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『あなたの名前は』

 全力で駆け抜けてようやく、彼女の夢へとついた。夢の中では魔法は全くと使えないため貧弱な脚力と脆すぎる肺には過酷な仕事を押し付けてしまった。その代償に、今の私は肩で息をして大量の汗を垂れ流して顔を下に向けている。それほど長い距離ではないとは思うが外で動くことが無い私にとってはかなりの厳しいものだった。


 駆けている途中で石の橋の上には彼女が見えていたが、その時は手で顔を隠して天を見上げていたが、幸運なことに彼女は私にすぐに気が付いたようで、私が息を整え終えて顔を見上げると満面の笑みでこちらに駆け寄ってくる途中の彼女が見えた。

 おそらく私を見てすぐに行動したのだろうが、無邪気にこちらに向かう様は大きな犬を思い浮かぶ。


 しかし、すぐさま彼女は見えない壁にぶつかってその動きを止めた。それはものの見事に。折角こぼしていた笑みは壁に真正面ぶつかったことで愉快な形に歪んでしまい、その面白さに思わず吹き出してしまう。正直に言うとツボに嵌ったというべきか、彼女には悪いが笑いが止まらなかった。


 不死者の病に罹って表情は凍てつき、治療を目指すために全力を尽くしてきた。どれほどの間かはわからないが、笑顔がどういったものかを忘れるには十分すぎたようだ。


 ああ、声を出して笑うだけでこんなにも気持ちが晴れやかになるなど、本当に思わなかった。


 流石に収まってきたので恐る恐る、彼女の様子を窺う。先ほどの様子で私に会いたかったのはわかったが、思い切り笑ってしまって機嫌を損ねていないか少し不安だった。


 だが、そんなものは杞憂と笑い飛ばすかのように、彼女は笑みを浮かべていた。先ほどの無邪気な眼差しは慈しむものへと変わり、まるで幼子を見守るような温かなものだった。


 何と言うか、彼女は想像以上に慈悲深い人物なのだろうか。夢に入る前でも私に対して好意的な感情をまき散らしていたが私がしでかしたことをどう思っているのだろうか。悪意を感じないほほ笑みが私の胸を突き刺す。


 夢の中では魔法を使うことが出来ないのと同様に使い魔とのつながりも途絶えているため、今の彼女の気持ちを知るすべはない。それでも、私は彼女に聞きたいことが、伝えなければならないことがある。恐れるあまりに逃げることなど許さない。


 そのために目の前にあるこの壁を何とかしなければならない。この壁は魔力を通じてつながり合う主と使い魔の心が近づきすぎないための安全弁だ。この壁が無ければたちまち私と彼女の思考は混ざり合い、最悪の場合は自分を保てなくなってしまう。


 当然、それならば初めから夢を繋げる必要などないのだが、それでは相互理解のために取り付けた意味がない。そのため、お互いが夢の中に居る限りこの壁を取り除くことができるようになっている。開くためには主が壁の前に立ち夢を繋げる意思を込めるだけで良い。


 歩を進めて壁の前に立つ。壁の向こうに立つ彼女は私がどうするのかが気になるらしく視線だけでなく体まで私の方へと寄せてくる。……前に立たれると壁を解除した際にバランスを崩して倒れ込む恐れがあるから離れてほしいのだが。しかし、この壁は音を通さないため、私が警告しようとしても彼女に届くことはない。


 仕方なく私はこのまま続行するため、見えない壁に手で触れる。緊張で乱れる精神を落ち着かせるために深く息を吸う。その間に私の手に壁の向こうにいる彼女が自身の手をそっと重ねる。見えない壁により、触れることは無いが何となく彼女に背を押してもらえた気がした。


「開け──」


 私の呟きに応えるかのように壁からガラスの擦れるような音が響き、見えないはずのそれがひび割れていくのが見える。無意識に飲んだ唾が完全に喉を下った直後、壁は溶けるように消えて私と彼女の手が触れる。


 温かい感触。紛れもない彼女の体温。滑らかなに動く彼女の手はするりと私の手の指に自身の指を挟みこみ、そのまま包むように握りしめる。ぎょっとして思考が停止した私に構わず彼女は私を抱き寄せる。


 情熱的な抱擁は体温と鼓動をもって全身に彼女の存在を示す。自分が奪ってしまったものを突き付けられる形になってしまい、彼女の肩をわずかに超える視界は感極まってぼやけてしまう。


 いつまでそうしたのかはわからない。どの道、夢の中なのだから正確な時間など測ることは不可能だ。彼女の温もりと鼓動はとても心地よく、私もいつまでもこうしたいと思ってしまう。だが、私には彼女に伝えなければならないことがある。涙を流してしまうのはその後だ。


