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風呂キャンユメちゃんと潔癖症たんぽぽ野郎

それにしても常に牢獄にいるというのは暇である。


「お風呂に入りたい。。。」


彼は愚痴をこぼした。


「え、でも公園にいたときはお風呂に入っていなかったですよね?」


「その時は目立たないように夜に公園の水道水で人がいない時に自分の体を洗った。」


えぇ、夜って寒いよね?それに水…。


そこまでして体を綺麗にしたいのか。


私なら絶対やらないけど。そういえば私、ツインテと会ってから風呂に入ってなくない?


「私一ヶ月くらいお風呂に入ってないかも…。」


「うわぁぁ。」


めちゃくちゃ嫌悪感満載の顔をされた。でも、ツインテも入ってないからね!!!ずっと一緒にいたし!!


「というか、その身体でAV撮る前にお風呂入れよ…。汚い身体のAVとか誰が得するんだよ…。」


なんか、とんでもないツッコミされてない…?


「でも旅をしていたら、絶対は入れない日もありますよ。」


「俺も旅をしていたが、絶対に身体は毎日洗わないと気がすまないのでな。川があれば川で洗ったりはしていたぞ。」


そんな綺麗好きだったんだ。やってること盗賊なのに、意外と綺麗好きなんだなぁ。道に生えてるたんぽぽは普通に食うけど。


でも今思うとこの人なんだかんだ博識だし、姿勢もいいし、品があるっていうんだろうか…。彼を知らない人から見たら盗賊には見えないんだよね…。




個人的感想、容姿もバランスが整っており恐らくイケメンと言われる分類の中に入るとは思う。身長は見たところによると高身長、尚且つ知識はある。やり方は悪くも生きる術を身につけている。これは、色んな物語で女性の理想とされているタイプに分類される。なんて言うんだっけ?ハイスペってやつ?なのかな?


この街の一般人で普通に過ごしていたとしたら、数多の女性からモテているとおもう。


ていうか、この人お金に困ってなかったら真っ当な人生送ってそうじゃない?




しかし、口が悪いし性格が捻くれてるし、やっぱそうでもないのかも。


「じゃあ、これはどうでしょう。」


私は指から蛇口から水が出るような水の出し方をする。私たちは静かにしていたので、チョロチョロという擬音だけがそこにあった。


「いや、それなら自分で出すからいい…。」


私の指先から出る水を見てそう言った。


「あ、今しょぼいって思ったでしょ!」


「ああ。」


「じゃー、だしてくださいよ。さぁ!」


私は、水の出る指を見せつけてそう言った。


「水を出すのはいいが、水はどこへ行くんだ?」


私は下を見る。床が水びたしになっていた。


「ご、ごめんなさい。。。」


私はすぐ水を止める。




水びたしのじめじめとした牢獄の中私たちは壁に軸にして立っていた。


「いつまでここにいるんでしょうか…。」


「死ぬまで?」


「えぇ!?」


そんなの聞いていない!


「冗談だが、もう何日もまともな食事もしていないしな。マジで死ぬんじゃないか?」


「脱獄するしか…ないのかな…。」


お腹が辛い。足が痛い。体がもたない。


そういえば、こういうことは初めてではない。ツインテと過ごしたあの日。


地下室に長い間閉じ込められていた時を忘れてはいない。


あの時、破滅魔法を書いて怒られたっけ。


よし、暇だし今ここで破滅魔法・改を見せつけよう。


破滅魔法・改とは、破滅魔法で世界を破滅させないよう工夫を凝らした、観賞用破滅魔法である。破滅魔法を描いた時にツインテに指摘され、たしかに世界を破滅させたらヤバいなと思い、魔法陣が作動しないような魔法陣を船にいる間に実は脳内で編み出していた。


破滅魔法は危険極まりない代物。


しかし、今ならここで披露できる!


私は指を口で噛みちぎる。そして血を出す。


床は使えないので、壁に魔法陣を描き上げる。


壁なので描いた後が少し垂れて汚くなってしまった。


「はい、できました!これがー」


「少し間違っているが破滅魔法か?」


「はい残念!レプリカの破滅魔法の魔法陣でしたー!」


「レプリカの魔法陣ってそれはもう魔法じゃないだろ…。」


確かにそれはそう…。ってあれ?


「破滅魔法を知っているんですか?」


「世界を破滅させる為の魔法だろ?それがどうした。」


「そうじゃなくて、知ってる人いるんだなって。」


ツインテは破滅魔法なんて聞いたことがないといっていた。ツインテは高難度の魔法の話もしていたしある程度は魔法の知識が分かるのだろう。


そのツインテですら聞いたことがないレベルなのだ。しかし彼は知っている。


「というか、お前が書いたのか…あれ。」


「何の話ですか?」


「熊のいる島に書いていただろ。なんか…デカいそれ。」


「もしかして、あれ見たんですか?」


私たち、出会っていないときから破滅魔法の魔法陣で干渉していたの!?


「あれのせいで世界を破滅されかけたぞ。」


そうだったの!?危なかった!!!


「消しておいたから大丈夫だ。」


「あ、ありがとうございます!!」


本当に危なかった!みんな消えちゃうところだった!本当に感謝をしとかないと!


「感謝の印に今度レプリカの破滅まー」


「いらん。」


速攻拒否された。

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