似た者夫婦、割れ鍋に綴じ蓋、類は友を呼ぶっていう公式は黙ってテストに出るから暗記しておけ
数々の苦難の末、デミアンはようやく自分の事務所の面接を終えた……。
ハハ……。ようやく終わったか。だが、クソッ……。今回の期はどうしてどいつもこいつも変な奴らばかりなんだ、胸糞悪い……。はぁ、ガキシンクレア。一体なぜ俺にはお前がエリートに見えるんだろうな。お前みたいなポンコツの分際で。
……。少し正直すぎませんか……。
ああ、もう知らねえよ。俺が間違ってるか?
い、いえ……。
社長……。もう終わったのか?
ああ、終わった。 デミアンとエドワードが話を続けていたところ、ニコライが既にそこで「メタルギ○」を全クリアしたのか、扉を開けて出てきた。
デミアン、終わったのか。腹が減った、何かくれ。遊びに来た友人に何も出さないのは失礼だぞ。
なんだ、ニコライか……。今日、お前がまだ一番まともだったってことに今更気づいたよ……。
俺は元からまともだ。何を言っている。
ああ、自分からまともだなんて言う時点でお前はまともじゃない。
ひどいな……。
ようやく休めそうだな……。ふぅ……。コンラトさん……。俺たちの次の予定は何だった……?
それが……。ええ、アメリカ大統領との会談があります。
あ……あの狂ったジジイとか? はぁ、全く……。アーロン、お前が前に仕えていたお方だろう。少しは助けてくれ。一体俺があの人をどう扱えばいいのか分からんのだ……。
Yes sir!!!!!!
はぁ……。ガキシンクレア。俺はアメリカに行く。何か買ってきてやろうか? 言ってみろ……。特産品でも買ってきてやる。
デミアンさん……?
シンデレラ、お前は何が欲しい……。 すると、シンデレラは顔を赤くしたまま言葉に詰まっていた。 ……。わ、私は……。社長がいつも気にかけてくださる……それだけで、あ、ありがたいです……。
そうか……。まあ、一応社員なんだ。お前に似合うものを買ってきてやるよ。
あ、ありがとうございます……。
デミアン、この野郎……。一体……! ああ、このおじさんはお前に感服したぞ!
白雪、お前は?
MAGAの帽子!
失せろ、クソ女……。何だ……、俺を社会的に抹殺させる気か?……。
へぇー? ひどいなぁ……。
ニコライ、お前は何が必要だ?
お前が前に売り払った「メタルギア ソリッド3 スネークイーター」の日本版デラックスエディションを買ってこい。
それはあそこで売ってねえよ、バカ。他のにしろ。
そうか。なら、MAGAのTシャツ。
お前はロシア人だろうが……。少しは考えろ……。
行ってくる……。ふぁ……。コンラトさん、航空券はファーストクラスにしたよな?
はい、社長。ケルン・ボン空港18時30分発ですので、あと40分しかありません。すぐに向かわねば。(日本、韓国基準22時30分、米国基準12時30分)
何だ……、あまり時間がないな。急ごう……。15時間もかかるんだ……。
デミアンさん、もしよろしければ、なぜ行かれるのか……理由を教えていただけますか?
あ? あのジジイが……俺たちの顧客なんだよ。しかもVIPだぜ? VIPがやれと言ったらやるしかないんだ……。ガキシンクレア、社会ってのはこういうもんだ。..........なるほど、そうですか……。
社長、俺アメリカには詳しいんだ!一緒に行ってしっかり教えてやるぜ。
そうか?サム……退屈してたから連れて行きたいところだが……ダメだ。今回はドイツに残ってろ。
オーケー……。
デミアンさん……かなり悟りを開いたような……。
先輩、そりゃあ気も滅入るわよ〜。
ところで白雪、キミ、面接のときどこに行ってたの?
あのキムさんだっけ?あのオッサン、あたしのこと変な目で見てくるからすぐに逃げたわよ(笑)。……「視線レイプ」ってのを初めて感じたわ〜。
あ……理解したよ……。
でも……コンラトさんが……。
唯一の常識ある大人が〜!いなくなっちゃったね〜!
詰んだ……!!!
エドワード、腹減ったわ。何か食わせてくれ。お前は店員だろう?俺は客だ。
あ……あああああ!!!サムさん!!!
