アマネ ルール解明
思い出せない。何も。思い出せない。
私はタオルを畳んでいたはずだ。
なのになぜ牢獄の中にいる?
あ!もしかして!私…アマネに腹パンされて記憶を失った!?
流石アマネ氏なかなかやりおる。
そろそろ時間なので、昨日の場所に行く。
そして同じようにタオルをたたむ。
そして私はノルマ達成できず、特別な部屋に私だけ招かれた。
特別な部屋は、40畳ほどの部屋だが天井が抜けていて月が見えていた。
「ひぃぃ!この部屋で天井を破壊するほどのなにかをするんですか!?」
天井が破壊なんてなかなかできたもんじゃない。
マジで何されるの!?
ていうか。昨日も来たはずだから何されたの!?
「今はプラマイ0点。残りは+100点。」
え、マイナスじゃなかったっけ?なんかマシになってる…。
「あと+100点の行動を取れば、この牢獄からは脱出できる。」
え。私に命運がかかっているの?
「その採点システムってどうやって決まってるんですか?」
「シルファに聞いたけど忘れたので私の気分で決めてる。」
そんな適当でいいのか…。
「私は優しい。お前は未来ある若者。痛ぶるのも我慢する。」
アマネは両手を広げている。
よくわかないが、なんだかんだ殺されるまではなさそうだ。
「他に質問はあるか?」
質問?なんのだろう。何でもいいのかな?
「アマネさんってなんでここにいるのでしょうか。」
素直な疑問をぶつけた。
「なんとなくいる。」
なんとなくでここにいたのか…。
「ここだと、別に人が死んでも問題はない。死刑よりも重い罪のやつらが集まるところだから。」
なるほど。一応は、理屈があるのか。
でも邪神にしては、なんというんだろうか。
線引きしてるというか、人を選んで殺しているというか…。
「邪神なのに、殺す人とか気にするんですね。」
気になるので聞いてみた。
「私は、邪神じゃない。」
え!?そうなの!?
出会ったときの発言、結構ヤバいセリフ多くなかった!?
「私は戦いの神、戦神だ。私の使える能力はいくつかあるが、いずれにしても戦闘において高い能力を誇る。私は強くなるために強いやつと戦うのが目的…でも私よりも強い、そんなやつはいない。戦うのも基本は私が認めた相手のみ。それか、相手から戦いを申込された場合。」
確かに、自分からそこまで戦いに仕掛けていったことないしね…。
出会った時すごい物騒な事言いまくってたけど。
「まぁ、それ以外にも世界に対してすることはしている。」
ん?どういうことなんだろう。
「実はシルファから、お前たちに対して常識を教えてほしいと頼まれた。だが、正直なところ私も常識などない。なので明日二人と一緒に常識を学ぶ。」
まぁふーくんさんはよくわからないけど、私は今まで人間関係はほとんどなく、常識が必要のない環境で育ってきている。
ただ、これからは旅をしていくことだし、常識をつけていかなければいけないと思う。
つまり、いい機会ではある。
そういえば、ツインテとは一緒に旅をすることを拒否されているし、村の問題が解決すればこれから先どうしたらいいのだろうか…。
「でも、今まで畳んできたタオルの仕事は必要だったのですか?ノルマも普通に畳んでいたら達成できたようなものでもなかったし。」
10万枚とか普通に畳んでたら、無理だしね!
「達成自体は、できないことはない。お前も気づいてるかもしれないが、人によって枚数はバラバラだ。皆がきちんとずっと畳んで、共有し合えばクリアできるようにはなっている。嗚呼、あの男は単純にいたずらで増やしただけだがな。」
そんな仕組みがあったのか。
うーんでもなんでそんな面倒くさいシステムにしたのだろうか…。
ルールも教えてはくれなかったし。
「それは、何のためにでしょうか?」
「カリキュラム的には協調性を高めるため。まぁ実際この世の中そんな協調のある奴なんてほぼいない。とくに、こんなところにいる奴らでできるわけがないのだな。」
ラストプリズンだけども意外とちゃんと収監された人用のカリキュラムぽいのもあるんだ。
まぁ、仕様は教えてくれないのはあるので、初日のように自分のタオルを畳まずに、人のものを盗もうとするやつもいるし…。
何なら、ラストプリズンでは皆、そちらのルールの方が浸透してない?
なんか、タオルバトルみたいだよね…。
「ちなみに、他の人達は枚数は毎日変動するようになっていて基本誰かしらはクリアできずにいじめている。」
邪神ではなくても、虐めるのは好きなのか。
「明日はみな、仕事は なし にする。常識を学ぶ本を今日かってきた。これを3人で確認する。」
なんか希望が見えてきたかも!
そう、私はそう思っていた。
第三者から見たら大惨事になることも知らずに…。




