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通り魔ユメちゃん

私は金を稼ぎに小さな旅にでた。


昨日は皿洗いで皿を100枚割った。もちろんクビ。今日は、接客をするもクレームだらけでクビ。給料はもちろんなし。


「ヤバい…。このままだと生きていけない…。」


もうずっと何も食べていない。


「やぁやぁ。君、かわいいね。どう?こういう仕事してみない?」


知らないおっさんから話しかけられた。


「お金もらえますか?」


「そりゃもうがっぽがっぽよ。」


「やります!」


もうこれしかない!私は一瞬のチャンスにかけた。…はずだった。




おっさんから仕事を誘われて、10時間後。私は何人かの男性を殺していた。


どういうことか分からないだろうから説明する。仕事に誘われて私は、よくわからないまま契約書を描いた。どうやら動画の撮影をするらしい。そこで私は撮影をしていたのだが、男性が裸になったので、気持ち悪くて吐いてしまった。


それだけでは済まなかった。


その後、気を取り直して撮影をしていたのだが、私にまで裸を要求してきたのだ!


とっさの防衛判断で、私はその男をパチンコ玉を魔法で作成し目潰しをした。




それをみた撮影者は焦り、通信機能のあるもので、仲間を呼び私は男性に取り囲まれていた。


絶体絶命のピンチ!


でも、こちらも策がないわけではない。


そう、小さな火でも燃えれば大きな炎となるのだ。


私はそばにあるベッドに火を付けた。


男たちは火が大きくなる前に私を仕留めようと、手に持っているバットで殴りかかる。私は咄嗟にかわす。ただ、相手は大人数。背後からも襲われる。


私は、指から水を出す魔法を使う。勿論、そこまでデカい水は出せず蛇口からでる水の量ほどだ。


「そんな水で何ができんだぁ?」


バットを振り下ろす。


私はかわす。


水はバットの衝撃で散らばっていく。


流石に蛇口から出る水の量とはいえどその散乱とした水滴が相手の服や顔に降りかかっていた。


はぁぁ!!!私はジャンプをする。そして火の中に飛び込もうとする。


その隙に相手の方へ電撃魔法を使う。もちろん電撃の威力は低いであろう。だが、相手は水がかかっているので魔法を使用するだけで、全身に痺れが出るほどの威力はあると思う。


しかし、私はどんどん大きくなる火に飛び込んでしまっていたのでダメージを受ける。


「あついいいい!!!!」


私は電撃に巻き込まれないように、敵のいない火のある方へ飛び込んだわけなのだが、思ったより火が大きくなっていたわけでありまして…。


私自身が火達磨になってしまっていた。とりあえず、私は水道水ほどの水を頭から被るも全然火が収まらない!


こうなりゃ窒息死覚悟だ!


私は砂を出す魔法を使い、自分に振りかけた。そして、自分のつむじが消えるまでに砂の山がそこにできた。これで、私も火も酸素を取り込めないぞ!


しかし、このままだと死ぬ!


私は砂からギリギリ脱出した。口の中に土が入って気持ち悪い。


おえええ。私はまた吐いた。


しかし、本当に死ぬところだった。


そういえば、男の人たちはどうなったんだろう?


私は感電させたはずである男の人たちを見てみる。


彼らは泡を吹いて次々に倒れていた。


そこまで威力があったのかな?


私はこのとき分からなかったのだが、意外と水での感電は威力があるらしい。




火がどんどん大きくなっていっている。最初は小さい火だからそこまで大きくはなかったものの、強さが反比例するかのごとく、火の大きさは天井にまで達している。




まずい!




私は走る。そしてそのまま突進して窓を割りパリン!と音を鳴らしつつ血も流しつつ私はその場から走り去っていった。


















「なんで、金を稼げといっただけで血を垂れ流している?」


「ごめんなさぁいいいいい。」


私はスライディング土下座をかました。


「食べるものがないから公園のたんぽぽを食ってしのいでたものを。。。」


たんぽぽ食べてたんだ。美味しいのかな。


私はそこにあるたんぽぽを口にする。


不味い。


花の蜜でも吸おうかな…。


花の蜜のある木のほうをみる。


すると何ということでしょう。


花がすべて地の方へと落ちているではありませんか。


「その上、なんでまた化け物みたいな顔に様変わりしてんだ?」


そういえば、火は消したもののかなり熱かった。そして今も体中が痛い。


火傷していたのか…。あまりに痛すぎてそこまで頭が回っていなかった。


でも私ってあれだよね…痛くてもなんか動ける起動力あるよね…。


これがツインテが私が私を殴った時に言っていた、能力ってことか。いや、あれは私に対するフォローだろうけど。




「実は…色々ありまして…。」


私は事の発端を全て白状した。


「お前アホか?そいつら殺しているんだし、逃げるなら財布とか盗んでから逃げろよ!」


た、確かに…。そこまで頭が回っていなかったな。


「って盗みはだめですよ!」


「人殺しもだめだろ。」


た、確かに…。言葉も出ない。


「というか、撮影するなら俺が撮影するってのに。お前アホだろ?」


えぇ?誰が撮影しても内容は変わらなくないか?


でも、裸って普通は人に見せるものではない。


無論、この男性も見せれるような仲ではない。


「裸にはなりたくないです!」


「でも裸になるだけで、一ヶ月は暮らせるようなお金が手に入ると思うぞ?」


え?そうなの?


知らなかった…。じゃあやろうかな…お金ないし。


「じゃあ脱ぎますね。」


「まて。」


彼は私に治癒魔法をかけた。


「顔は大事だからな。特にお前は顔だけは悪くない。性格は終わってるけどな。」


そうなんだ。まぁ私美少女だし当たり前だよね…。


って私性格終わってるの!?


「ちょっと待ってください!私の何がダメなんですか?」


「うるせぇなぁ。さっさと裸になれよ。」




「ちょっといいですか?」




「私の性格のどこが悪いんですか!」


「金を稼げでなんで人が死んでんだ。役立たずが。ていうか、なんで服は燃えなかった?服も燃えとけば裸になれてただろうが!」


「しょうがないじゃないですか!というか、貴方に言われたくないです!貴方も社会のクズです、クズ!」




「ちょっといいですか?」




カンっと音が鳴る。


私たちは声の方を見る。


声の先には閉じた傘を杖のようにしている一人の女性が何人かの男たちを引き連れていた図がみえていた。


「今の話、詳しく聞かせてください。」








私たちは、この後連行されとある監獄へと誘われることとなるのだった。



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