表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

プロローグ

 私、ノルベルト・スビアーナ伯爵が貴族学校の講堂に来たのは二十年ぶりだ。前回は自分の卒業パーティーで、今回は娘のシルヴィアの卒業パーティーで。

 四年前に妻に先立たれてから、再婚せずに一人で育てた娘の卒業式。普通なら感動で胸が一杯になるはずだが、私の胸は緊張と不安で一杯だった。

 卒業パーティーに出席する保護者は例年はそんなに多くない。大人の貴族はそれなりに忙しいからだ。だが今年は保護者の八割が出席している。事情があって所領から離れられない者以外はほぼ全員が出席している。今年だけ出席者が多いのにはもちろん理由がある。国王夫妻が出席するからだ。第三王子のガリレオ殿下は今年の卒業生であり、国王夫妻はその保護者として出席している。

 そのガリレオ殿下は壇上で盛大なやらかしの真っ最中だ。

「シルヴィア・スビアーナ、おまえとの婚約を破棄する!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