 彼女は満足したのか、抱擁を解いて私の顔を見つめる。眩しいほどに輝く笑みを浮かべた彼女に見つめられるのは後ろめたい気持ちで逃げてしまいたくなるが、それでもなけなしの勇気を振り絞り私は口を開いた。


「ごめんなさい。あなたを殺してしまってごめんなさい。」


 震えた声と共に言葉を吐き出してすぐに、必死にこらえていた涙が零れ落ちる。初めて出会ったときから胸の内に秘めていた言葉。こんなはずではなかったとしても、彼女は一度命を落とし、物言わぬ異形となり果てた。頬を伝う涙が下に落ちていくのを感じながら私は次の言葉を彼女に伝える。


「必ず、必ず治すから。それまで私の家にいてもいいから、諦めないで、ほしい。自分勝手なのはわかっている。けれど、希望を持っていてほしい。」


 想いを伝えることが精一杯なのが悔しい。現状としては全く手掛かりが無い以上、治るまでにいつまで掛かるかわからない。もしかすると彼女の家族や友人が天寿を全うした後になるのかもしれない。それでも、私は彼女に諦めてほしくない。脳裏に浮かぶのは街で見た諦めきった人々の群れ。希望が見つからないなら、そうなるのも無理はないのかもしれない。それでも、私は彼の生き方に倣うと決めた。どこまでも希望を信じたあのお人よしの少年の生き方を。


 そんな私の様子を見て彼女はどこか困ったかのように頬を掻いて口を開く。今度は彼女の言葉を聞く番だと、知らずに緊張し、彼女に包まれた手に力が入り始める。


「───、───?」


 そこから吐き出されたのは未知の言語だった。


「──え?」


 おそらく、一言二言程度の意味しか無いのだろうが、それだけで、私と彼女の間には先程の見えない壁とは比べ物にもならないほどの分厚い壁があるようにすら思えた。


 涙ながら伝えた謝罪も誓いも懇願も彼女には伝わらない。そのことを理解した時、私は膝に力が入らなくなり、崩れ落ちそうになる。驚いた彼女は間髪入れずに私を抱きとめることで倒れることを防いだようだが、それどころではない。


 私が知る限り、この大陸は共通の言語が用いられている。そして、彼女が発した言葉は私の知らないものだ。つまり、私が懸念していたこの大陸に住む人がすでに不死者の病に罹っていることになる。あの時はまだ仮説で済んだ。だが、今の彼女が用いた言語は私の全く知らないものだ。つまり、彼女は私の想像通り大陸の外の人間ということになり、私の住むこの大陸に召喚術の条件に合う(健常者)はいないということだ。


 身体の震えが止まらない。最悪の事態を想定して本当にその通りの結果になるなんて考えてもいなかった。いや、考えたくなかったというべきか。


「ああ、ううぅぁ」


 不死者の病に罹っていないのに言葉の呂律が回らず、呼吸が乱れ心なしか視界が乱れる。今の私は足元に底の無い穴が開いたような錯覚が現れる。もし、ここに鏡があれば、おそらく私は世界の終わりを目の前にしたような顔をしているだろう。いや、私が知る範囲という意味では世界が終わったといっても差支えが無いだろう。


「──!!──!?」


 彼女が耳元で何かを叫んでいるが、彼女が使う言語を理解する術を持たない私には雑音にしか聞こえない。煩わしく聞こえるが、私を気遣ってのことなので責めるのは間違いだ。だが、どうすればいい?私にこの大陸(私の知る世界)を救えとでも言うのか。突然の把握した事態の大きさに、ただの一人の人間が覚悟などできるはずもない。答えのない思考の迷路に陥り、助けを、答えを求めるかのように俯いていく。


 だが、温かい掌が包み込むように私の顔を触れ、下を向くことを許さないとでもいうかのように持ち上げる。その先には彼女の顔があり、その目に宿るのは慈愛でも心配でもなく、力強い気迫を感じる。その意思を示すかのように彼女の声は激しく私の身体を震わせる。


「──!──!!」


 彼女の口から発せられる言葉はわからない、何を伝えたいのかを推察するには情報が不足している。一体、何を察しろと言うのか。そんなことを思いつつも私は彼女の口の動きと発せられる音に集中していく。


「─!─!─!─!!」

(もしかして、同じ単語を繰り返している?)


 最初は何となくそう感じただけだったのだが、時間に立つにつれて彼女自身の発音が短く区切るようになって音の並びが同じであると確信するようになった。同時に彼女が何度も口にする言葉について考える。


 単純に考えればお互い言葉がわからないため、会話は望めない。ならば何度も発する意味は無いように感じる。それでも、彼女がやめない理由は──?


