バイクと体の慣らし運転
せっせと休みにはハンターカブの慣らし運転。
連休は雨が降っていたので、今日はちょっと走りたい。とは言えども、高速道路は使えないのがもどかしい。一定のスピードでギアを買えながら走るのにはもってこいなのだけど。
今日乗るのが三回目。前回のときは、30キロほど走ったところでハンターカブの運転姿勢に慣れていなかったので、骨盤が割れてしまうような痛みに襲われ、ロータリーミッションだけでなく、姿勢やウインカーの位置(間違えてクラクションを鳴らしてしまう)、エンジンの正確、車体の動作など、いろんなことに自分が慣れていないことを思い知らされた。
なんだかカブという乗り物は、老若男女問わず、優しくてタフで、間口が広いバイクのようなイメージが会ったけど、おっとどっこい結構癖がなさそうで曲者バイクでありんした。
多分、そこを乗り越えれば癖と思っていたロータリーミッションも、クラッチが無いことも、軽いハンドリングも、カブならではの利点に変わっていくような気がする。軽量で扱いが楽なところと、燃費がすごく良いところは本当に素晴らしく、これがカブか!と驚かされた。
今日は、朝2時間、丹沢湖周辺まで行き、約50キロ走って一度帰宅。あまり遊んでばかりいると、どんどん白い目で見られていくので、奥さんの目が白くなる前に戻ってご機嫌伺い。そして、午後奥さんが何かをやり始めたのを確認した隙に3時間、熱海まで行き、湯河原へ抜ける裏道を通って椿ライン、そして箱根へ降りる約100キロを走ることが出来た。とりあえず150キロは稼げたので満足。
エストレヤもスピードからの解脱のための修行バイクと言えるものだけど、ハンターカブはそれに輪をかけてスピードという俗世の欲望から解脱せねば乗れぬ修行バイクと言える。パワーは一汁一菜のような、必要最低限の物といっていいと思う。
それでも、平地であれば交通の流れにはついていけるし、慣らし運転でなければ回転も上げられるので、ちょっとした坂道ならなんとかなる。しかし、やはりちょっと勾配がきつい坂になると排気量の小ささを感じずにはいられない。
てっぺんまで行ってしまえば、後はなんとかなる。下りはそこそこ良いスピードで下れるし、ハンドリングもブレーキ性能もまあまあ良い。しかし、やはりニーグリップが出来ないので、若干安心感は少ないので、目を三角にして走るのはおすすめしない。
楽しいか楽しくないかと言われれば、まだなんとも言い難い。楽しいかと言われれば、結構楽しい。軽快だし、取り回し楽だし、走っている事自体は楽しいものだから。じゃあ、楽しくないかと言われれば、フラストレーションが貯まることもあるというのが正直なところ。そういうものをカブに求めるなと言われればそれまでなんだけど、ちょっとキリッとした走りや、ほしいところでグッと出るパワー何かを求めてしまうのは、まだまだ煩悩にまみれているせいだとは分かっているのだけども。
125ccということを考えれば、本当は贅沢を言ってはいけないところ。だったらもっとおっきいバイク買えばいいじゃんということになる。
帰路について、後10キロ付近でお尻に火がついた。もうね、お尻が痛くていたくて仕方ない。良くシートが硬いとか柔らかいとかという話があるけど、自転車乗りの自分からしてみると、それは「尻慣れ」していないだけだと認識している。新しいバイクの運転同様、シートにも体が慣れていかないといけない。ロードバイクのシートは固くて小さい。そのうえで100キロ200キロを走らなければならない。そうするとやっぱり最初は30キロに壁があり、50キロ、100キロ、150キロと、尻の痛くなる壁の距離を更新していくほど乗り込んでいくしか無い。少し乗っていたいからと言って、シートを変えてしまったら、自分の体がそのシートに合わせることをしないから、また違うバイクに乗ったときに痛みを感じやすくなる。自分の体を少しずつ慣らして行って、どんどん乗り慣れてくれば、自分の体自体が臨機応変となり、新しいバイクに乗ったときに尻が痛くなったとしても、直ぐに慣れるような器用な体になっていくと思う。
この間100キロで痛くなった尻も、今日は140キロまではなんとか頑張ってくれた。骨盤の痛みは、疲れこそあれど、痛くなることは無くなってきた。自分に合わせることも大切だけど、自分がいろんなものに合わせていくことのほうが手っ取り早いし、自分の体にとっても有意義な行為だと思う。
ハンターカブのエンジンは、少し滑らかに吹け上がるようになって気がする。僕自身も、尻が慣れてきて、力の入らないライディングに少しずつなってきた気がする。バイクのいろんな部分をなじませるための慣らし運転だけど、それは同時に安全に運転できるようになるためにライダーがそのバイクに慣れていくということも同じくらい重要なことだと思う。とりあえず500キロでオイル交換するまではギャンギャン回さず、1000キロになるまでは上手に運転できるように完熟するためのものだから、慌てずにゆっくりとこなしていくのが肝心かもしれない。




