表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/52

惚れた!売ってくれ!

車を買い替えてちょうど半年。ようやく今の車に慣れてきたような気がします。



昨日、半年点検と共に、購入当初から出ていた異音問題も収まり、何とか良い状態に。自分のスケジュールのせいで伸びてしまったのですが、これも営業担当さんがしっかりした人だったからちゃんと対応してもらいました。



普段の仕事でもいろいろな営業担当さんとやり取りをすることが多いので、毎日会う自分の仕事のベテラン営業担当さん達に眼を鍛えられています。



「安くしてって言いたいときはどうしたらいいですか?」



こんな言葉をストレートにぶつけてしまうんですが、うちに来ている卸のベテラン担当さん達は皆、僕たちはこういう風に言ってもらえればメーカーに対して値段交渉できますとか、こんな形にしてもらえれば自社に対して値段を落としたいというプレゼンが出来ますとか、ヒントを教えてくれます。それが5社あるから、こっちはこう、あっちはこう、みたいな比較検討と5社での腹の探り合いをしてもらって、その年のシェアが決まります。



だから、最初は嫌だった交渉事というものが、苦手ではなくなってきました。家電量販店では、最近店員さんが調べて安くしてくれるようになってきましたが、一声かけたり、いつも同じ店員さんに声を掛けるようにすれば、ネットで出ている値段より安くなることもありますね。



そんな日々を過ごしているので、奥さんには、特に車のディーラーさんに対してあれこれと沢山交渉するのが厳しく見えるようですが、相手は百戦錬磨の達人ぞろい。結局買う方というのは営業さんの手のひらで踊っているようなものなので、相手が困った顔してても、決して損するほど安くはしてくれません。



今回車を買い替えようと思ったところ、それまでお世話になっていたディーラーさんは休みも多くなって、メンテや車検の時に引き取りが難しく、現担当さんは可能だけど、転勤などで他の担当がやってくれるかはわからないとの事。ということで、いろいろ調べて地元のサブディーラーへ。



サブディーラーは、ディーラーから卸して販売出来、保証などもディーラーと同じ扱い。なにより転勤が無いので、担当さんは辞めない限り同じ人。ということを調べたところで、アポなしで訪問。どんな対応してくれるか見に行きました。



最初の訪問時は、とりあえず普通に値段交渉。にこやかな対応と話の内容もなかなか表面上の話に終わらず良い対応。ですが、一発目の見積もりを出してもらうと、やっぱり辛めの値引き額。下取りも含めてちょっと不満な金額でした。値引き額の低めな車種だったので、期待はしてなかったのですが、案の定だったので少しがっかり。仕様違いの試乗車に奥さんと三人乗ってみたのですが、車自体は結構気に入りました。で、自分が欲しい仕様のものを取り寄せてくれるというので、もう一度試乗いかがですか?という話に。



試乗前日は、さすがに緊張しました。とりあえず戦略を決め、奥さんには一人で行ってくると宣言。僕のプレゼンを聞けば奥さんはもしかしたら僕を抑えるように水を差すかもしれないし、引いてしまうかもしれないと思ったからです。で、試乗へ。担当さんと二人きりでちょっと長めのドライブへ。



「合い見積もりはね、取りません。でね、話しした感じ、僕は〇〇さんから買いたいと思ってます。とても真摯で、営業の押しが強い訳でも無いし、僕の言いたいことをしっかり聞いてくれる。ちょっとした疑問を軽い気持ちで言っただけなのに、その後ちゃんと調べて電話してくれたことは本当に助かったし、この人から買いたいなと思ったんです。あとはね、値段をお互いに摺り寄せていければ買うだけですよね。利益率はこれくらいでしょうから、このくらいの値引き額ならどうですか?そこが決まれば、すべて決まりますのでよろしくお願いします。」



たしか、こんな感じで話して、試乗を終えた気がします。いつも営業さん達と話をするとき感じるのですが、本当に女の子を口説き落としている時のような気持ちになります。



「わかりました。これで如何ですか?」



細かい部分などで担当さんが落としやすいようにはしたのですが、雑誌やネットに出ていた値引き最高額をはるかに上回る値引き額でした。下取り額も上げてもらいましたが、あまりその辺の目くじらは立てすぎず、バランスを取れるような余地は残しましたが、満足いけるくらい頑張ってくれました。



それから、いろいろな相談に気持ちよく対応していただき、この担当さんで本当に良かったです。



二か所あった異音もメーカーと交渉して、原因究明をメーカーにさせ、一つは修理、もう一つは全交換という形にしてくれたのも頼もしい感じがしました。



「〇〇さん、何で車の営業さんになったのですか?」



と、質問した時、



「車じゃなくても良かったんです。営業職がやりたくて。」



彼のやり方は物を売る事が目的ではなく、物を売る事で相手を満足させる事が目的なのかもしれないなと思いました。それは、僕を育ててくれている仕事での営業担当さん達が持つ雰囲気と同じ。



どんな仕事も、誰かを幸せにすることが、仕事の本質だと思います。



お米を作る人、病をなおす人、お肉を売る人、話を聞いてくれる人、車を売る人、プログラムする人…。みんな誰かを幸せにしたいというスタンスが見えないと、本当にがっかりしますよね。



「この人みたいに満足を人に与えられる仕事をしなきゃな。」



そんな思いにさせてくれる人と巡り合いたいものですね。



僕を掌でコロコロと気持ちよく転がしてくれる営業さんに感謝。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