Eカップ
時間というものは残酷なもので、刻一刻と過ぎていく。つまり、眠たくなるものだ。
しかし、床には水がたまっており、床で寝れない。
「そうだ、脱げ。」
彼は私に向かって手を出した。
「裸を見ようとしているんですか!?ふしだらです!」
防衛反応で、縮こまる。
「いや、俺はガキには興味がない。普通に臭いから洗う。」
え、そんなに臭いの!?
「でも、水だけだったら匂い取れないですよ!これ、一ヶ月の私の匂いですよ?」
「ああ、だからこれだ。」
彼は手に洗剤を持っていた。
「いつの間に!!!」
「この牢獄はセキュリティガバガバだなぁ。普通に魔法が使えるし。」
確かに私も威力がないとはいえ、魔法使えたしね…。牢獄としてそれはいかがなものなのかとは思うが。
私たちにとってはありがたいのだけどね。
それにしても洗剤を作る魔法か。いや、それにしては使用感がある。となると、空間魔法という魔法で取り出したのか。
空間魔法とは、簡単に言うと大きなポケットである。大きなものなどを別の空間に保管できるので便利な魔法である。
彼は服を脱ぎ始めた。
そういえば、男の裸を見たのはこれが初めてではない。そういえば、初めて見たときは撮影の時でその時は吐いたっけ…。
「あの、すみません、吐くかもしれないのでできればパンツは履いてほしいです…。」
「いや、パンツが2番目くらいに汚いだろ…。」
1番目ってなんだろう。靴下?
「というか、裸くらい慣れろ。そんなんだからいつまでたっても吐くんだよ。」
えぇ!?そういうものなの!?
見たら慣れるものなの!?
「男の裸って気持ち悪いじゃないですか…。」
「女の裸は気持ち悪くないから男の裸も気持ち悪くないだろ多分。」
言われてみれば男の人が女の裸を見ても嫌悪感を持ってる人ってほぼいないに等しいかと思う。
この差ってどこから来るんだろう。
今ここで男女の違いを見せつけられた。
「じゃあせめて、私に目隠ししてください!!」
「めんどくせぇなぁ。」
そういいながら、私は彼の空間魔法にあったタオルを顔に巻かれた。
このタオルいい匂いがするなぁ。
これが、毎日洗濯をしているであろうタオルの匂いか…。。。
「お前も脱げ。」
仕方がないので、私も全ての衣服を脱いだ。
「ん、結構でかいんだな。」
「結局みてるじゃないですか!」
「いや、でかかったら見るだろ。」
やっぱ男の人ってふしだら!
私はおそらく彼の目とは反対方向の方に向いているのだと思う。胸を見られるし、恥ずかしい…。
彼は水の魔法と洗剤を使って手洗いで全て衣服を洗ったようだ。手洗いなのですごい時間がかかっていた。
そのあと何やらガチャガチャ音を鳴らしているが、何が起きているのか目隠しをしているので分からない。
「おい。」
私のタオルがほどけた。
「何するんですか!ふしだらさん!」
振り向くと彼は確かに裸でいたのだが、腰にタオルを巻いていた。
「これでいいだろう…。」
確かに、私の目を隠すよりいい方法だった。
「お前も胸にこのタオルを巻け。」
受け取ったタオルはバスタオルほどの大きさで、下も隠れるほどの大きさだった。
ん?
彼の後ろには物干し竿でそれぞれの服が干されてある。その前にあるのは、水が入ったドラム缶。ドラム缶の下には火がゆらゆらと揺れている。これってお風呂に見立ててる!?
絶対毎日お風呂に入りたい人だ。
旅をしていたときはこれで体を清めていたんだろうなあ。。。
「まぁ室内にほすと生臭い匂いになるからいやなんだけどなぁ。」
それでも一ヶ月洗濯しないよりかはマシだろうけどね。。。
私はお風呂を入る。もちろん身体も洗いたいがここは牢獄。水の行き先が困るためドカンの中で身体をこすって綺麗にした。ってあれ!?
水が透明な色から濁った色になった。てかあれあれ!?茶色になってない!?
「先に入っておいてよかった…。」
彼は呟いた。
こんなに汚くなってたんだ。私の身体…。
お風呂の重要性が身に染みてわかった。
ちなみに、土管の汚水は牢獄の柵の外へ流した。
しかし、牢獄の中でも寝床はない。
彼の持っていたタオルを枕に仕立て無理やり寝れる場所を作り寝るようにした。タオルのストックは後198枚あるらしい。すごい!
ちなみに水たまりはふいて綺麗にした。
そして私たちは就寝したはずだった。
「こいつの寝相が悪すぎて寝れない…。アリシアはこんなことはないのに…。」
彼は不満を垂らして寝れずにいたが。
「と、言うことでございます。」
彼はノートパソコンを閉じた。
「と、いうことでございます。じゃないのよねぇ。」
私は彼らの牢獄の監視カメラをみてそういった。
彼らのことが謎に包まれすぎているため、一旦様子見をしたのだが、想像以上の代物の映像が映っていた。
「なんでこの牢獄でここまで充実した生活を送っているのかしら…。一応詠唱も魔法陣も使えないはずなんだけど。。。」
詠唱も魔法陣は使えない。
となると、これは魔法ではない何かなのか?
「魔法陣も詠唱も使っていなさそうでありますが。」
そうなのだが、やってることはよく使われる魔法と同じものではある。
そのため、特別の力を使ってるわけではなさそうだが…。
「この子たち、思ったより管理に危険そうね。」
「どういたしましょうか。」
「普通なら彼女は殺人罪で無期懲役でしょうね。被害者を調べた結果、私たちがずっと追っていた悪質詐欺グループでしたが。そして、彼は単純に木を荒らした公共物棄損罪なのでそこまで罪は重くないのだけれど。」
ただ、彼の場合、頭が悪い方向によく回る。彼女も危険だけれどもどちらかというと、彼のほうが危険レベルが高そうだ。まぁしかしリスクも承知のうち。
「まぁ、例の件もありますし。」
「本気で言っているんですか!?」
「彼女たちのレベルならあの任務に達成できる資格を持っていると思います。私たちの力になってくれるかと。あの任務は大人では無理ですから。」
「しかし…。」
私は一つの資料を持つ。
-燐華学園 人身売買の件について-




