初月給なんてのは、流した汗の量に比べりゃ、驚くほどスズメの涙なんだよ。
デミアン・デモニクス……!!!! なぜ、貴様がここにいる……? 死ね……!!」
フランツは、エドワードに放ったものよりも遥かに巨大な氷のランスを生成し、デミアンへと向けた……!
「私とエドワード君の幸せを邪魔する……邪魔者は消えて……!!!!」
巨大な氷のランスが迫りくる中でも、デミアンは動じることなくエドワードを支え続けていた。
「すまない……遅くなった。」
デミアンが言葉を終えるが早いか、彼は氷の槍を造作もなく粉砕した。そしてフランツへと肉薄し、第1話で小指一本でクロマーを始末した時とは違い、今度は右の拳を振り上げた。
それは、静かなるデミアンの恨みがこもった一撃だった。
「シンデレラ。ガキ・シンクレアを頼む……。俺はあのチンドン屋野郎たちのところへ行ってくる。」
「は……はい……。状態が非常に悪いです……。」
一方、グラウンド側の状況。
「schyeah...!!! schyeah...!!!」
「……ごめんね、だけど私はただ気になるだけなの。お兄ちゃんたちがどうやって足掻くのかを。私がその気になれば、お兄ちゃんたちみたいな虫ケラなんて簡単に殺せること、分かってるでしょ?♥」
「What……? あのGirl……。今、Meたちを弄んでたってのか……? Wait a minute……!!!!!!!」
「仕方ない……。耐えるしかない……!」
「お前ら、もう少しだけ耐えろ……。影さえ集まれば……!」
「OK……。耐えてみせるぜ……。」
「schyeah...~」
「あ~あ、私はこういうところが大好きなの♥ お兄ちゃんたちみたいな虫ケラが、生きようとして発狂するのがおかしくて、気の毒っていうか……~あぁ、笑っちゃいけないのに……。」
「狂ってる……狂ってるぜ……. fweah……schyeah……。」
「はぁ……。本当に眩暈がするな。今までのあの怪物じみた能力が、全部俺たちを弄ぶためのものだったってのか……? は…….。あまりに呆れて笑いしか出ないぜ。」
「Oh……Ground……。YouがMeたちに耐えろって言ったんだろ……。」
「仕方ないだろ……。あの女には勝てない。あの女は……何て言えばいい、人間じゃない……. ありゃあ、神の領域だ……。」
「What……??? 嘘だろ……。fweah……。」
「心配するな。ようやく満ちたぜ……。**『あれ』**がな。」
「さすがGround……。MeはYouを信じていたぜ、ちくしょう……。」
「ふざけんな……. さっきまで罵倒してた野郎が……。」
「fweah...~! 深き底の深淵~! schyeah~~...!」
「The Darkside Expansion。」
彼の一言で、一帯は闇へと染まった。
「お前のような斬撃系のメナーズ使いは闇に弱い。ターゲットが見えなくなるからな……。つまり、貴様がいくら斬撃を放とうと、そこには俺たちはいない。貴様は相手の位置を特定して放つタイプだ。一撃即殺の斬撃だろうが、位置が分からなければ無防備になる。さあ、これで貴様はただの平凡な少女だ。さらばだ、社長の妹さんよ。まあ、あの社長も俺たちを理解してくれるだろ……。このしぶといアマめ。」
グラウンドは自身の影分身を再び作り出し、ジュリエットへと向けていた……!
「笑わせるわね……。」
「何……?」
「笑えるって言ったの、聞こえなかった? お兄ちゃんのその馬鹿げた推測が、あまりに哀れで笑いも出ないわ……. なぜ? 私が何も見えなければ斬れないとでも思った? 私の斬撃は一撃即殺。たとえ見えなくても……お兄ちゃんたちの魔力を感じ取れば、いつでも斬れるってことよ……。」
「それに、何? 私のお兄ちゃんが、私の死を理解してくれるだって……? ふざけるな!!!! このクソッタレな能無し共が……!!!!! デミアンお兄ちゃんが……あの、私だけを見つめてくれるデミアンお兄ちゃんが!!??? 私、それが一番腹立つのよ……。もう遊びは終わりだわ。……死ね、虫ケラ共……貴様らは、死刑よ。」
「ちくしょおおお……!!!」
「Holy shit...!!!!!!!」
暗闇の深淵(Darkside Expansion)が解除された後、血を吐きながら斬撃で満身創痍となった三人の姿があった。
「ぐはっ……!!」 「Oh……。」 「はぁ……. あんなのに勝てっていうのか? ふざけんなよ……fweah……。」
「あぁ……どうしましょう~。お兄ちゃんたちは、ようやく希望を見つけたと思って喜んでいたはずなのに~。でも~私はお兄ちゃんたちの希望を無視するほどの絶望を持っているのよ~。お兄ちゃんたちはもうおしまいね~。」
「悪いがな……お嬢さん。無様にやられてるが、俺たちが数十万を超えるA級傭兵の中で10位圏内に入ってると思ってんのか……。」
「え~? 聞こえないけど~?」
その瞬間、見えない「何か」がジュリエットを襲った。
「あら~……まだしつこく向かってくるのね、お兄ちゃん♥ そうやって女の子が嫌いだって言いながら駆け寄ってくると~、モテないわよ~!!」
「今だ、自称芸術家!」 「OK~……。」
マックスが拳を振るおうとした刹那、グラウンドの影がマックスの拳に巨大な何かを纏わせ、強化させた。
「YouはEndだぜ、Girl。」 「はぁ……? 避ければいいだけなのに~、私は。お兄ちゃんたちとは違って~。」 「What the……?」
その時、ジュリエットの背後からコティが現れた。
「homicide……homicide……!!! 隙間の糸……!!! sweah!!!!」 「なっ……」 「きゃあぁぁぁっ!!!」
コティの一撃により、ジュリエットの悲鳴が建物全体に響き渡った……!
