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夏生詩集3

心だけ、自由

作者: 夏生

濡れ汚れた紅い葉の上

歩けばやわらかく反発する

秋はもう落ちていた


寂しいと寂しくないとが

手を繋いで私の中を

散歩する


定まらない心地悪さを

放っていることなど

お構い無く


私の中は私だけのものではない

気付いたのはいつだったか

構わないことにしたのは

いつだったか


身体の細部に神は宿っている

心だけ自由である

どこかで読んだ言葉を再び開いた


身体中にいる神が

心を監視しているような気がした

揺らぐほどサイレンが鳴り響く

くりかえされる現行犯


心にも神が宿れば万事うまくいくのでは?

それでは人間でなく、神になってつまらない

そうだ、つまらない


寂しいと寂しくないが

ひとつになって消えた







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