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100回死んで地獄を制覇したら、異世界がヌルゲーになっていた  作者: nekorovin2501


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第5話:焦熱地獄の炎で焼かれまくって、耐性スキルが爆上がりした件

ルミエルの街は活気づいていた。朝の市場では、果物やパンの匂いが漂い、商人たちの掛け声が響く。俺とリリアはギルドで次のクエストを探していた。

「太郎さん、今日はどんなの? 昨日みたいに狼じゃなくて、もっと簡単なのどう?」

リリアが笑顔で言う。銀髪をポニーテールに結んで、魔法使いらしいローブを着てる。回復魔法が使えるってのは本当で、昨日も軽い傷を治してくれた。

「そうだな。薬草採取の続きか、街近辺のスライム退治とか。」

ギルドの掲示板を見る。Fランク向けに、スライム討伐クエストがあった。森の入り口で10匹倒せば銅貨30枚。

「これでいこう。死ににくそうだし。」

森の入り口。スライムは緑色のゼリーみたいなやつ。レベル低いけど、酸で溶かす攻撃があるらしい。

リリアが杖を構える。「私が魔法で弱らせますね!」

一匹見つけて、火球を放つ。スライムがプルプル震えて弱る。俺が短剣で刺す。経験値入る。

順調に5匹倒す。レベル8になった。

「太郎さん、動きがキレキレですよ。昨日からなんか強くなった気がする。」

「ま、鍛えてるからな。」

地獄のループのことは言えない。リリアを心配させたくない。

でも、油断した。

スライムの群れが急に増える。10匹以上。森の奥から湧いてきたみたい。

「リリア、退がれ!」

短剣と棍棒で戦う。スライムを斬るが、酸が腕にかかる。ジリジリ焼ける痛み。

【業火耐性Lv1】のおかげで耐えられるけど、HPが減る。

リリアの回復魔法で持ち直すが、一匹のスライムが俺の体を包み込む。酸で全身溶かされる感覚。

「ぐあっ……リリア、逃げろ!」

視界が暗くなる。

【HP:0】

六度目の死。

暗転。

今度の地獄は、炎の海。地面が溶岩みたいに赤く、空は炎の渦。熱風が吹き荒れる。

「焦熱地獄……六番目か。」

八大地獄の六番目。炎で焼かれる上位版。熱い鉄の板や溶岩で焼かれるやつ。

鬼が現れる。炎の鞭を持ってる。

「罪人よ、焼かれろ。」

鞭が体を叩く。炎が皮膚を溶かす。肉が焦げる臭い。

「うおおおお!」

地面が熱くなり、体が溶岩に沈む。全身が焼かれる。痛みと熱の波。

再生しても、また鞭。焼かれる。沈む。

これは業火耐性の強化版か。最初は耐えられなかったけど、スキルのおかげで少しマシ。

でも、痛い。精神が削られる。

前世の殺生? 虫を殺したこと? そんなんでここ送りかよ……。

ヒント通り、耐え時間を伸ばす。ポイントボーナスを稼ぐ。

心で数える。1分、5分、10分……耐えろ、耐えろ。

炎の中で叫びながら、俺は耐えた。

ようやく終了。

【地獄周回:6回目完了。業ポイント+400(ボーナス+150)。】

【異世界に戻ります。】

戻ると、スライムの前に。

今度は先手を取る。短剣で群れを斬りまくる。酸がかかっても、業火耐性が上がってるせいか、ほとんどダメージなし。

リリアの火球で残りを焼き払う。

「太郎さん! 無事でよかった……え、でもさっき溶かされたはずじゃ……?」

リリアが目を丸くする。

「幻覚かな? 俺、意外とタフなんだよ。」

適当に誤魔化す。全滅。クエスト完了。レベル9。

ギルドに戻って報酬ゲット。リリアと飯を食う。

「太郎さん、なんか秘密あるよね? 急に強くなるし。」

「まあ、特別なスキル持ってるだけさ。」

リリアが頰を膨らませる。「教えてよ〜。私たち仲間でしょ?」

仲間か……。いい響きだ。地獄ループの孤独が、少し和らぐ。

午後、もう一つクエスト。街外れのゴブリン討伐。5匹。

リリアと森に入る。ゴブリンを発見。

短剣で一匹を瞬殺。棍棒で二匹目。

リリアの魔法で残り。順調。

でも、隠れてたゴブリンリーダーが現れる。棍棒がデカい。

俺を狙う。受け止めるが、衝撃で吹き飛ぶ。

【衆合耐性Lv1】で耐えるけど、HP減。

反撃で短剣を刺す。リーダーが暴れる。

リリアが回復をかけるが、棍棒が俺の頭を直撃。

【HP:0】

七度目の死。

あれ? 六回目終わったのに、もう七回目?

暗転。

今度は、巨大な山が並ぶ空間。山が動き、俺を挟む。

「大焦熱地獄……七番目。」

炎の山で焼かれ潰される複合版。

山が迫る。炎の熱と圧迫。体が焼かれ潰される。

「ぐおおおお!」

痛みのダブルパンチ。再生しても繰り返し。

耐え時間を伸ばす。ボーナス狙い。

地獄の記憶が積み重なる。メンタルが強くなってる気がする。

終了。

【地獄周回:7回目完了。業ポイント+450(ボーナス+200)。】

【異世界に戻ります。】

戻って、ゴブリンリーダーを先制攻撃。短剣で喉を切り、棍棒で頭を砕く。

リリアが驚く。「また……太郎さん、予知能力でもあるの?」

「勘だよ、勘。」

クエスト完了。レベル10。Eランクに昇格。

夜、宿でステータス確認。

【名前:佐藤太郎】

【レベル:10】

【スキル:地獄周回者(7/100)】

【業ポイント:2200】

【業火耐性Lv2(強化)】

【黒縄耐性Lv1】

【衆合耐性Lv1】

【叫喚耐性Lv1】

【大叫喚耐性Lv1】

【焦熱耐性Lv1(新規)】

【大焦熱耐性Lv1(新規)】

耐性スキルが増えてる。業火耐性はLv2に上がった。交換所で新しいアイテム。

• 地獄の鎧:800ポイント(耐性+20%)買ってみる。黒い鎧が現れる。熱を帯びてるけど、着心地いい。

リリアが部屋をノック。「太郎さん、入っていい?」

入ってきて、話す。彼女の過去。田舎から出てきて、魔法使いになったけど、パーティ崩壊で孤独だったって。

「太郎さんと一緒で、楽しいよ。」

俺も笑う。「俺もだ。」

でも、次は阿鼻地獄に近づいてる。八番目の最悪地獄。

「まだ93回……。でも、少しずつ強くなってる。」

異世界が、だんだんヌルく感じてきた。

地獄の炎が、俺を鍛えてる。

(つづく)


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