克服できない恐怖が訪れれば、人は常に諦めたくなるものだ
「なんなの、アンタ……まだ生きてるわけ? 本当に反吐が出るほど気持ち悪い。さっさとくたばりなさいよ、しぶとい野郎……」
彼女はどこかの誰かさんの妹というだけあって、コンセプトが剥がれた途단(たん)、凄まじく辛口な罵倒を連発していた……!!!!!!!!
一方、「ライム~!!! グラウンドを連れてくるついでにコーティーも連れてきたぜ……wait.... ライム?」
「fweah~!!!! schweyeah~!!!!……seeeyeahh……?」
「マジかよ……あの無駄な制約、本当にあったのか? てめぇって奴は……。待て……ちょっと待て…………」
ライムを助けに来た三人は、目の前の光景に大きな衝撃を受けていた……。
「あら~♥ ……お兄ちゃんたち、どうしてそんなにあの人を凝視してるの~? お兄ちゃんたちも、あんな風にしてあげようか~?♥」
「……れ」
「え?」
「……殺れ。」
「あらら~?♥ 今、私に**『お兄ちゃんたちを片付けて』**って頼んだの?♥ 本当に助かるわ~! じゃあ、親切に……死なせてあげる!!!」
ジュリエットの斬撃が三人を襲った瞬間、グラウンドは自身のメナーズ「bolide noir」を発動し、全員を影の中へと引き込み、斬撃を回避した……!!!
「なっ……何……?」
「黙れよ、このクソアマが……。聞こえなかったか? お前があのソシオパス社長の妹だなんてこと……もう知ったこっちゃねぇ……。あのロリコン野郎がいくらクソだろうが、一応俺たちのリーダーなんだよ……。リーダーがやられてんのに、黙って見てるチームメイトを拝んだことでもあるのか?」
「Meはマジで怒ったんだぜ…………。そこにいるGirl……」
「schweyeah~…………。メッタメタにしてやるぜ……」
「はぁ~あ? お兄ちゃんたちも、まさか『ロマン』なんてものに振り回されて生きてるわけ? これだからダメなのよね……男ってやつは……。だからアンタたち男は、私たち女より平均寿命が短いんだよ……。この分からず屋たちが……」
「悪いがな……男ってのは、アンタら女からすりゃ無駄に見える『ロマン』のために食い繋いでる生き物なんだよ……。テメェらには一生分からねぇだろうがな……」
「テメェらには分からねぇだろうよ……。それが男だけのロマンってやつだってことがな…………。このクソアマが……!!」
彼は「Black out」を使い、影の分身を作り出して銃弾の雨を浴びせていた……!!!!!!!!!!
「はぁ……。呆れて物も言えないわね……」
彼女はあの特有の腐った微笑みを浮かべ、降り注ぐ銃弾の嵐に合わせて自身も斬撃を放っていた……!!!!!!!!!
銃 vs 刀、刀 vs 銃……。過去の栄光が勝つのか……。現代の性能が勝つのか……!!! ああ、胸が熱くなるぜ!!!!!!!
お兄ちゃん、粘るわね~♥ 一週間前に戦ったSS級ヒーロー5人よりも粘るじゃない~♥」
「……あの脳内に『正義』と『審判』しかない脳筋どもと俺を比べるのは心外だな。お嬢さん、悪いが俺はお嬢さんの兄貴の部下でな……。あの兄貴と同じく、自分が置かれた現実と利益しか見ない主義なんだよ。」
「そんな人が、私に立ち向かってくるっていうの?」
「だがな……いつだってイレギュラーってのは存在するもんだ。俺の『Gang』に手を出した奴は、必ず俺がブチのめす。……それだけだ。」
「本当に呆れた~♥」
「何してやがる……吸血鬼コンセプト野郎に……自称芸術家野郎……!!」
その瞬間……!!! グラウンドが「Parasite Link」を発動してジュリエットの動きを封じると、二人の男が飛びかかり、ジュリエットを拳で一方的に殴りつけ始めた……!!
おい……!! いくらなんでも相手は女の子だぞ……?? これ、倫理的に大丈夫なのかよ……!!!!
「まさか……!」
「Youはもう、Endだぜ。」
「fweah!!! homicide~!!!! homicide~~~!!!!!!」
「はぁ……? **こんなに可憐な少女を殴るなんて……。**お兄ちゃんたち、もうお嫁さんもらえないわよ……。男として失格なんだから……。このセンスの欠片もないクソ野郎ども……!!!」
あぁ……。彼女はまるで、この寸劇を終わらせるかのような瞳と共に、前とは違う紅い斬撃を放ち始めた……。
「ぐはっ……! It's so hurt……!!」
マックスは絶叫した……!
