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出会いと別れ
第2話 邂 逅
敵(魔王軍)はA級やS級が数多いた。
今現在、竜王『雷帝珀琉』と呼ばれている私でもキツイ戦場だろう。
「お父さんとお母さんは!」
妹が泣きながら兵士のおじさんに力一杯叫ぶ。
「よく聞いておくれ。緑琉様と麒麟様は既に。。」
その言葉で全て理解ってしまった。
父も母ももう居ないのだと。
目の前が真っ白になり、私は座りこんでしまった。
「うわーん!嫌だあー!ひぐっ、おとうさぁーん。。お母さぁーん。」
妹はひたすら泣いて叫んでいた。
「でもな、君たちは竜王軍副隊長、猪羽虎徹の名にかけて護る」
そういうと兵士のおじさんーー
猪羽副隊長は私と妹を抱えて町の外まで続いてる地下の階段から私と妹を逃してくれた。
戦争の戦火から逃げ延びた私と二つ下の妹は竜の国の外にある猪羽副隊長の実家で暮らす事となった。
ーーしかし、平和は続かなかった。