「女を殴る……?」
「sweah...~! 貴様のような化け物を誰がGirlだと……ぐはああああっ!!!! fuk!!!!!! seeeyeaaaaah................」
ジュリエットを攻撃していたコティの拳が斬撃を受け、弾け飛んだ。一度、二度、五度、十度、二十度……いや、数百回、数千回。おそらく光よりも速く、我々には視認すらできない速度で、形も残らぬまま消滅した。
「はぁ……. 本当に終わりよ、貴様らクソ虫共……。」
「さぁ~て。この退屈な寸劇はもう終わりだ、野郎ども。……いや、お客様を守れと言って送り出したのに、やり合ってどうする。お前ら、それでも業界最上位の傭兵か?」
「社長……?」
「デ……ミアン、このクソ羨ましい野郎が……。」
満身創痍で口も開けないはずのライムが言葉を発した……! あぁ、これはデミアンへの深い憎悪と羨望が結合した結果である。
「Oh.... Bossss...」
「お……お……お兄ちゃん♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ~~~!!!」
「あぁ……久しぶりだな、ジュリエット……。」
ジュリエットは素早く、自分を見て露骨に嫌悪するデミアンが目に入らないのか、すぐにデミアンに抱きつき、甘え始めた。
「お兄ちゃん……お兄ちゃん♥ 大好き……本当に大好き……♥ 私……お兄ちゃんに最近会えなくて……すごく憂鬱だったんだから……。」
「あぁ、そうか。俺はお前に会わなくても平気だったがな. ……いや、むしろ会いたくなかったんだが、ハハ……。」
「お……お兄ちゃん、ひどいよ……. 私はこんなにお兄ちゃんのことが大好きなのに……大好きなのに……。」
「あぁ……すまなかった。」
そうなのだ……!! このジュリエットは本物のデミアンの妹であり……!! とんでもないブラコンだったのだ……!!! だが、どうやらこのデミアンという男は、贅沢な悩みなのか、非常に辟易としていた……!!! だが、この作品を見ている皆様!!! 現実にはこのような妹は絶対に存在しないので、幻想を捨ててください!!!!!!!
「ジュリエット……悪いが、戻ってくれないか? お前がこうして暴れ回ると、俺が困るんだ。」
「分かったわ♥ ~~! お兄ちゃんの言うことなら♥ まぁ、あの女も後で殺せばいいしね♥」
「いや……頼む。顧客なんだ……。」
「え? 分かったわ……。でもお兄ちゃん……あの女に、何か感情があるわけじゃないよね……?」
「ない……ないさ。俺は顧客に私情を挟まないんだ、妹よ……。」
デミアンは沈着にそう言った。
「分かったわ……. その代わり、私を撫でて。」
「……分かった。これでいいか。」
「えへへ~♥ 私、もう行くね~! 今日はとっっっても幸せだったわ~♥」
「みんな~、もう帰るわよ♥ え? 急すぎるって? アークビショップの言うことが聞けないの? じゃあ、行きましょう~♥」
「……これで終わりかよ。」
「終わりだ、野郎ども。見れば分かるだろ……?」
「だが、貴様がなぜここに来た? 本来なら俺たちに全部任せて、事務所でビールでも飲みながらユーロビジョンやサッカーを観ているはずの男が……。」
「くっ……、……ッ……!!!」
「あぁ? 何だ? 聞こえねーよ。」
「デミアン、このおぉぉぉぉぉ、クソ野郎がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
先ほどまで血まみれで格好をつけて立っていた姿はどこへやら、ライムは殺気立ってデミアンの胸ぐらを掴み、言葉を叩きつけた……!! 欲望に忠実すぎるのではないか!!!
「貴様……!! 会長に気に入られてるだけじゃ飽き足らず……、あんなに猛烈にアタックしてくる美少女の妹だと……!? 羨ましすぎてぶち殺してやりたいぜ……!!!!!!」
「落ち着けよ。俺たちは今、忙しいんだよ。」
「落ち着いていられるかよ!!!!! クソがぁぁぁぁぁぁ!!!」