「リーョ、ウ、コ?」


 拙いなりに連呼されている彼女の言葉を私も口にする。するとどうだろう、あれほど騒がしかった彼女は口を止めて、ほんの一瞬だけ呆けたかと思えば一気に頬を緩ませる。


「リョウコ、リョウコ」


 言葉を覚えた幼子のように言葉を繰り返す。その度に彼女は微笑んだまま首を上下に動かす。首の動きに連動する形で私の頬にある彼女の手も揺れ動くため、私はその手を握りゆっくりと顔の前に動かす。


「リョウコ、リョウコ」


 お互いの言葉がわからずとも、共通して同じ発音になる固有名詞がある。それは多くの人にとって命、肉体に続いて親から与えられるもの。生まれてきた子供の健やかな未来を願うもの。彼女はそれを私に伝えたかったのだ。


(リョウコ、それがあなたの名前)


 今でも不死者の病は事の重大さのあまり、やるべきことが見えない。だが、それでも、私は彼女──リョウコから名前を教えてもらった。ならば、私も彼女に名前を教えるのが礼儀というものだ。今までお互いに知らない他人であった。ただの孤独な一人が二人いるだけだった。だが、名乗ることで私もリョウコも一人ではなくなるのだ。


 私も彼女に自らの名前を差し出す。久しぶりに口にする私の名前は思ったよりも滑らかに私の口から飛び出る。まるで、誰かに聞いてもらいたかったかのように。


「アージェ。」


 本来は家名もあるのだが、今はこれだけでいい。私とリョウコしかいないこの世界で別の呼称など必要ない。


「アー、ジェ……アージェ……アージェ!」


 咲き誇るような笑顔を向けて私の名前を連呼するリョウコ。名乗ることで通じ合った事を確かめるように知らずのうちに私も彼女も握る手の力を強め合う。少し痛みを感じるがその分だけ温かさと柔らかさを強く感じることが出来るので気にはならなかった。


「リョウコ、リョウコ!リョウコ!!」

「アージェ、アージェ!アージェ!!」


 子供のようにお互いの名前を呼び合う私たち。それ以外の言葉が通じないからこその奇妙な光景。だが、心臓が止まってから一人だった私は自分で思っている以上に孤独であることが堪えたようだ。


 相手の名前を連呼する私の口に頬から伝ってきた雫が入ってくる。それは僅かな量とは裏腹に味覚に確かな塩気を感じ取った。リョウコの顔にも目から零れ落ちた雫が頬を流れ落ちていく。気が付けば私たちは涙を流しながらも微笑み合っていた。


 忘れていた温かさ、鼓動、言葉そして涙。夢の中とはいえこの時だけ取り戻せていた。かつては当たり前のように持っていた機能(モノ)。冷え切ったあの体では決して味わえない、生きている事の証明。


 目が覚めれば失われてしまう儚いものだとしても、私は手放したくない。だからこそ、現実でも取り戻したい。そして大陸中にいるであろう、不死者の病に侵された人々にもう一度、この生の喜びを思いださせたい。


 リョウコと心通わせることで孤独の穴を埋めた私は決意を改める。どうやら、誰とも言葉を交わさないことは想像以上に精神を弱らせるもののようだ。


 弟子であった少年の在り方に奮起する形で誓った不死者の治療。確かに大陸全土にまで広がっていたのは予想外だったが、思えば治療するという目的自体は変わっていない。ただ範囲が広がっただけだ。ならば、最後まであがくのだ。


 もしかすれば大陸に同じことを考えている人間がいるかもしれない。そもそも、呼び出したばかりのリョウコはまだ病に侵されていなかった。ということは、別の大陸にはまだ健常者が残っていることでもある。彼女の夢にある塔の群れが世界の広さ(別大陸の光景)に説得力を持たせてくれる。


 ふと、リョウコは僅かに考え込むように少し目を瞑る。さすがに連呼し続けることに飽きたのか、なにか引っかかるような事でもあったのだろうか?少し躊躇うように視線を泳がせた後、明るい表情でその眩しさに負けないほどの明るい声で私の名前を呼ぶ。


「Ah―、アージェchan!」


 なんか語尾に増えた。私が疑問に思っている間にも私に名前に語尾をつけて連呼するリョウコ。気のせいか、先ほどよりも気分が乗っているように見える。付け加えるなら何かを期待する目でこちらを見ている気がする。


 まぶたを閉じて考え込む。正直に言えば、必要性があるかと問われると首をかしげてしまうがリョウコとの関係を向上させるためにも期待に応えるべきと判断した。


 名前の語尾に付ける以外に変化はない。今もつけた状態で私の名前を連呼し続けていることから、敬称の一種だろうか。彼女のやり方に倣うのなら名前の後に先ほどの音を加えれば良い。合っているかどうかの判定ぐらいなら、言葉は通じずともリョウコの態度でわかるだろう。一つ、咳払いしてから彼女の真似をしてみる。


