ストロング日常スタイル
うん、ヒーローもなければ、ヒロインもいない。
どうしても、僕の書く文章には、ヒーローめいたものもなければ、ヒロイン的な人も出てこない文章ばかり。本当のような噓の話と、噓のような本当の話、どちらにも出てこなかったり。
名前を考えるのが面倒なので、便宜的に一人称的な視点を自分の名前にしてしまうのも、あだち充的な顔は一緒だけど物語は違うんですといった感じに近いのかもしれない。
本当は僕だって、胸躍り血沸き立つような奇想天外、荒唐無稽、波乱万丈、焼肉定食のような文章を書いてみたいと思う憧れはいつもあるのだけど、想像力の翼を広げてそういうファンタジーを考える頭の柔軟さもなくなってしまって、自分と周りの人たちにあった話をそのままだったり、アレンジしてみたりということしかできない飛べないアヒルのようなインスピレーションの欠落。
でも、そんな日常の中にある、ちょっとした驚きだったり、ちょっと誰かに話したいレベルの出来事だったりは書くことが出来るので、そんな感じのお話をちょいちょいと形を変えたり、整えたりして書くのが関の山。そのうえ、そんなに大した経験もあるわけじゃないから、ネタもどんどん尽きていってしまう。
昔、徒然草を読んだ時の面白さにはハッとしたものだった。方丈記も良いけど、少々人生拗ね過ぎて生きている気がして、明るく嫌味な徒然草のほうが楽しく読めた。徒然草にも特別な人の特別な話は特段出てこない。でもあれほど面白いのは、そうそう、あるあるっていう日常の気持ちが、今も昔も全く変わることなく、いや、昔の方が強く感じられるから面白いのだろうと思う。
まだ、文章が達者じゃないから、なんかいい子ちゃんぶった物語ばかり書いてしまうけど、いつかはブラックでうぷぷって笑ってもらえるような文章を書いてみたい。
とっぴんぱらりのぷう。




