ジョジョパロディ、いわゆるジョジョリファレンスは適度にしないと作品が山に登っちまう
前回のあらすじ:UNマナーズ特別管理部の職員は、正体不明のテロ組織『メシアの再臨』に用心せよとの通知を持って訪ねてきた。 だが、その通知が終わるやいなや、『メシアの再臨』と自称する団体が突如として現れ、急襲を仕掛けてきたのだ。
ここが「イカれた奴らの集まり」であることを知らなかったのか、返り討ちに遭う彼ら。 (クソッ……一体何なんだ、こいつらは……!) 実際、彼らはただの捨て駒に過ぎなかった。メシアの再臨は、国家一つを地図から消し去ることができるという暴君級モンスターを、それも二体……『降り注ぐ翼』と『揺れ動く牙』を送り込んだのだ……!!
だが、僕たちにはモンスター専用の「肉屋」と呼ばれるハンターの中でも、最高峰に君臨する男、ニコライがいる!!! ニコライは「無報酬の労働はしない」と、いわゆる「ノーショー」を決め込んでいたが、自分の大切で大切でたまらないゲーム機が粉っ端微塵になるかもしれないと聞いた瞬間、態度を一変させた。 まるで自分こそが皆を守るヒーローにでもなるかのように建物から飛び出していったのだ……。ああ、ニコライ……お前は一体何なんだ!!!!
「安心しろ。お前らとドイツ、そしてケルン市民の安全は、この俺、ニコライ・ロマノフ12世が守ってやる!」 そう言い残し、ニコライは地上へと駆け出していった。おいニコライ!! そんな風に飛び出して大丈夫かよ!!!! 足の骨とか折れるぞ!!!! ああ……そうだ、こいつSS級ハンター1位だった。僕たちはあいつの心配をするより、今日の夕飯に何を食べるか悩むことにしよう。
「……あの、あの人、急に熱血ヒーローものの主人公みたいなセリフを叫びましたけど!? これ、合ってます!? いきなり飛び出していきましたけど!? もしかして、スーパーヒーロー着地とか決めちゃうんじゃないですか!? このままだと!!???」
エドワードの言葉が終わるより早く、天地を引き裂き貫くような咆哮が響き渡った。 その声に合わせるように、警告音も一斉に鳴り響く。
『ドイツ政府からの緊急警告です! 市民の皆さんに告げます!! 暴君級モンスター二体発生!! 直ちに避難してください!! 既にケルン市、いや、ドイツは全滅の危機にあります!! 地下シェルターへ可能な限り速やかに避難してください!!』
「……僕たちも逃げないと……」
「いいえ、エドワードさん。私たちは静かに社長を待てばいいんですよ。」
「え……?」
「エドワードさんは噂でしか聞いたことがないからご存知ないでしょうが、ニコライ・ロマノフ12世……あの男、噂以上に凄まじいんですよ。」
「ええ……?」
「見ていれば分かりますわ。」
一方、街路では。
「うわあああ!!! 助けてくれ!! ほ……暴君級モンスターが二体だと!!!! こ、こんなのって……!!!!!!」
空からは炎を吹き荒らし、『降り注ぐ翼』が猛り狂っていた。 「キィィィィィィーーーアアアアアッ!! ズガァァァーーン!!」
地上では、『揺れ動く牙』が次々と建物を粉砕していた。
「グルルル……グォォォォォォォーッ!!!」
「ま……ママ……っ」
「逃げなさい……!」
「ママ……嫌だよ……僕、ママと一緒に行くんだ……!」
「クルルルル……アァーッ!! キィィィィィィッ!!!」
二体の怪物が幼い子供に牙を剥こうとしたその時。 僕たちにはあまりにも見慣れた、あの「怪しいパンツ一丁の男」が、怪物たちを東の空へと吹き飛ばした。
「坊や、大丈夫か?」
「ママ……このお兄ちゃん、パンツしか履いてないよ!!!!」
「リア、見てはいけません!! 不浄なものですよ!!!!」
「いや……俺は君たちを助けたんだが……」
「け、警察に通報します……!!! 公然わいせつ犯が街をうろついているって……!!!!」
「通報だなんてあんまりだ。俺は変態じゃない、ハンターだぞ。」
「自分の格好を見てから言ってください……!!! お願いですから!!!!」
「奥さん、ひどいな。俺はあんたを絶体絶命のピンチから救ってやったっていうのに、反応が警察への通報だなんて……。だから俺はヒーローなんてやらないんだ。ヒーローなんて苦労ばかりで報われない。あいつらは結局、UNの奴隷なんだよ。」
「奥さんじゃありませんっ!!! 本当に……こう見えてもまだ23歳なのに!!!」
「悪かったな、お姉さん。次からは気をつけるよ。」
「あ、ちょっと待って……!!! あなたの後ろにモンスターが……!!!!」
「キィィィィィィーーーアアアアアッ!! ズガァァァーーン!!」
『降り注ぐ翼』がニコライの背後に迫り、脅威を振るう。だがニコライは、鼻で笑うような表情を浮かべたまま、小指一本でその攻撃を受け止め、弾き返した。
「うるさいぞ、トカゲ野郎。俺は今、話の最中だ。邪魔をするな。」
ニコライが軽く小指を弾くと、驚くべきことに『降り注ぐ翼』の周囲で空間が裂け、その影響で砕け散った次元の破片が舞い上がった。ニコライはその隙を見逃さず、光より数十倍は速いスピードで接近。空間の裂け目から生じた破片を、『降り注ぐ翼』へと叩き込んでいた。
その破片の一つ一つには、『降り注ぐ翼』が勝利した宇宙、あるいは地球が滅亡した宇宙の風景が、走馬灯のように過ぎ去っていた。 ニコライが投げつけたのは単なる破片ではなく、切り取られた「次元の断面」そのものだったのだ。
エドワードはその光景を見守りながら、ただただ感嘆するしかなかった。
「な……なんてことだ……! ここも……」
「エドワード君、この世界は君が想像した以上に過酷な現実が渦巻いている世界なのですよ。既に私たちの周りには、あのような怪物たちが溢れかえっています。……おそらく、あの男にとっては準備運動にすらならないでしょうね。」