「リョウコ…chan…」


 この辺りでは敬称は名前の前に付けるので不思議な感じがするが、おそらくこれが正しいはずだ。その証拠にリョウコはピタリと動きを止めた後、ほほ笑んでいた口を僅かに開いて白い歯を見せる笑みを浮かべた。続けて、感極まったかのように奇声を上げて顔を仰向ける。


 おそらく、リョウコが望んだことができたのを彼女の奇行で察した。現実とは違い、彼女のコロコロと変わる表情と態度は見ていて面白く感じる。晴れた日には光を反射して輝き、雨の日には雨水で波紋を描く湖のように周囲の物事を受けて表に現す在り方。これがリョウコなのだろう。


 自身の失敗によって命と同じく現実の彼女から失われたもの。その在り方はとても眩しく生きていることを表現しているように感じた。だからこそ、胸の内にある思いを押しとどめずに口から吐き出す。


「必ず、リョウコ、chan、を助ける。だから、待っていて。」


 私が呟けばリョウコは不思議そうな顔をしてこちらに視線を移す。私が言ったことを彼女が理解することはできない。だから、こうして口にしたのは私自身の決意表明だ。折れそうになったからこそ、もう一度奮い立出せるための宣誓。希望を与えてくれた彼に在り方に誓ったように、今度は生きること思い出させてくれた彼女の在り方に誓う。必ず、不死者の病を克服することを。


 少し照れ恥ずかしくなった私は、初めてリョウコと出会った時のように、彼女の胸の内に顔を埋める。私の突拍子もない行動に驚いたのかリョウコは一瞬、全身を震わせると同時に胸の内からは鼓動の音が大きくなる。きっと、私も同じように心音が早くなっているのだろう。この音も私たちが取り戻すべきものだ。


 少し間を置き、復帰したリョウコは私の頭を優しく撫でてくれた。暖かな手は私に心を落ち着かせると同時に夢の中だというのに微睡みを誘う。どうやら目覚める時間が来たようだ。起きた時に何をするべきかを思考しながら私は夢から意識を手放した(目を覚ました)


 ◆ ◆ ◆



「ヴぁぁ?」


 目を覚まして視界に映ったのは凹凸で盛り上がる白い布だった。実際のところ、顔を埋めているのでよく見えないはずだが、この身体になってから多少暗くても通常と何ら変わらない形で見えるようになっている。


 夢の中では在りし日のままだが、現実ではそうはいかない。不死者の病になってから3度目の目覚めになるが、やはり鼓動は止まったままだ。湯船で得た偽りの体温も冷え切っており、手を握りこめばひんやりとした感触が残る。夢の中で思い出したものほどではないが、名残惜しいと思う程度には気に入っていたらしい。これからは定期的に風呂に浸かるのも考えておくべきか。


 改めて状況を把握するためにあたりを見渡そうとしたが、目の前の白い布とおそらく彼女、いやリョウコのどちらかの腕が私の頭をしっかりと固定しているため動かすことが出来ない。


 もしかしたら暴力に訴えることでこの拘束を抜け出せるかもしれないが、私の目が覚めたからそのうちリョウコも起きてくるだろう。そうすれば自然とこの拘束を解いてくれるかも知れない。ちなみにもう片方のリョウコの腕は私の背に回しており、今は彼女の足が私のものを絡めている最中だ。下手に起きようとするともつれて危険だ。この時、邪な感情を受け取ったが無視する。


 拘束を受けているのは足と胴体と頭なので空いている腕を動かして状況を探る。真っ先に伝わってきた手触りは布。それは横向けに寝ていた私から見て左右で僅かに違う感触だが、その両方に憶えがある。


(そういえば、ベッドで寝たのはいつぶりだろう)


 察するにリョウコは意識を失った私をベッドまで連れて添い寝までしたのだろう。身の危険を感じたが私が衣服を着ていることを見るにもう少し彼女を信用しても良いのではないだろうか。どこか誇らしそうにしている感情が漏れ出している。


 すでにリョウコも目が覚めていることに気が付いているのだが、どうしたものかを考える。今のところ、彼女に大きな非はない──こともない。今思い出した。興奮した状態で私たちが入っていた残り湯を啜ろうとした変態行為を、だ。リョウコの故郷では知らないが少なくとも私はひどく辱めを受けたので是非とも暴力で訴えることにする。


 賢者(セイジ)としての矜持?夢で交わした宣誓?今はなけなしの乙女心の方が優先される。


(というわけで覚悟して)

「ヴぇ?」


 言葉を発せないが、私の怒りを受け取ったために間抜けな声を出すリョウコに暴力を繰り出す。結果だけで言えば不意打ちには成功したが、体格差で敗北を喫することになった。やはり、暴力は何も解決しない。効率的な治療の研究のためにも、使い魔調教用の魔術を組む方がよほど賢者(セイジ)的だ。




執筆途中を含めた書き溜めを吐き出しましたので暫く失踪します。


月単位でお待ちいただけると幸いです。

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