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36話 偵察

大変遅くなりました!!


早速ですが、どうぞお読み下さい!

 幾つかの部屋を確認していた時に気がついた。


「この銃使ったらダメじゃね?」


 そう、タボールを使っても良いんだが、弾丸の威力に問題があった。

弾丸の威力が元々拳銃弾とは違い威力が高い、更に貫通力が高かったからだ。

そんな弾丸を使う銃を使っっていたら、問題があるんじゃないか?

例えば、相馬さんたちのすぐ近くに敵が居たとして、そいつに当たった弾丸が貫通したら合間さんたちにも当たってしまう。

 そんな事になってしまったら目も当てられない。

思い切って違うのにした方が良いと思うんだが、どうしよう。弾丸の威力を抑えたら、敵を倒すことができなくなるかも知れないしな。


「やっぱ変えよう」


 心配になってしまった俺は、急いでコンビニに移動した。

コンビニで、「なんじゃ、またか」と神爺さんに言われたが、そんな事に構っていられない。

急いでカードを選び直して、買っておいた。

選んだのは、MP5SD6だ。この銃は元々サイレンサーが付いていて消音性が高い。更に、この銃の種類はサブマシンガンになるのだが、シリーズを通して射撃性能が高い。簡単な軽狙撃もこなせるぐらいだから、今回の事にも使えるはずだ。

弾丸は、ハンドガンと同じものを使っているから貫通はしにくいだろう。

今回もいつも通りにゲーム仕様にしておく、追加でオプションのライトを付けておく。

これで取り回しも良くなったはずだから何とかなるかな?


 買い物が終わった時に、神爺さんが話しかけてきた。


「蒼真君、あまり事を急ぐと良い事が無いんじゃ。

周りを良く見るんじゃ、さすれば向こうから良い結果が来てくれるものじゃ」


「そんなに焦ってないつもりだが?」


「だったら何故のその様な顔をしとるんじゃ?」


「そんなに酷い顔になってるか?」


「身内が今にも死にそうな顔をしとるな。

若しくは自分が死ぬかじゃな」


「なんだよ、そんな顔してんのか?俺」


「もし間違っていたら・・・

そうじゃな、犬のウンコでも踏んだ様な顔じゃな」


「オイオイ、それでも神様なのか?

言葉使いは気を付けた方が良いぞ?」


「煩いわい!

早う行ってこい、ミルエルも向こうに居るんじゃろ?

行ってやりなさい」


「それもそうだな、それとミルエルの事はこれが終わったらキチンと聞かせてもらうからな。

じゃあな!」




 神爺さんのコンビニから戻って、買い直した装備を確認してから行動を再開した。

再開してから見つけた部屋という部屋を確認してきたが、どこにも2人は居なかった。


 探し回って見つけたのが、上に繋がっている1つの階段だった。

2人は上に居るのだろうか?そう思いながら慎重に上へと上がっていく。


 上がった階層も、かなり広く出来ているようで、幾つか廊下が分かれていた。

ここで気がついたのだが、この階層で初めて窓があったのだ。

さっきまで居た所は地下だったのだろう。って事はだ、ここか更に上があったらその上に居るって事だろう。


 先程よりも増して、慎重に歩みを進めていく事にした。建物の外にも居るかも知れないから、外からもなるべく見えないようにしていく事にした。


 廊下を進んでいくと、何処からか声が微かに聞こえてきた。

男の声と、女の声だった。

男の方はともかく、女の方は聞き覚えのある声だったから直ぐに分かった。相馬さんの声だ。


 相馬さんの声を探りながら辿っていくと、とある部屋の上から聞こえてきた。

ここの建物は地下に比べて老朽化しているからか、所々が穴が空いていたり崩れたりしていた。

それで上の声が聞こえてきたらしい。


「それで、君はどこまで知っているのかな?」


「何のお話ですか?」


「君が居たはずの本来の国の話だ。

まさか、たまたまこの国に来たと言う訳ではあるまい」


「私は元々この国に居ましたが?」


「嘘は良くないよ、ユウカ・アイマ。

君が我がエンギニアにいた事は、既に我々の所にまで連絡が来ていたのだ。

君がクレメルの手の者によっって脱走したとね」


「!・・・同姓同名の人と勘違いしてないですか?

私は唯の人間ですよ?」


「それも嘘だな、我々にはステータスを見ることのできる者が居るからな。

それと一緒に居た男女は何者だ?

彼らはどこまで関わっている?」


 どうやら尋問されている様だった。

取りあえずは相馬さんが無事そうだったのが分かっただけでも良かった。

オイバザードさんの状況が分からないのは厳しいが、取りあえずは相馬さんの所に向かって、上に上がれる階段をみつけよう。

ついでに、さっき迄と同じように各部屋も確認していくか。


 下の階に残ったミルエルたちも気になるが、先に進むことにした。


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