おちんぽの魅力とその性能的不備
おちんぽを食べてみたい
いや、誤解しないでくれ
俺はホモじゃあない
純粋に
単純に
食材としてのおちんぽに興味が有るんだ
どこかのインターネットでは自分のおちんぽを調理して人と一緒に食った人もいるらしい
俺は痛いのも去勢も嫌だ
かと言って誰かを傷つけてまで己の好奇心を満たそうというほど傲慢でもない
何よりホモとかいうこの世のすべての罪を背負ったような醜悪な存在ではないので他人のおちんぽに触れたくはない
どうすれば良いのだ
何をすればこの欲望を満たせるのだ
「おちんぽはいらんかね」
そんな都合の良い声が聞こえてくるはずもない
雄大にそそり立つおちんぽ
寒さに身を縮めるおちんぽ
それぞれに味の違いがあるのか
切断したらどうなるのか
硬いものは硬いまま?
縮まったのは縮まったまま?
その謎は解けないまま俺はここまで来てしまった
「ようこそ未来都市デカマラへ!」
衛兵が笑顔で俺を迎えてくれる
彼はその都市の名に恥じぬデカマラを雄大に揺らしながら俺の案内を買って出てくれた
「まずは受付で市民番号を貰いに行こう。なに、緊張することはないさ」
「公用通貨も、身分証明書も何も持っていない私でも大丈夫なのですか?」
俺は正直に自分の状況を語る
おちんぽと背広、僅かな食料以外は何も持っていない
「はははは!確かにそういう所は気になるよな。でも安心してくれ、ここがどんな人間でもおちんぽでも受け入れる都市だってのは嘘じゃねえさ」
そう、そう言う場所だという噂を頼りにここまでやって来たのだ。たが、にわかには信じられない。
この街の入り口からここまで、継ぎ目の見当たらない滑らかで美しい床、柔らかな自然光を取り込む窓
どれも一流の技術が込められているのは想像に難くない
「難しい顔をするなってほら、俺だってここに来た時はあんたと似たようなもんだった」
そう言い、彼は自身のおちんぽを取り出す
大きいながらも穏やかさと凛とした空気をまとった素晴らしいおちんぽだ
おちんぽと目があう
まるで俺の内面を見透かすかのようなおちんぽの視線に思わず目をそらす
「あー、すまねえ。いきなりのおちんぽはちょっと失礼だったかな」
「いえ、ちょっとビックリしただけですから」
申し訳なさそうにおちんぽを撫でる衛兵に半ば誤魔化しの声をかける
彼のおちんぽはどんな歯ごたえなのか
それが少し気になる
だが、言うわけがない
「もうすぐで受付だよ」
これから俺はどうなるのだろうか
不安と期待がないまぜになって臍の下がうずく
広く清潔な、ホテルのロビーのような場所が受付だった
「ようこそ、未来都市デカマラへ」
見目麗しい女性が俺に微笑みかける
少し垂れ気味の目尻とぷっくりとしたくちびるが何とも官能的だ
不覚にもおちんぽが反応してしまいそうだ
「おう、みっちゃんこの兄さんを登録してやってくんな」
彼女にもおちんぽがぶら下がっているのだろう
そう、俺はホモではない
ホモではないから彼女のおちんぽならイケるかもしれない
理性を失いかけていることが自分でもわかる
これが未来都市デカマラの魔力なのかもしれない
「はい。それではまずは、お名前とこちらへやって来られた理由の申請をお願いします」
本当のことを言うべきか
いや、本当の事を言ってはダメだろう
あくまで当たり障りのない理由を言おう
「はい、おちんぽを食べに来ました」