「あれあれ~? どうしましょう……。もうお兄ちゃんが一人当たっちゃったわね~♥ ちなみに、私の斬撃は普通のとは違うの。**絶対に避けられない、まさしく『一撃即殺』。**お兄ちゃんたちがどんなに~今みたいに逃げ回っても、あのお兄ちゃんみたいに当たっちゃうから。無駄な体力を使わないことをオススメするわ~♥」
「heeee……heeeee seeeyeah……!! 俺のメナーズ『I am the music』は、音波と体が一つになることなんだよ!!!! たとえテメェが絶対に避けられない斬撃を放とうとも!! 俺は『Glitch』に変化して避ければ……っ!! seeeyeeeeeeeaaahhhhh fuck!!!! ど……どうやって……!!!!」
「言ったでしょう……? 絶対に避けられないって……♥」
「what……?????????? お前、それじゃまるで両面スク……」
「あぁ……。著作権を守らない悪い子は、お仕置きが必要よね?」
彼女はとても妖艶に、まるで調教するかのように言葉を紡ぎ、哀れなコティに斬撃を浴びせ続けていた……!!!
あぁ、コティ!! どきなさい!! その女王様の調教は、このおじさんが代わりに受けてやるからぁぁぁぁ!!!!
「fuck!!!!!!!!!!」
コティは苦痛に悶え、絶叫していた……!! だから言っただろう、著作権は遵守すべきだったんだよ!! コティィィィィ!!!!!!
「貴様……タダじゃおかない……!!! homicide…… homicide……!!」
「おい……ちょっと待て、興奮するな……。」
「what?」
「あいつは多分、俺が『Shadow Dive』を使って影の中に逃げても……影の中まで入り込んで斬撃を飛ばしてくるような奴だ……。正面勝負は無理だ……。」
「holy……shit……。」
「お兄ちゃんたち~、そこで何してるの~? お兄ちゃんたちがいくら頭を絞ったところで、私から逃げられることはぜった~いにないから……♥ 諦めなさいよ~♥」
「oh……YouはマジでMeが許さないぜ……社長のSister……。YouのせいでMeのPreciousな『●●フォン 17』がBrokenしちまったじゃないか……。」
「あら……その満身創痍のお兄ちゃんじゃない~♥ 何、またパ~ッと斬ってほしいの?♥」
「許さねぇ……ぜった~いに許さないからな……!!!」
「ぷっ……! あははっ!」
二人が激突しようとしたその瞬間、グラウンドは悟った。自分とコティ、そしてマックスの敗因は強さの問題ではなく、あの女との相性が最悪だということ……。
もし、あそこで気絶しているくせに意地でも倒れず、**無意識の中で「ジュリエットちゃんがあまりにも可愛すぎて、戦うべきかこのまま見惚れるべきか」と本気で悩んでいるロリコン大将**の、あのクソったれな制約さえなければカウンターを叩き込めたかもしれないが……現実は空想よりも残酷だ。
下の階にいるトラドリーを呼ぼうにも、すでに空間系メナーズによってこの場所は異空間と化している……。もはや、この方法しかない……!!
「おい、吸血鬼。」
「fweah……?」
「時間を稼いでいろ。この一帯の影をすべて集める必要がある……。」
「何するつもりだ……?」
「影をすべて集め、『The Darkside Expansion』で一帯を暗闇に沈める。その隙に逃げるぞ……。」
「what????」
「俺たちの目的は、あのロリ会長を守ることだ。あのイカれた女を倒すことじゃない。ここで必死こいて死ぬまでやり合う必要なんてねぇんだよ。」
「ok~!!! schyeah~~!!!! fweah~!~~!!! homicide…… homicide……!!!!!!!!! 」
一方、再びエドワードの状況……。
「……あぁ……。あの無力だった子が、どうしてこんなに強くなっちゃったのかな……。」
「……っ!」
「仕方ないね……。君が苦しむと思って、これは使いたくなかったんだけど……。」
そう言いながら、彼女は変体を解除し、本元の姿へと戻りながら呟いた……。
「エドワード君……。君は僕が、体までコピーしなきゃいけないし、そのコピーした相手の能力しか使えないと思ってたでしょう……? ごめんね……。僕、本当は自分の体のままでも、今までコピーした相手の能力を個数制限なしにすべて使用できるの。」
彼女の瞳が冷たく光る。
「……もう、お遊びは終わりだよ。」
(何だと……? さっきまでのが……僕に対して手加減していたっていうのか……?? ふざけるな……ふざけるな……!!!)
