は、直ぐにコンビニをイメージして移動する。

店の様子は相変わらずだった。

店員である神爺さん1人以外の姿はなく、これで良く潰れないと思うぐらいだ。


「よう来たのぅ

なんじゃ、また違う女の子かのぅ?ミルエルやあの時の嬢ちゃんはどうしたんじゃ?」


「人聞きの悪い事を言わないでくれ。

その言い方だと俺が女ったらしのクズ野郎に聞こえる。

あの2人は今別行動中だ。調べ物を頼んでいるから来なかっただけだよ。

この子は新しく仲間に成ったイエイヌだ」


「初めまして、イエイヌと申します。

この度、忠実な家臣兼仲間として迎えていただきました」


「自称家臣な。言っただろ、仲間として迎えるんだと」


 イエイヌは未だに家臣とかに成りたいらしいな。


「そうでした。つい思わず」


 尻尾はフリフリと揺れてる。こいつ、ワザと言ったな。


「面白い嬢ちゃんじゃな、儂はココの店長をしておる老人じゃ。

よろしく頼むぞい」


「あの〜、ここは何処なのでしょうか?」


「ここは神様が住まう神界だ」


「・・・はい?」


 分かりやすく簡単に説明したらダメだった。そりゃそうか、神界だなんて言っていきなり信じられる訳がないものな。

それでも俺は繰り返し説明する事にした。




















 異世界での乗り物って、どんな物が良いんでしょうかね?

私自身だったら飛空艇で空の旅も捨てがたいです。皆様もこれはオススメみたいなのがありましたら気軽に教えて下さい。ソーマたちのお話の参考にもさせて頂きたく思いますので宜しくお願い致します。

どんな物でも構いません。

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