克服できない恐怖が訪れれば、人は常に諦めたくなるものだ
前回……。 4話もの間、情けなくやられる姿ばかり見せていた我らがエドワードが、ついに覚醒!! たった一人で7人以上の敵を撃沈させるという、凄まじい結果を見せつけたのだが……。
そんなエドワードの活躍をあざ笑うかのように、この状況を「希望」から「絶望」へと叩き落とす二人の女が登場してしまったのだ……。
一人は、自分をデミアンのたった一人の妹だと名乗る少女、ジュリエット・デモニクス。 そして、驚くべきことにもう一人は……第1話でエドワードに濡れ衣を着せ、彼を「生贄」に捧げようとした少女、フランツ・アイナ・アインスであった……!!
果たしてエドワードは、この最悪の状況を切り抜けることができるのか……。
「さぁて~♡ 皆さ~ん、そこの女の子を置いていかないと、全員死刑~♡」
「……すまねぇ、新人。」
「え……?」
「あの女は美少女で……あの狂った社長の妹だって話じゃねぇか……。妹ってことは、俺より年下ってことだ……。俺のメナーズは……ッ!! 年下の美少女が相手だと発動しねぇんだよぉぉぉ!!! 可愛すぎるんだよぉぉぉ……!!」
彼は涙を流しながら叫んでいた……!!!!
「仕方がねぇだろ……。あいつは……全・年下好き男子の理想と言える、**『あざとい系妹キャラ』**なんだからよぉ……!! デミアン、あのクソ野郎……!! お前、持ってねぇもんがねぇのかよ……!!!!」
ライムは自分の好みを「全・年下好き男子の理想」だと偽り、自分の無能を隠す言い訳を並び立てていた……!!! 何て奴だ、こいつは!!!!
「はぁぁぁ!?!?!?!?!?」
「貴様……という奴は……!! だから私は、貴様らではなく、貴様らの社長共を求めていたのだ!!!」
「……どうしよう……あああ!!!」
その瞬間。 「頼む……!! 頼むから来るな、このサイコ野郎!!!」 と絶叫しながら、他の場所にいた信徒たちが「何か」から逃れるように壁をぶち破り、こちらへ駆けてきた……!
「Hey guysたち……どこに行くんだyo…………。Meのverse、まだ終わってないんだze……。行かないでくれyo……。」
この絶望的な状況に現れたのは、マックス……!!! このナレーターのおじさんは、お前だけが頼りだぞ、マックス!!
「Oh... New faceとRaimuじゃなi-ka... It's been a minute!!!!!」
「あら、アンタたち。きっと私が、別の場所を死守しろと言ったでしょう
?」
「あ……も、申し訳ございません……アークビショップ様……。相手が予測不能な……強者で……」
「ん~……。どうして言い訳を並べるの? 単にあなたたちが、あいつより弱くて逃げ出しただけでしょ? 正直に言いなさい。私、あなたたちみたいに無駄な言い訳を並び立てる奴が一番嫌いだから……もちろん、そこにいるノッポのお兄ちゃんもね~♥」
「あ……あのあざとい狐みたいな女め……。おい、新人……。あれ、俺を口説いてるんだよな……? 俺のことが好きすぎて、わざと焦らそうとしてるんだよな……?」
「いいえ……あれはどう見ても、ライムさんのことも嫌いだって意味だと思いますけど……」
「そんなバカなあああぁぁぁ!!!!!(そんなバカなあああぁぁぁ!!!!!)」……と、無駄に二回も叫ぶライムであった……!
