共に白髪が生えるまで
「こんちはーっす!川和モーターサイクルです!」
バイクを預けてから一か月弱。その間、数回連絡をいただいたのですが、ようやく修理・整備完了の連絡がありました。
やっぱり電装周りの不具合だったようで、そこの修理と、全体の重整備をやってもらいました。エンジンはバリバリ回していたので心配だったけど、調整で済むくらいでカムチェーンも綺麗な状態で、7年ぶりにワクワクしながらエンジンの調子見てみたものの、綺麗な状態で拍子抜けしたみたい。
ロードバイクのオーバーホールもそうだけど、やはりプロが手掛けた後の乗り味はかっちりしていて気持ちいい。ちょっとグリスが硬かったりして最初動きが重く感じることもあるけど、金属の塊を感じるようなドライブフィールを感じて整備してもらった感じがします。
東名高速から地元の峠道を一本走ってみれば、250㏄の中でも非力なバイクと言えども、ハンターカブよりとても力強く、車体の動きも安定感があり、相対的には遅いかもしれないけど、その限界性能の中で峠道を頑張って走らせれば、何とも言えない楽しさが感じられます。
僕はやっぱり、小排気量が好きなのかもしれません。
大型免許もあるし、実家の秋田まで600キロバイクで帰って、兄夫婦といつかツーリングに行きたいなと思う気持ちもあります。でも欲しくなるバイクは小排気量から中排気量、大排気量だとしても軽量でそれほど馬力の無いモデル。一時は隼やZZ-R1100を購入しようと思ったのですが、買うには至らず。やはり、気軽に乗れて、街中を運転するだけでもエンジンを楽しめるのが良いかなと思ってしまいます。
それに、いつも来る峠道は、以前良くロードバイクでヒルクライムをしていた峠道。レースに参加していた頃は、週末少なくとも150キロは走ったし、時間のない時は峠まで車で行って練習していたので、自分の力じゃなく、エンジンの力で坂道をグイグイ上ってくれるバイクに乗ると、登ってくれるだけでもありがたいなと思ってしまう気持ちがあったりします。それに、小排気量の方が、運転感覚がヒラヒラしていて近く、大型で運転を持て余してしまっては楽しさを感じられないかもしれないと思うのも小さなバイクを選ぶ理由かもしれません。
これで、我が家のバイクは、「エストレヤRS」とハンターカブの二台になりました。「エストレヤRS」としたのは、この括弧の部分はもう変わらないということにしたからです。エストレヤはどうあっても、不動車になっても(まあシンプルなバイクなので無いと思いますが)手元に置いておこうと思います。
どんな車やバイクもそうだけど、手放したら寂しいなと感じますよね。もし、新しい高級な外車の憧れの一台を購入したとしても、エストレヤが無くなってしまったらと思うと、後悔するだろうなというのが容易に想像できてしまいます。それだけ、このバイクと僕の縁は深くなったのかもしれません。
もう買い替えようかと本気で思っていた時、バイクに全く興味のない奥さんが、
「いいから直すだけ直したら?カブは買ったとしても二台あっても良いでしょ。」
と言ってくれました。僕とエストレヤを見ていて、何かを感じてくれていたのかもしれません。購入するときも、「良いと思うなら買ったらいいじゃない。」と、背中を押してくれたのもそういえば奥さんでした。
これから、あと何台バイクを買い替えたり所有したりするかは分かりませんが、僕にとってのバイクとはと考えて思いつくのはエストレヤなのかもしれません。
巷で言われてるような、女の子に一台目にお勧めのバイクとは思いません。ツインの250か400の方が、よっぽどお勧めのような気がします。足つきは良いし、レトロで可愛らしい感じはしますが、基本性能が古く、乗りやすいモデルはもっと他に沢山あるでしょう。
それでも、エストレヤに興味がある方。
一人とバイク一台で、どこか遠くへ行ったとしても、この相棒がいれば寂しくはない、そう思わせてくれるバイクだと思います。
共に白髪が生えるまで
あ、とっくに僕もエストレヤも白髪が生えたようなもんですけどね。




