寒風の吹く岬に一人立つ
自分の中に、ある目標が出来る。
夢といっても良いかもしれない。
それは、実現するには結構大変で、何年もかかる事だろうし、とても難しく、沢山の人を巻き込むようなことだったりする。それを実現することで、ある人はとても成功し、ある人は破滅に突き進むことになるようなことかもしれない。しかし、 それを実現することで、大きな市町村、県レベルの広がりで人々に寄与できるようなことを考えたりする。
実際には、そこに到達することは出来ないかもしれない。
でも、その目標にすれば、今日からその方向に向かう為に自分が何をすればいいかを考えることが出来、行動することが出来る。
だから、出来るだけ目標は遠く、高く、はるか向こう側に臨む山の頂上のようなものである方がいい。
「そんなの無理だよ。」
「なんでそれをしなきゃならないの?」
「私はそんなの嫌だな。」
人は自分に想像できない、思い描けないことは、簡単に賛同できないものだ。すごいね、じゃあ協力するよと言える人は、自分と同じくらいの想像力がある人でなければそうは言えない。
だから、僕は自分の本当の目標というものは、誰にでも伝えるべきではないと思う。
ほとんどの人は、否定的な言葉を掛けてきて、自分のモチベーションを削ってくる。
道半ばでも、ある程度の行程を経て、ある程度の力をつけてからでなければ、その内心を外に出すべきではないと思う。
子供が描く空想の世界を、大人が現実的な目線でつぶし、その想像力の翼をへし折り、大人以上の可能性をもつ人間を一人また一人と凡庸な社会に忠実な歯車と化させる。
誰にも理解されなくても、自分だけの夢を忘れてはならない。
それが理解されなくても、その力を誰かに分け与えることは出来るのだから。