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皐月の松明  作者: 流離侍
2/14

6月5日分

 畑道に出ると、まだ田植えをしているのが何人かいた。彼らに声をかけ、城を目安に歩き出した。

半里程いくと、円通寺がみえてくる。

「じい、吉丸がきてると思うのですが」

「おお、平助。久しいのう。吉丸は裏で稽古よ」

「有り難う御座います。」

「せっかくだから、小僧たちに稽古つけてやったらどうじゃ」

「遠慮いたします、また母上に泣かれます」

「はは、そうか。梅も元気ならそれでよいわ」

 じいは10年程前、武士であった。武士であったころ、自らが斬った人々の成仏を願い頭を丸めた。僧になってからは、村のこどもに剣や戦話などを教えている。以前は平助も教えをうけていたが、平助が剣を持つことを母である梅は極度に嫌った。そのこともあり、平助は剣を握ることやめ、鍬を握ることにしていた。

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