なんやねん?うちはこれからドイツ観光行こう思てたとこやねん。邪魔せんといて。
「……はい?」
その瞬間、またピンポーンとチャイムが鳴った。
「あら、デミアンはいるかしら?」
驚くべきことに、とてつもない、いや、おそらく今まで一度も見たことがないほどの美貌を持った少女が入ってきた。
「……なんてこった……。これは……my angel……」
「この黒人は何かしら……。ねえ、デミアンはどこ? コンラトさんは? 誰もいないの? シンデレラ? 白雪? ベアトリーチェ?」
「あの声は~? マリお姉様♥~」 白雪はすぐにマリという女に飛びついていた。 「ああ……離れなさい……。あんた……気、気持ち悪いわ……」
「どうしてですか? 女同士の愛はダメなんですか?♥」
「当然でしょう……」
「先輩もマリお姉様も……あたしに冷たすぎるわ……」
エドワードは感じた!! 白雪という女は、男だろうが女だろうが、綺麗だったり格好良かったりすれば見境なく飛びつくのだと。
「あら、ニコライ、あなたもいたの?」
「久しぶりだな、マリ」
「それにしても……服を着なさいな……。見ていて下品ですもの……」
「ドイツは暑いんだ」
「シンデレラ、久しぶりね」
「マリお姉様、お久しぶりです……」
「ああ、あなたが……あのシンクレア君かしら? デミアンがよくあなたの話をしていたわよ……」
「あ……あ、ありがとうございます……」
「エドワード! 顔が真っ赤なのが丸見えだよ!!!!」
「ところで、マリ様は一体……」
「あら、私? デミアンの婚約者よ」
「ええっ!?!?!?!?!?!?」
「何を今更驚いてるのよ~。マリお姉様はね~……フランスの王女様で、今は王位継承順位1位なんだから~!」
「……?」
「まさか……」
「マリー・アントワネット・ソードワード12世……。現シャルルマーニュ・ソードワード14世の長女であり……フランスの星と呼ばれるお方だ……」
「サムさん?」
「俺はあの方のファンなんだ。おい、タマキンウォード! 耳の穴かっぽじってよく聞け! あの方のお顔を拝めるだけでもありがたいことなんだよ! え? 写真一枚で687,285.22ドル(999,999,995.10ウォン、日本円基準107,499,999.47円、ユーロ基準581,800.00ユーロ 2026年2月4日11時40分基準)もするんだぞ!!!」
「……はい?」
「あの方の顔……いや、一度会話するだけでも、宝くじの1等に当選するなんて伝説もあるんだぞ!!!」
「そうなんですね……」
「……本当なの? たかが私の写真一枚に581,800.00ユーロも払って取引されてるなんて……。無駄遣いはよしなさい……。撮らせてあげるわ」
「ブラフ(ハッタリ)抜きでか!? ブラフ抜きでか!?!?!?」
「……ええ、いいわよ」
「ガッデム……!!!??!?!?!?!!!」
「ところでサムさん。デミアンさんが婚約者だって話……聞いたことありました?」
「な……にを……。腸が抜けたようなこと言っとんねん……。あの口の悪いネオ・ナチ野郎とマリ・プリンセスが婚約しとるわけがないやろ!!!」
「悪いが、本当だ」
「プリンセス!!! 嘘ですよね??? 嘘ですよね???」
「……事実よ……」
「狂ってやがる……」
「あの子、どうしたのかしら……」
「さあ……分かりません……」
「あの黒人が何をそんなに騒いでいるのか、俺にも分からん」Hell....nah,,,,,,,,,
「マリお姉様……コーヒー淹れましょうか……?」
「ありがとう、疲れてたの……。ノワゼットをいただけるかしら?」
「はい……もちろんです」
「ところで、マリさんはどうして来られたんですか……?」
「あのバカはね、世話を焼いてあげないと絶対に食事をしないのよ……。だから食べさせに来てあげたの」
「え……?」
「聞こえなかった? あのバカは放っておくとご飯を食べないの。……また変なものばかり食べてるんでしょうね。ビールとか……」
「……?」
「フランスパンをわざわざ用意してきたっていうのに……。ったく、自分の婚約者を置いてどこへ行ったのかしら、あの子は」
「先輩、アメリカ行きましたよ〜。お姉様、なんて言ってたっけ……あのトラン○爺さんに会いに行きましたよww」
「はあ? 本当に……? 少しは言ってから行けばいいのに……。あの子ったら……。せっかく作ってきたっていうのに……」
「気にするな、マリ。俺が食べれば済む話だ」
「なによニコライ、いつの間にいたの? ちょっと、食べないで……!!」
ニコライは味わい始めた。
「……ふむ。……美味いな。やはりフランスパンは……」
その瞬間、ニコライが気絶した。
「この子、どうしたのかしら」
「……?」
「あたしも食べてみよーっと。……え?」
「白雪……?」
「タマキンウォード、耳の穴かっぽじってよく聞け……。娘の愛は毒をも凌駕するという言葉がある……。そして俺はその話が大好きだ……」