「Oh... Wait up a minute.... Huh..... あのGirlから……普段からFeelしていたFearなVibeが感じられるんだyo……」
「あ、それが……マックスさん。あそこにいる女の子が、自分をデミアンさんの妹だって……」
「What?????????? じゃあ、あそこにいるGirlが、あの社長のSisterだってのかい……?」
「ああ……そうらしい。あの黒に近い暗い灰色をした髪に……あの根拠のない自信に満ちた微笑みを見ただけでも、誰かさんを思い出すだろ?」
「Oh,...... my god...........」
「あの社長のSisterなら、ありえないくらいStrongなはずだyo……。Meは早くこのSituationからEscapeさせてもらうぜ……」
「どこへ行こうっていうのかしら……~♥ 色黒のヒップホップなお兄ちゃん♥」
そう言いながら、ジュリエットは短剣を取り出し、マックスの目の前へ警告用にしてはあまりに鋭すぎる斬撃を放った……!!!!
マックスは即座にそれを避けながら、
「Hah.... Meは……Youみたいな奴らが一番Troublesomeで、一番大嫌いなんだyo……」
私も、お兄ちゃんみたいに面倒なタイプは嫌いなのよね~♥」
二人は激突し始めた……!!!! だが、またしてもマックスが……!!!
「やっぱり……Meとは相性が最悪だyo……。Lime……Meは下にいるGroundを連れてくるから、持ちこたえてくれyo……」
マックスは自身のメナーズ「Stronger」の怪力で床をぶち抜き、下の階へと消えていった……!!!
「逃げるなあああ!! 逃げるなあああぁぁぁ!!! 卑怯者おおおぉぉぉ!!! 馬鹿野郎おおおぉぉぉ!!!! 戦ええええぇぇぇ!!!!!」
「おいおい……てめぇ、どこ行くんだ……!!!!!」
「あら……逃げちゃったわね……~♥」
「会長、逃げましょう……!! こっちへ行けば……」
「どこへ行くの……? エドワード君……」
そう言いながら、フランツは突如として姿を現し、まるで会長とエドワードの繋がった手を斬り裂こうとするかのように攻撃を仕掛けてきた……!!!!
「あいつは一体何者だ……!!!! あの女は……!!!」
「僕と知り合いだった……女の子でしたが……。A.A団の一員のようです……」
「貴様の説明は本当に救いようがないほど下手だな……!!!!!!」
「エドワード君……。私以外の女の手を握るなんて、ちょっと傷つくなぁ……。君と手を握ることができるのは、私だけなのに……」
フランツは、流石はエドワード一筋のヤンデレと言うべきか、第1話で見せたあの姿を抑えるどころか、むしろ執着心を増大させて帰ってきたのだ……!!!!!! ああ、どうやって克服するつもりだ!!! カモワードよ!!!!!!
「よりによって相手がフランツか……。数時間前に能力に目覚めたばかりの僕には、強敵すぎる……」
「どんな深い考え事をしているのか、私は知りたいなぁ?」
そう言いながら、彼女は「君は私のものだから、他の女とベタベタしないで」という、あまりにも冷徹な眼差しでエドワードを睨みつけ、飛びかかってきたのだ!
「やっぱり……強すぎる……! だけど……やられっぱなしでいるわけにはいかないんだ……!!」
エドワードはフランツの攻撃をようやく回避し、反撃の一撃を放った……!!!!!!!
「……君はまるで、私なしじゃ何もできない子だったのに、どうして強くなったのかな……? 不快だなぁ……」
フランツのその言葉に、エドワードは呆然とした表情を浮かべていた……!!!
「……まぁ、これは使うつもりはなかったけど……。これで相手をしてあげるよ……」
そうだ……!!! 彼女のメナーズ、身体系「暗い深淵」は、第1話で少し語られた通り、自身が身体的に接触した対象のすべてをコピーできる能力なのだ……!!!!!!!
「どう……? まるで鏡を相手にしているみたいでしょう?」
彼女は驚くべきことに、能力の主であるエドワードよりも、その能力を巧みに使いこなしていた……!!!!!!!!!