彼女は火炎、電撃、水、雷、岩、闇、光といったあらゆる元素能力……さらには念力、磁場操作、エネルギー放出などの自然エネルギー、そこに身体能力強化と速度上昇という数々のチートを纏い、エドワードへと襲いかかっていた……。
(……っ! 避けなきゃ……! 相手が何を仕掛けてくるか考えろ……!!! さっきの技術は一度しか使えないのか……? クソ……!!!!!!!!!)
「暴れないで……。君を傷つけたくはないんだから……。できるだけ君を……特に顔や**『足の付け根』**の方は、そのままの状態で連れていきたいの……。」
「ぐはっ……!!!!! 」
「他の部位は、壊れてもいいけど……。あそこだけは、使えなくなったら困るものね……」
何てことだ……!! エドワード……克服できるのかよ……!!!!
(右腕が……斬られた……。どうすればいい……どうすれば……。)
彼女は水を集め、極めて危険に見える氷のランスを作り、エドワードの腹部を貫いた……!!!!!
「ぎゃああああああっ!!!!!!!!!!!!」
「……ダメなのに……ダメなのに……これじゃあ、あそこに力が回らないじゃない……。残念だけど……またコピーを作って貼り付ければいいから……。あそこは……顔と『そこ』さえ本物ならいいの……。」
(精神が……精神が……朦朧とする……。いっそ……今、ここで死んでしまおうか……ここで……。)
『おい、そんな簡単に諦めるのか?』
(デミアンさん……?)
デミアンの残像が、エドワードの何かを再び悟らせた……!!!
「ごめん……だけどフランツ……。僕は君とは行けない……! 僕にはもう、僕が行くべき場所があるんだ……!!!!」
と言いながら、電撃攻撃と念力で反撃するエドワードだった……!!!!!
「言ったでしょう……? **『大事なところ』**と顔以外、他の部位はどうなっても構わないって……。」
「他の部位は……なくてもいい。……ううん、『ない方がいい』。そうすれば、君はもう何もできなくなるでしょう……?」
「フランツ……!!!! 前に僕にしてくれた……あの善意や好意は、全部嘘だったのかよ??!! 今は一体どうしちまったんだ、一体……!!!!」
「……私は前も今も、君を想う気持ちに変わりはないよ。今はただ、前よりも……君に対する私の気持ちを、もっと素直に表現しているだけ……。」
(言葉が通じない……!!!!!)
「デミアン・デモニクス……あの男は危険だよ、エドワード君……。私と一緒に、行こう……?」
「何……? やっぱり……。あの男に会ってから……君はおかしくなった。あの男……あの男さえいなければ……僕だけの可愛い君が……こんなに……こんなに……!!」
エドワードは直ちに自分に突き刺さった巨大な氷の槍を抜き、反撃の準備をしていた。
(念力を使うか……? いや……やっぱりこっちの方がやりやすい……! Die Angriffsprognose!!!!!)
エドワードがその能力を使うと、数秒後にフランツがエドワードに取る行動が見えた……!!!
「もう全部見える……!!!! いける……!!!!」
と言いながら、エドワードは再び反撃を繰り出した……!!!!
「……っ! なぜ……なぜそんなに足掻くの……? 僕が嫌い……? なぜ……? 僕は君のことを想わなかった瞬間なんて一度もないのに……。今はもう、僕はお兄様よりも君のことを大切に想っているのに……。君は……君は……どうしてそんなに僕を避けるの……エドワード君……。」
「なぜ……なぜもっと強くなったんだ……!! 一体……。ダメだ……!」
僕は親指と中指を合わせ、まるで電撃を放つような構えを取った……が!!!
突然時間が止まり、エドワードは何もできなくなった……!!!
(な……んだ、なぜ……!!!)
「僕が時間を止めたんだよ。」
(何だって……?)
「もう、何も足掻けないよね……。じゃあ、他の部位も失くしてあげる……。その方が抵抗しないで済むから……。後で……。」
彼女は容赦なくエドワードの左腕を捥ぎ取った……。
エドワードは叫びたかったが、時間が止まっているため声が出せなかった……!!
「あぁ……。時間を止めるのは、だから嫌いなんだ……。これじゃあ、君のその美しくて切ない喘ぎ声が聞こえないじゃない……。」
と言いながら、彼女は自分の手をエドワードに伸ばしていた……!!!!
「あぁ……終わった……。じゃあ、足も斬ってあげるね……。それをする時に動かれると困るから……後で……。」
(終わりか……。本当に終わりなのか……。僕はこのまま……。)
「耐え難かっただろうによく耐えてくれた、ガキ・シンクレア。」
その瞬間、本物のデミアンが第1話の時とは違うやり方で壁をぶち破って現れ、倒れそうになっていたエドワードを抱きかかえて言った。
「もう俺が来たから大丈夫だ。少し休んでいろ。」
「デミアンさん……。」