「サムさん!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
「ニコライ・ロマノフ12世、白雪、サム……リタイア!!!!」
「…………マリさん、それ……作る時に味付けを……」
「何を見てるの? 見た目さえ綺麗ならいいじゃない。生地を捏ねる時も、その……なんだっけ……。とりあえず目に付いたものを全部入れたわ」
「……? あの……それだと料理とは呼べない気が……」
「この子は何を言ってるのかしら? 食べ物を作ればそれは料理よ。何をそんなに堅苦しいこと言ってるの?」
エドワードは感じた。伊達にデミアンさんの婚約者を務めているわけではないのだと……。
「……ちなみにデミアンさんは……召し上がったんですか?」
「あのバカ? 普通に食べてたわよ。でも、いつも全部食べた後に顔をしかめて『ちょっとトイレに行く』って言うのよね。もう、本当に……」
「……デミアンさんは、あれを耐え抜いたっていうのか……?」「何ですって?」
「あ……いえ……お二人は本当にお似合いだと思いまして……」
「あんたにそんなこと言われたくないわ」
(やっぱり……気が強すぎる……)
一方、シンデレラはリタイアした三人を介抱していた。
真っ先に目を覚ましたニコライは、まるで地獄を見てきたかのような表情で言葉を絞り出した……。
「マリ……お前は悪魔だ。人の皮を被った悪魔だ……」
「あの子は何を言ってるのかしら? あんたこそ服をちゃんと着てから言いなさいな」
「お前はいつ見ても酷いな。デミアンがあんなのとどうやって暮らしているのか分からん……」
「この子はなんなの? 私がデミアンを育ててあげてるんでしょう? まるでデミアンが私を養ってるみたいな言い方しないでちょうだい」
「……やはりお前とは話が通じない」
「あんたがそんな口をきくもんじゃないわよ、この変態」
「……女は怖い……」
「何言ってるのかしら……本当に……」
「……や、やっぱりマリお姉様のパンは、ど……毒物だよぉ……~ww」
「何ですって?」
「あ……何でもないです~…………」
その時、ドアが叩き壊されながら誰かが入ってきた。
「マリ王女殿下、ここにいらっしゃいましたか!!! 一体どこへ行かれたかと思えば、婿殿の事務所にいらしたとは……」
「なによベルトラン、どうして来たの?」
「どうしてとは……。姫様は一国の王女であらせられます……。おまけに王位継承順位第1位。それがどういう意味かお分かりですか……?」
「知る必要があるかしら? ただ婚約者の仕事場に……」
「……全くもう…………」
「あの……どちら様でしょうか……?」
「私の名はベルトラン・デュ・ゲルトリング8世。フランス皇室直属の騎士団長であり、現在はマリ王女殿下の補佐官を務めております」
「ご苦労様です……」
「本当に……辛いです……。私はこのために騎士団長になったのかと……」
エドワードは感じた。あの男の涙は、たった一日の恨みがこもった涙ではなく、少なくとも10年分は凝縮された恨みの涙だということを。「ベルトランも全く……。男がどうして泣くのよ、みっともないわね」
「…………はぁ……。戻らねばなりません、王女殿下……。婿殿も現在はアメリカ大統領との会議のため不在の状態です……」
「分かってるわよ。久しぶりにドイツ見物でもしようと思って。フランスはとにかく堅苦しすぎるわ」
「……陛下がお探しです………………」
「あら……お父様が探そうと、あんたが関与することじゃないでしょ? 私たちの家族のことだもの」
「いえ……私は皇室直属の騎士団長であり、現在は殿下の直属護衛官でもあります……。私が関与することではないとは……」
「家族のことだって言ってるでしょ。あんた、私たちの家族なの?」
「……いえ、違いますが……ひとまず……」
「じゃあ、どうして口を挟むの?」
「…………申し訳ございません…………」
「ああ、退屈だわ。ねえ、あんた。さっき面接した子たちの書類を私に持ってきなさいな」
「え……?」
「どんな子たちが志願したのか見せなさいよ。一応(予備の)夫が働く場所なんだから、社員が誰なのか知っておかないと」
「お、おすすめしません……」
「いいから持ってきなさいって言ってるのに、どうして言い訳ばかりするの? 私、あんたみたいに理屈っぽい男が一番嫌いなのよね」
「……ダメです……」
「あら……。奥様が言ってるのに、ずっと盾突くのね? 命令不服従かしら? 全くデミアンは……。あんたがシンクレア家の坊ちゃんだってことは分かってるわ。でも、私は王女なの。フランスのね。あんたとは格が違うのよ。あんたがどれほど貴く育てられたかは知らないけれど、私はあんたの想像も及ばないほど貴く育てられたんだから、私を弄ばないでちょうだい」
(……弄んでるのはあんただろ……!)
