オマエノハハデカケツバンザイ
私はよくわからない状況のまま、3人で今、船にのっている。
「説明したら長くなるんだけど…。」
ツインテは私の顔をまじまじとみている。
これって真面目な話なのかな。
「あ、長くなるんなら大丈夫です!私の耳は機能してないも同然なので!」
「そ、そう。でも一応聞いといたほうがいいと思うけど。」
ツインテは、困った顔をしていた。
私は細かいことを気にして自分が何か行動するよりも、その場で起きたことに対して行動した方がいい気がする。
あの、破滅の魔法陣がいい例だ。
「そういえば、今向かっているのってどこなんですか?」
「北に小さい島があってそこに向かっている。」
元謎のグループのリーダーらしき人が言った。
つまり、目的地は大きい島ではないということか…。
田舎というのは、外部からの情報が少なかったりすることもあるし常識が普通とは急に変わることもある。
熊を信仰していたのも、あの島ではそれが常識だったからだと思う。
少なくとも私の家の情報があるのは都会のほうが確率が高いと思う。確証はない。
地球のどこにいるのかあまりよくわかってないけど、とりあえず大きい島の方が小さい島よりも都会だよね…。
「そこって都会なんでしょうか…。」
一応聞いてみた。
「そんなわけないだろう。小さい島で栄えてるとなるともうそれはカジノがあるところしかないんじゃないか…。」
なるほど、カジノか。
カジノは金持ちが行くところである。つまり、表に知られていない情報もありそうではある。
「カジノというと、最近近くにできたわよね。」
「え?そうなんですか?」
「まぁ近くといってもすぐにはいけないわよ。国内にできたという感じね。」
なるほどなるほど。
「一応お聞きしますけど、ここって日本ですよね?」
「日本だけど?」
だよね…。日本語話してるし…。
「落ち着いた状況だから話すけど、あなた家を探しているんでしょ?思うんだけど、日本語ペラペラだし日本にあるんじゃないの?」
ツインテはいった。
「どういう状況かは分からないが、日本人じゃないのか?」
「それがー。」
元謎のグループのリーダーらしき人にツインテは私の状況を説明してくれた。
「つまり、お前は以前、大きい水晶のあるところにいたってことか…。あと周りに家がない。それで、あの島にワープしたと。」
「そうよ。訛りもないし生粋の日本で育った感じがするんだけど…。そういった場所は日本では聞いたことはないのよね。」
「見た目は全然人間とはおもえないのだが…。」
そういえば、この人はこの顔になった経緯を知らないんだった。
「こう見えても、元超絶美少女なんです!」
私は顔の横にピースをした。
「あ、一ついいですか?」
私は手を挙げた。
「何?」
「私、一応地球のある有名な言語は使えるといいますか…。地球は独特でいろいろな言語があるので覚えるの大変だったんですけど…。」
流石に民族が使用している知られていないような言語は分からないが。
「あとは、他の世界の言語もほぼ使えます。なので、別に日本語ができるから日本にいた確証はないんですよね…。」
化物の私は例として、悪魔の使う言語を発言した。
「うわっ、化物っぽい言語だ。」
「これは魔界で使われる言語ですね。」
私は、エルフの言語を発言した。
ツインテは大爆笑していた。
「な、なんで笑うんですか!」
「空耳で、オマエ ノ ハハ デカケーツ バンザイ って聞こえるからよ!」
本当は、こんにちはという意味の言葉を発言したのだが。
「もう一回いいますからね!」
そういって、同じ言葉を発言した。
二人は一回目より真剣に聞いていたが、やはり言い終わったあとは、笑っていた。
「確かに…聞こえるな…。」
「でしょ?」
「ええい!オマエノハハデカケーツバンザーイ!」
大海原の中、私は日本語で叫んだ。




