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突然の断り

破滅魔法の魔法陣を書いて体感4時間くらい過ぎたころだろうか。

外は未だに静かで誰も来る様子がなかった。

「そうね、さっき魔法の話をしたけども、お互いの情報をある程度共有したほうがいいわね。」

「ここから逃げ出すためですか?」

「そうよ。あなたのことよくわかってないから。魔法を使えるなんてさっき初めて知ったからね。私もできる限りのことは話すわ。」

なるほど。確かにツインテについても具体的にはわかっていないかもしれない。

というか、私たちなあなあで一緒にいるだけのパーティーみたいな感じだし…。

というか、あれ…私たちってどこまで一緒にいるんだろう。

「あの、一応聞くのですけど、この村から出た後に私はどうしたらいいんでしょうか。」

「はぁ?知らないわよ。そんなの自分がしたいようにすればいいじゃない。」

私がしたいようにする。私がしたい事、やるべきことは一つ。お母さんのもとに帰る。

しかし、今までそこまで気にしていなかったためお母さんのいる世界がどこなのかも分かっていない。

それなら、ツインテと一緒に旅をして少しずつ情報を集めていくのが得策かもしれない。

ただ、あまりにも戻るためのキーワードが少なすぎる。

とりあえず、大きな水晶と地平線が見えるほどの平原があったのは事実。

あとは私の家の中の話 しかわからない。ちなみに、周りに家はなくお母さんと私しかいなかった。

こんな情報で私は無事親の元へと帰れるのか…。

とりあえず、地球人のツインテに今の現状を話して、反応を確かめてみることにした。


「えーとつまり、あたしとあなたが出会う前は、その誰もいない空間みたいなところにいたってこと?」

「まぁ、そんな感じです…。私は人間なので地球にそういう場所があるか確認しようと思いまして…。」

「地球も広いからねぇ。ごめんなさい分からないわ。」

やはり、お母さんといた世界がどこかはわからなかった。

「そして、緑色の光に包まれてワープしたあとがあの場所ってことね…。」

私はワープ場所から移動した後だったのでどこかは分からないが、とりあえずあの山にワープしたことだけは確かだ。

そして、熊に食われかけていたと…。お母さん、なんで山にワープさせたんだろう…。私を殺したかったのかな…。

ここから私はツインテに一緒に旅をする交渉をすることにした。

「とりあえず、お母さんと会うために情報が欲しくて。もしよければ、一緒に旅をしてほしいかなと…。」

「いやよ。」

「えぇ!?」

普通に断られた。

「初めはあなたのことを何も知らなさそうな可愛らしい女の子と思って良心で助けようと思ったけど、なんか中身が化物なんだもん。

これから先、一緒にいるとなんかトラブルめちゃくちゃおきそうだし、なんかヤダ。でも、私が乗り掛かった舟だしこの島を脱出するまでは一緒にいるわよ。」

なんか拒否された。

この島をでたら一人で旅をしないといけないのか。じゃあ出なくてもいいのでは…。

なんて邪悪な思考もよぎったが頭を振る。

お母さんのもとへ帰るにはとにかくがむしゃらに進むしかない。


「まぁまずはここを出ないと何も始まらないですけどね…。」

結構長い間この部屋に閉じ込められているような気がするのだが、私たち以外の気配が何もない。

「話を戻すけど、ここから脱出をするためにもあなたと協力しないといけないの。何かできることがあれば共有しましょう。」

「協力したいのは山々なんですけど…私、おそらく魔法陣しかかけないです…。詠唱に関しては無知で、尚且つ私自身そこまで魔法自体は使えそうにないですけど。」

そうして、私は簡単な魔法陣を指で描いた。指の血は止まりかけていたのでかさぶたを剥いだ。

「これは、破滅魔法に関わる基礎の魔法で、こちら火を消す用の消滅魔法の魔法陣です。私は多分使えないのですが。」

ツインテは火の消滅魔法の魔法陣の上に立った。

「それじゃあ、私に向かって火を放ってみて。」

私は小さい火を指に出しツインテに向かって火を投げた。

すると、火は魔法陣の上の部分に到達した瞬間、火が跡形もなく消え去った。

「この魔法、聞いたことはないけど結構すごいわね。」

「とりあえず、破滅魔法に関わる魔法陣なら描けます。多分頑張れば他の基礎の魔法陣くらいなら描けると思うんですけど…。」

私の情報を提供している最中ではあるが、外が騒がしくなってきた。

「時間がなさそうだからとりあえず、あなたは使えそうな魔法陣をここにあるメモに書いて、ある程度の能力を文字でかいてくれる?」

そうして、胸を突き出したツインテ。

私は胸の方に手を突っ込むと、服の裏にポケットがありそこからとりだした。

ツインテがそこまで胸が大きくないため、すんなりと取れた。

メモにはノック式のボールペンがついており、とりあえず思いつく限りの魔法陣を描いた。

足音が聞こえてきたため、即座にツインテの胸ポケットにしまった。

ツインテに私の力が少しでも役に立てば…!

そして、扉が開く。

待ち受けていたのは、前に鉢合わせた謎のグループと風格のあるおばあさんだった。

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