第8話:もう死なない。異世界が完全に俺の庭になった日
遺跡の最奥から戻った俺たちは、ルミエルのギルドに直行した。
報告書を提出すると、受付の姉さんが目を丸くする。
「え……氷のゴーレム四体を20秒で全滅? しかもDランククエストなのに……」
隣のリリアが胸を張る。「太郎さんがすごかったんです! 私、ほとんど魔法撃てなかったくらい!」
ギルドマスターが呼ばれ、俺の戦闘ログ(魔法結晶に記録されるやつ)を見た瞬間、
「これは……Cランク即昇格だな。いや、Bランク推薦も出せるレベルか?」
結局、Cランクに昇格。報酬は銀貨15枚+特別ボーナスで金貨1枚。
街の冒険者たちがざわつく。
「新入りなのにCランク?」「あの銀髪の魔法使いと組んでる奴だろ……ヤバいな」
夕方、宿に戻ってリリアと二人で祝杯。
彼女は頰を赤らめながらワインを飲む。
「太郎さん……本当に強くなったね。もう、誰も傷つけられないくらい。」
俺は彼女の手を握る。
「リリアがいるからだよ。地獄の記憶がよぎっても、お前の笑顔で吹き飛ぶ。」
夜、ベッドで横になりながらステータスを確認。
【名前:佐藤太郎】
【レベル:15】
【スキル:地獄周回者(9/100)】
【業ポイント:4600】
【耐性一覧(一部)】
• 業火耐性Lv2
• 焦熱耐性Lv2
• 大焦熱耐性Lv2
• 寒氷耐性Lv1
• 衆合耐性Lv2
• 叫喚耐性Lv2
• ……他多数
交換所でさらに強化。
【全耐性統合パック:3000ポイント】
→ 全ての物理・魔法・属性攻撃に対する耐性+30%(地獄由来のバフ)。
これで、ほぼ無敵。
翌日、ギルドで新しいクエスト。
「魔獣の群れ討伐:森の奥に現れた大型魔獣『アイスウルフ・アルファ』とその群れ。討伐報酬:金貨5枚」
Cランク向けだけど、俺たちなら余裕。
リリアがワクワク。「今度は私がもっと活躍するよ!」
森の奥へ。
アイスウルフの群れが20匹以上。中央に巨大なアルファ(体長5m、氷の牙と爪)。
普通の冒険者なら全滅コース。
でも、俺は笑った。
「来いよ。全部まとめて相手してやる。」
アルファが冷気ブレスを吐く。
俺は真正面から受け止める。
冷気が体を包むが……ダメージゼロ。
【寒氷耐性Lv1】+統合パックで、むしろ爽快。
「涼しいな、これ。」
短剣を投げ、アルファの目を貫く。
棍棒を振り回し、群れを薙ぎ払う。
一撃で三匹吹き飛ばす。
リリアの火球が援護。群れが燃え上がる。
アルファが咆哮を上げ、氷の爪で突進。
俺は棍棒で受け止め、逆に押し返す。
アルファの体が壁に激突。
「弱っ……地獄の針山に比べりゃ、こんなのマッサージだわ。」
最後の一撃。短剣をアルファの首に突き刺す。
グシャ。
全滅。
【経験値大量獲得。レベルアップ×3!】
レベル18。
リリアが駆け寄って抱きつく。
「太郎さん……かっこよすぎる……!」
俺は彼女を抱き上げてくるくる回す。
「これからは、もう死なない。約束したろ?」
街に戻ると、ギルドが大騒ぎ。
「アイスウルフのアルファを一人で!?」「Cランク新人なのに……」
マスターが俺を呼ぶ。
「君、Bランクに推薦する。いや……特別にAランク試験を受けさせるぞ。」
その夜、リリアと屋上で星を見ながら。
彼女が俺の胸に寄りかかる。
「太郎さん……これからもずっと一緒にいようね。
地獄の記憶が辛くなったら、私が抱きしめてあげるから。」
俺は彼女の髪を撫でる。
「ありがとう。もう、地獄なんて怖くねえよ。
お前がいる世界が、俺の全てだ。」
ステータスに新たな表示。
【地獄の覇王 解放条件:残り91回達成】
【現在の無双度:異世界最強クラス(推定)】
異世界は、もう完全にヌルゲー。
俺は死なない。
これからは、リリアと一緒に、この世界を楽しみ尽くすだけだ。
(つづく)




