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12話 新人講習・始まり

 今日から新人講集が始まる。あの買い出しから、何故かガインは「その後どうなんだ?うん?うん?」などと五月蝿く、時たますれ違うギルドの受付嬢さんたちからは「確かにイケメンだわ」とか「今からでも」とか「お尻」とか聞こえてくる。

身の危険を感じそうな声も聞こえたりするが忘れる事にした。


 一般教養等は何とかなり、無事に参加できるがまだ筆記が苦手なので定期的にエレスから宿題の様な物を出されている。

ガレスには、時間が空いた時にトレーニングの相手をしてもらっている。

ステータスをポイントで底上げしていたのでお前本当に新人か?っと驚かれた時があった。

トレーニングの時に聞いたが、こうして繰り返してトレーニングを繰り返して行くと少しずつ、僅かだが各ステータスが上がって行き更新されて行くそうだ。

例えば、魔法をただ覚えて使うより、それを理解して繰り返す事で効率や威力等が上がって行く。

短いスパンで見ればトレーニングしようがしなかろうが同じだが、長いスパンで見ればその差がはっきりと出てくるそうだ。

 その話しを聞いて俺もトレーニングは少しはやらないと、と思い少しは続ける様にしていた。


 会場に着いて部屋に入ると中には数人すでに到着していた。

グループが出来ているようで、男2人に女2人のグループが会場入り口側の前列に。

男2人のグループが窓際後列に固まっていた。俺はそのまま近くに居た大剣持っていた戦士風の男に「講集会場はココですか?」と聞き、「ココだよ」と返事を貰い。礼を言って窓際前列に座った。


 しばらく待っていると、ガインと3人のギルド職員らしき人たちが入ってきた。


「待たせたな、今回この講集の教官の1人になったガインだ。

職業はハンターでポジションは槍使いだ。

ラインは緑の、まぁ言ってみればただの先輩だな!!

講集の間だけでも宜しくな!」


 今回はガインが教官か、なんか教官が知り合いってむず痒くなるな。

それにしてもキメ顔がイラつく。頭が光ってるし、主にコッチに向かってな!

残りの3人も自己紹介が終わり、そのまま受講者側の自己紹介になった。

最初は入口側のグループからだ。


「アレクって言います。職業ハンターのポジション大剣使いの戦士になります宜しくお願いします」


 アレクは質問した時に返事をしてくれた人で、パンダの獣人だった。獣人には、その種族ごとに特徴があり、元になった獣に近い人と普通の人に近い人がいる。

彼の場合は元の方に近い。


「俺はチットって名だ。職業ハンター、ポジションは盾士だ!宜しく!!」


 こいつは大柄な身体つきで、年齢も受講者の中で1番高く16才で通人だ。

通人は各種族の中で普通の人間を例える時の総称だ。

茶色の髪は短髪で豪快と言うか大雑把な性格そうだ。ガインと仲良く成れるんじゃないか?

大きい盾とショートソードを持っている


「スロウ、職業はハンター、ポジションは攻撃系魔法使い」


 簡単に言うだけ言って自分の席に座ってしまう。

彼女は赤いショートの髪に小さな身長、そして絶壁な通人。何が絶壁かはご想像にお任せする。

その見た目に反して性格は大人しそうだ。ただ持っている杖が先端にトゲトゲが付いており、あれは痛そうだ。


「私はニコと申します。職業ハンターのポジションは弓使いとなります。

一応、支援・回復系も少し使えますので皆さま宜しくお願いいたします」


 緑のサイドポニーの彼女は通人で、細身の高身長で、モデルみたいな感じだな。

話してる感じだと気を使う事が出来そうなかんじだな。


 残る後ろ2人は、パンチ頭のスン、リーゼント頭のダルフだ。

こいつら何時の不良だ?って感じの通人のヤツらで、街の感じからするとチンピラか?

話を聞いていてもそんな感じだった。ヤツらは揃ってハンターの戦士でロングソードを持っていた。


 なんで分かるかって?