「何ですって?」
「あ……いえ……」
「なら、持ってきなさいな^^」
エドワードは本能的に、いや、彼のZERO-sequence「未来予知」の一つ、不吉な絶望を感じたはずだ!!!! だが、これを持って行かなければ、マリはデミアンに言いつけ、デミアンはまた自分を詰め立てるだろう!!! どうせ死ぬなら、せめて楽な死に方を選ぼう!!!! そして恐ろしいことに、彼は「もしや」と考えていた。自分が予知した未来に不幸しかないのは、目の前のマリが希望をすべて消し去ったからではないか……と……。
「こ、こちらです……」
「ようやく言うことを聞くのね^^ 私、あんたみたいに聞き分けのいいワンちゃんは好きよ」
「ちくしょう……」
「何ですって?」
「な……何でもありません……」
マリはニコライにプランクをさせ、その背中の上に足を組んで座りながら、書類を読み始めた。
「マリ……しんどい……重い……」
「あら、女の子に何を言ってるの。いいから黙ってそのままにしてなさいな」
「あらあらあら? このベクヒョンって男、エリートじゃない。それにハギシタ・カヤン? この子も本当に天才ね。よく選んだわ、デミアン。マルクス? この人を事務所の名前でオーストリア代表としてユーロビジョンに出せば優勝間違いなしね。イヴァンって人もハッカーとしてエリートだし、それにアーロン? この方はデルタフォース出身ね。しかもベネズエラ大統領の生け捕り作戦の代表? じゃあ、マドゥ○を叩きのめしたってことね。はぁ……スーイン? 何よ、どうして中国人なんて志願させたのかしら」
エドワードは感じた。どうして夫と妻で、こうも考えることが似ているのかと。
「それにしても……デキン・キム? このオッサン、事務所のそばで見かけたけど、あまりにも露骨にジロジロ見てきて不快だったから帰ったのよね。ここに志願した人だったんだ。……って、趣味が風俗通い? 子供もいるオッサンが何やってるのよ」
「さて、それ以外の志願者は……えぇ? トランスジェンダーに……性的マイノリティにフェミニスト? こういう子たちは何で志願してきたのかしら。自分の性別すら正確に決められない子たちなのに、ったく……」
「あら? ジア? この人どこかで聞いたことがあると思ったらあの方ね。HITCHU-HITCHU。この前コンサートに行ったけど、本当に綺麗だったわ……。ねえ、シンクレア君。まさかデミアンがこの人に何かしたわけじゃないわよね?」
「え……あ……その(絶対に言えない。『面と向かってそんな生き方をするな』と言い放って不合格にしたなんて……)」
「また隠し事?」
「すみません……。実はデミアンさんが、過去の炎上案件を読み上げて脱落させたんです」
「本当に……あの子ったら……」
「ったく……。本当に男ってやつはこれだから嫌いなのよ。ねえ、シンクレア君。このロシアのパンティー馬鹿と一緒に、私の観光を手伝いなさい」
「え……?」
「手伝えって言ってるの。聞こえなかった?」
「聞き間違い……でしょうか……?」
「この子、聞こえないふりまでし始めたわ」
すると、ベルトランがエドワードの後ろに回り込み、耳元で囁いた。
「ドイツ人の小僧……地中海に沈みたくなければ、マリ王女殿下に従え」
「……はい、ひっ……白雪……? シンデレラ……?」
「あら! 悪いけど、あの二人はとっくに逃げたわよ!!!(笑)このナレーションのおじさんは、カモウォード・シンクレア、お前を全力で応援しているぞ」
「ベルトラン、この変態にまずは服を着せなさい」
「い……嫌だ……。き……着たくない」
「お聞きください……ニコライ様……。あなたはハンター1位であらせられるでしょう」
「あ……暑いんだ」
エドワードは感じた。あの手慣れた態度を見るに、実はベルトランさんはデミアン、ニコライ、マリが幼かった頃から、すでにすべての世話を焼き、育児をこなしてきたのではないだろうかと。
結局、30分の戦争よりも危険な出来事が過ぎ去った後、一行は外に出た。
「さあ、行きましょうか? ケルン大聖堂へ!」
「K-POPがお好きなんですね……」
「ええ、好きよ。何か不満でもあるの?」
「男性アイドルを好きなことについて、デミアンさんは不満を言ったりしませんか?」
「何を言ってるのよ、この子は……。私は女の子しか見ないわ」
「えっ、男性アイドルを見ない理由というのは……」
「ゲイみたいじゃない、あの子たちの何人かは。私はそういうの嫌いなの。それに引き換え、女の子たちは可愛くて綺麗だもの」
「……本当に、理由が……」
「何?」
「いえ……デミアンさんらしいというか……」
「あの子と? 私が? 笑わせないでちょうだい。私とあの子は好みが全く違うんだから」
(いや……同じだ……。絶対に同じだ……)