「……エドワード君、君は自分の身の丈に合わない能力を持ってしまったんだね……。君には何もできない無力な姿が似合っているよ。この能力は、むしろ君の長所を削り取ってしまうだけだわ……」
「"ein mächtiger Blitz"!!!!!!」 「"ein mächtiger Blitz"……」
二つの電撃が衝突し、周辺の地盤が砕け散るほどの凄ま지(すさまじ)い衝撃が走った……!!!!!!
「ぐはっ……!!!!!!!!!!!!」
「やっぱり……君じゃダメなんだよ……エドワード……。だから……」
(ダメだ……。正気に戻らなきゃ……僕……! 相手は、一瞬でも油断すれば僕を殺せる強者だ……。心を立て直さないと……! そうしないと……そうしないと死ぬ……!)
「そんなに深く考えたって、君には無理だって言ってるでしょう……?」
そう言いながら、フランツはエドワードが使いこなせていなかった能力の一部である「念力」を使い、周囲の壊れた瓦礫を操ってエドワードを追い詰めていく……!!!
「くっ……!!!!!!!!」
感覚増幅 でかろうじて避けていたエドワードは確信した……。このままでは自分は間違いなく死ぬ。このままでは絶対にフランツには勝てない……。
フランツが予測もできないことを、自分がやり遂げなければならないんだ……!!!!
「二度と動けないように手足を動かせなくして、私だけを見つめるようにしてあげる……」
彼女が飛びかかってきたその瞬間……!!!
エドワードは数時間前、デミアンとの修行中にテレパシーで言葉を伝えたことを思い出していた。テレパシーをより高度に使い、相手の神経にまで干渉することができたなら……!!!
「止まれ!!!!!」
エドワードが叫ぶと、驚くべきことにフランツの動きが止まった……!!!!!!!!
「君、一体……どうやっ……」
フランツの言葉が終わるよりも早く、エドワードの長年の恨みがこもった拳が、フラン츠の顔面を直撃した……!!!!!!!!!!!
一方、ライムの状況。
「くっ……なんてこった……。殴りたいのに……。あまりに可愛すぎて守ってあげたくなっちまう……!!!!!」
そうだ……!!!! カモワードのついに始まった真面目な覚醒とは対照的に、この野郎は未だにあの救いようのない年下好きを克服できずにいたのだ……!!!!!!!
ジュリエットは、まるで自分を侮っているかのような彼を見つめ、
「はぁ……。ノッポのお兄ちゃん、ちょっと私のこと無視しすぎじゃない~? 私はお兄ちゃんよりずーっと強いんだから……」
と叫び、先ほどマックスに放った警告用の斬撃とは違い、今回は本当に仕留めるつもりの、極めて危険な斬撃をライムに叩きつけた……!
すでにライムの上半身は血まみれになっていたが……。まるで何事もなかったかのように、厳かな姿勢で立ち尽くしていた……!!!
おい、痛くないのかよ!!! ぶっ倒れたいんだろ!!! この野郎!!!!! まさか、立ったまま気絶してるのか!!!!! ああ、ダメだ!!! ライム、もしお前が死んだら……!!! おじさんは一日中泣き続けるからなあああああ!!!!!!!!!!!!!!!
「あら~、お兄ちゃん大丈夫? でも、お兄ちゃんってメナーズを使わなくても、武力で私と戦えるんじゃないの?」
「……それは……。可愛い年下の美少女は、殴るものではなく、守るべきものだからだ……」
「はぁ……? 反吐が出るわ。そのまま死になさい、アンタ。」
つ……ついにジュリエットの「妹コンセプト」が剥がれた……!! いや、そんなことが問題じゃない!! 数百もの斬撃がライムを貫いていた……!!! おい、ライムーーーーーーッ!!!!!!!!!!!
ライムは驚くべきことに、溜まりができるほどの血を吐き出し、全身傷だらけで生きているのが奇跡のような状態でありながら、未だにあの厳格な表情と立ち姿を維持していた……!!!!! ああ……ライム!!!!! 生きていてくれ……!!!!!




