表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100回死んで地獄を制覇したら、異世界がヌルゲーになっていた  作者: nekorovin2501


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/12

第10話:氷の魔王討伐――大陸最強の俺が、ただの散歩みたいに終わらせる日

北方への旅は、予想以上に快適だった。

馬車の中でリリアが俺の肩に頭を預け、揺られるたびに甘い匂いがする。

「太郎さん……寒くない?」

彼女は耐寒のマントを羽織ってるけど、俺は地獄の鎧一枚で平気。

「全然。むしろ涼しくて気持ちいいよ。」

【寒氷耐性Lv1】がLv2に上がってるおかげで、雪景色がただの背景みたいだ。

道中、魔物が何度も襲ってきた。

雪狼の群れ、氷熊、さらには雪嵐を操るイエティの群れ。

どれもAランク相当の強敵らしいけど……俺にとってはただの暇つぶし。

短剣を一振りするだけで群れが崩れ、棍棒を軽く振るだけでイエティの頭が吹き飛ぶ。

リリアの魔法はほとんど出番なし。

「太郎さん、もう私いらないかも……」

彼女が拗ねた顔で言うので、俺は笑って頭を撫でる。

「いらないわけないだろ。お前がいなきゃ、こんな旅もつまんねえよ。」

3日目、北方の氷原に到着。

そこにそびえるのは「氷の魔王」の居城――巨大な氷の城塞。

周囲は永久凍土で、普通の人間なら数分で凍死する極寒地帯。

ギルドの情報では、魔王はS級以上の脅威。過去に何度も討伐パーティが全滅したらしい。

城門前で待っていたのは、氷の魔王の配下――氷の将軍たち。

五体、全員が10メートル級の氷巨人で、息を吐くだけで吹雪を起こす。

「人間ども……我が主の眠りを妨げるな!」

俺はリリアを後ろに下がらせ、一歩前に出る。

「邪魔だ。どけ。」

将軍の一体が巨大な氷の槍を投げてくる。

俺は避けず、真正面で受け止める。

槍が体に突き刺さる――が、砕け散る。

【全耐性統合パック】+地獄由来のバフで、物理ダメージほぼ無効。

「効かねえな。」

棍棒を一振り。

衝撃波が広がり、五体の将軍が一瞬で粉砕。

氷の欠片が雪のように舞う。

城門が開く。

中に入ると、玉座に座る氷の魔王がいた。

体長20メートル以上、青白い氷の鎧を纏い、目が赤く輝く。

「愚かな人間よ……我が絶対零度の力を味わえ!」

魔王が手を振る。

空間全体が凍結。温度が一瞬で絶対零度近くまで下がる。

普通なら即死。

俺は平然と歩く。

足音が響くたび、凍った地面がひび割れる。

「寒い? いや、地獄の寒氷地獄に比べりゃ、天国だわ。」

魔王が驚愕の表情。

「な……何者だ、お前は!」

巨大な氷の剣を召喚し、俺に斬りかかる。

剣が体に当たるが、傷一つ付かない。

俺は短剣を抜き、魔王の胸に突き刺す。

一撃。

魔王の体が凍りつき、砕け散る。

核が露出した瞬間、棍棒で叩き割る。

【経験値大量獲得。レベルアップ×5!】

レベル25。

玉座の後ろから、魔王の宝物庫が現れる。

伝説級の武器、防具、魔石が山積み。

リリアが目を輝かせる。

「すごい……これ全部、私たちのもの?」

「そうだな。ギルドに報告したら、報酬も跳ね上がるぞ。」

城を出ると、外は晴れていた。

永久凍土が少しずつ溶け始め、春の兆しが見える。

魔王討伐で大陸の気候が安定したらしい。

帰りの馬車で、リリアが俺に寄り添う。

「太郎さん……もう、誰も傷つけられないね。」

「そうだな。地獄の記憶は、ただの勲章になったよ。」

ステータスに変化。

【名前:佐藤太郎】

【レベル:25】

【ランク:A(S級推薦中)】

【スキル:地獄周回者(9/100)】

【業ポイント:4600+魔王討伐ボーナスで8000超】

【耐性一覧(更新)】

• 全属性耐性+70%

• 物理・魔法無効化率85%

• 精神耐性MAX(地獄の無間苦痛クリア効果)

【地獄の覇王 解放条件:残り91回達成】

【現在の無双度:大陸超越レベル(神話級)】

ギルドに戻ると、大騒ぎ。

マスターが駆け寄る。

「魔王討伐……本当か!? 北方の異常気象が止まったのはお前のせいか!」

報酬は金貨100枚+特別称号「氷の破壊者」。

さらに、Sランク昇格が決定。

夜、王都からの使者が来る。

「国王陛下がお呼びです。魔王討伐の英雄として、謁見を。」

リリアと二人、王都へ向かう馬車の中で。

彼女が俺の手を強く握る。

「太郎さん……これからも、ずっと一緒に。」

俺は頷く。

「当たり前だ。100回まで……いや、もう地獄なんて行かねえよ。

 お前と、この世界を満喫するだけだ。」

異世界は、もう完全に俺のもの。

ヌルゲーすぎて、笑いが止まらない。

でも、心の奥で小さな声がする。

残り91回。

いつか、100回達成したら……何が起こる?

今は、そんなこと考えない。

リリアの笑顔を見ながら、俺は前を向く。

(つづく)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