看護学校編
看護師になる前の話
看護学校時代
まず看護師になるには、看護の学校にいって国試に合格しなければなれない。
学校は色々。
最近は大学に行きたがる人が多いらしい。給料も違うしね。
しかし、大学いったからと言って優秀かというとそうでもない。
専門や高校の看護科卒でもそうだ。
要するに個人の問題。
私は記憶がある頃には看護師になりたい。なると決めていた。
理由は今になっては思い出せない。
なるものだとおもっていた。
医師を目指したくなったときもあるが、かなり低い学力と家の経済力の低さで諦めた。
いまは自力でなんとかする術もあったかと思うが、後悔はしていない。
医師の仕事に魅力を感じないからだ。
話しを戻そう
看護学校は本当に学校によってカラーが違うが、信念やら理念による(いい意味でも悪い意味でも)洗脳する学校がほとんどかと思う。
私がいった学校の理念は…。正直覚えていない。
ただ比較的自由だった気がする。気がするだけである。
学生生活は基本楽しかったが、実習を思い出すともう一度学生に戻りたいとは思わない。
身近に看護師のお友達がいたら聞いてみたらいい。同じことをいうと思う。
さて今日も学校に行くか。席は決まっているから教材を持って行くことはほとんどない。楽チーン。
母親から譲ってもらったボロボロの軽の車のエンジンをかける。
いつまで乗れるか不安な車。乗れるまで乗るしかない。お金ないし。
車で30分くらいの道のりを走り、学校より歩いて5分くらいの借りている駐車場に到着。
少し、周りを警戒する。
なぜかというと、友達にも学校にも知られてはいけない。
車通学は禁止なのだ。
なぜいけないのか?確か、医療従者になる前に人を傷つけるようなことにならない様にだっけな?
意味不明である。車以外だってありえると思うのは私だけだろうか?
無事学校の門の前まであるいて登校。
「おはよう」
みんなの声が聞こえて来る。
「おはよう」と返す。
返したつもりでいるが、どうやら気のせいらしい。
自分ではそんなつもりはなかったが・・・。
いつも返事がなく、怒っているのかと思っていたと友人が教えてくれたのは入学してだいぶ経ってからのことだった。
看護学校は常に実習というわけではない。
ただ8時間みっちり授業がある。
眠いな~。なんだか黒板の文字が薄く見える。
「お昼だよ」
その声で目覚める。
机にうつ伏せになり、よだれをたらして寝ていた事に気がつく。
隣を見ると同じ状態の友人が。
「お昼だよ」のことばと
この姿をお昼前はあちこちで見かけるのだ。
我が看護学校のお昼はありがたいことに全員学食。しかもうまい。
わかめチーズごはんが人気だった記憶がある。大人になって自分でもよく作る。混ぜるだけだが。
皆様も試して見ると良い。うまいから。
お昼を食べてまた眠くなる。
そんなときに限って、興味もないし授業も面白くない先生の授業が午後一だったりする。
あー眠い。
先生の顔をみながら寝てしまう。
眠いものは眠いのだから仕方ない。結局全ての授業が終わるまで眠った。
帰るか
よだれでヨレヨレになった教科書を机にしまい学校を出る。
寮生と自宅組がいたが自宅組は少ないためなんとなく寂しかったことを覚えている。
サークル活動に参加している学生も結構いた。学校のサークルではなく病院のサークルである。
病院付属の看護学校だったからなのか?今から病院のスタッフと関係をもっておくことを大事にしたのかはわからない。
ちなみに私も入っていた。劇団部である。
住民に医療を受ける大切さを何十年も前から劇を通して伝える活動をしていたらしい。
病院長が台本を書き、病院祭で発表するのが恒例だった。
実はこれがきっかけで、看護師になるのを辞めるかやめないかまで発展したのだが、それは後ほど。
病院祭まで3ヶ月を切った。
今回は姨捨山の話しである。職員さんは仕事を終えてから参加なため練習開始はかなり遅い。
全員が揃うことはほぼない。
場面場面の練習をし、誰かが代役をして通しで練習。
それを繰り返す。
中学、高校と演劇部だった私は楽しくて、練習は休むことなく参加した。
練習前に病院の食堂で夕飯を食べれるのも魅力的だった。
でもなぜか私はクリームソーダーばかり頼んでいた。謎である。
劇団部には医師も参加していた。医師と接点をもつのは実習か、授業に来てくれる医師くらいのものである。
大抵の医師は看護学生に優しいし、授業もまーまー面白かった気がする。
しかし実習中、看護学生を毛嫌いする医師もいた。
「何もできないんだから掃除していればいい」と言い放った医師のことは忘れない。
二度と会うことはないと思うが、不幸になればいいと思っていた。
さてこのまま実習の話しをしよう
実習は2週間くらいだったかな、同じ病棟で行う。
外科だったり、消化器内科だったり色々である。
担当の患者さんをそれぞれ受け持ちをし、看護計画をたて看護するのである。
看護計画は膨大なものになる。
ヘンダーソンの基本的欲求というものの14項目すべてを看護計画にするのだ。
マジ苦労する。
ほぼこの計画のために学生は不眠不休の日々を2週間過ごすことになり、実習中かなり眠い。
なんだか嫌な気持ちになってきたのでまた次回。