3人の教官が自己紹介し始めた時からそれぞれに看破の眼を使ってステータスを見てたからな。

盗み見してるようで気が引けるけど何かあったら困るしな、一応確認だけさせてもらう。


「最後に俺ですね。

名前は蒼真になります。職業はポーターで、ポジションは銃士になります。

ポジションについてはあまり知られていないモノになりますが、ある程度の遠距離から接近戦までの距離をカバーする事が出来るので宜しく」


「け!ポーターかよ、腰抜けは要らねえよ」


 俺の自己紹介が終わると後ろのヤンキーAことスンが絡んで来た。

無視だな、めんどくさい。


「なんか言ったらどうなんだよ、ポーター!」


 ヤンキーBのダルフまで言いだしてきた。

仕方がないと言えば仕方がないのかも知れない。


 ギルドで登録できるハンター・ガードナー・ポーターはよくある立場的な扱いの総称ではなく、職業として登録される。

そして、戦士・魔法使い等は逆に職業ではなくポジション、立場的な表わし方になる。

 話は少し戻るが、ハンター等の仕事内容は、ハンターが魔物等の討伐やダンジョン・遺跡の踏破をメインにする職業だ。

ガードナーは商人・貴族・個人・団体等から依頼され護衛対象を守る用心棒的な職業だ。

最後に俺が選んだ職業はポーター、これはハンターとは逆に街や村の住人から依頼を受けてそれを達成するのが仕事だ。雑用等が多く、危険が少ないため、力がなく、自分に自信のない者が多く就く。

 その職業も基本的に自由に依頼等をこなす事が出来るが、仕事の方針を依頼者のも分かりやすくするためにこの様な形に分かれている。


「そこ、うるせえぞ。

黙らなかったら登録取り消すぞ」


 ガインの張ったりの脅しが効いたのか、ヤンキー共は大人しくなった。

それからは基本、教官の4人が入れ替わりでギルドの仕事や最低限の知識的な物を座学で教えた。

その間、ヤンキー共はまともに座学を受けてないし、アレクたちの塊グループは聞いているが理解が出来なかったり忘れたりしているみたいだ。

 俺は、こういうのがあと後響いて来るのを身に染みて分かっていたのでメモを取る様にしていた。

書いてる文字はコチラの文字のエルメキ文字、せっかく習っている最中だからそれを書いてる。

講義中書ききれないものは後から聞いて書いていた。

 教官たちは、俺が記憶喪失なのを事前に聞いている様で。比較的協力的だった。記憶喪失様様だな。

ただ俺のこの行為が気に入らないのか、後ろの連中はたびたび絡んで来たが全て無視してやった。


「明日からは戦闘訓練が始まるから装備は忘れるなよ。

模擬選だけは訓練用の武器を使うから怪我の心配はしなくて良いぞ?」


 誰も実際の武器で模擬線がしたいなんて酔狂な奴は居ないだろう。


「では最後に質問あるヤツ・・・・・居ないな、では解散だ。

明日遅刻するなよ!」


 ガインの解散で各々が席を立ち会場から去っていく。


「ガイン、何で黙ってたんだ?」


 殆んど人が居なくなってから、ガインに教官の事を聞いてみた。


「驚いたか?

俺もこの話を聞いた時に驚いたんだがな。何でも本当はな、俺じゃなくて他のヤツが決まってたんだってよ。ソイツが急病で倒れたから、たまたま暇な俺が居たから俺に話が来たんだ」


「何だ、唯の間に合わせ教官かよ」


「本当の事だが・・・・何だか傷つくな。

でも知り合いが居て少しはホッとしたろ?お前、ボッチだもんな」


「ボッチ言うな!」


「ははは、俺に酷い事を言うかだ!

それじゃな!俺もこれから色々準備があるんでな!」


 言うだけ言って去って行きやがった。

俺も準備しに行くとしますかね、新たにコンビニで買って修得したスキルの確認もあるしな。







新人講習の話はどのくらいになるかは、実際にどれくらいの長さで書けるかは分かりませんが、なるべくコンパクトになる様に頑張ります!

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