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枕の下に 希望の上に(7)

乖離念仏

小指の先から

砂になって消えていく

目の前に現実

手首が消え

肘が消え

その様を見ながら

何を思う



花弁が

一枚だけついている

それを花と呼ぶか

花だったと言うか

落ちた花弁は

風が

何処かへ

運んでしまっているけれど



人のブラックボックス

覗いて

逆鱗に触れる

覗いたからいけないのか

ブラックボックスを

持っているのがいけないのか

そもそも

人間という存在がいけないのか

どうでも良いで

片付ける

結局は積み木だ



正義を語り始めても

止まらない

悪を語り始めても

止まらない

要らない存在達は

真ん中を語らない

薄汚れて

壊れたプリンターは

萎びた線と共に

よく分からない言葉を

吐き出していく



血液の風呂に入り

身体を綺麗にする

ワインの色をした

濃い赤黒さは

外に出て

お湯と混ざり合う

風呂を出る頃

もう一度吸収して

透明なお湯が残る

はみ出た物を

誰も持ち出しはしない

壊れてしまうから


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― 新着の感想 ―
[良い点] 流れるように読めるところが良かったです。 哀愁漂う言葉選びも好みでした。
[一言] 拝読いたしました。 二段落目、とても幻想的できれいな文章でした。 それと対比するような情景が最後に描かれており、怖さが引き立っているように感じました。
2018/04/02 07:39 退会済み
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