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いつもの風景
下手くそですが頑張って書きました。
一人でも読んでくれる人がいたら嬉しいです。
ふぅー……私は静かに息を吸う。
吸いて、吐いて、また吸って。
体中の空気を交換していると自分の悪い運を良い運に
交換できるようで気持ちが良い。
友達の紗季は笑うけれど私はこの深呼吸が大好きだ。
「もう何してんのー?早く帰ろうよー」
そういうのは紗季。いつもせっかちであわてんぼうでドジばかりしていて……
でも可愛くて愛らしくて悔しいけれどどうしても憎めない、大切な友達。私は
そんな紗季に少し慌てながら
「待ってー今行くからー」
と叫ぶ。すると紗季はにっこり笑う。
「何していたの?ぼーとしていたよ」
「深呼吸」
「ホント、奈鼓は深呼吸が好きだよね」
「だってすっきりするんだもん、澄んだ空気を感じると体に取り入れたくなるよね」
「そうかな?やっぱり奈鼓は変わっているよ」
「ひどい!そんなことないって!」
馬鹿みたいな会話を交わしながら過ごす時間、どこにでもある普通の風景だろう。
でもそれはとても心地よくてとても大切で……ずっと続くと思われた時間。
でも壊れた、一瞬で。