立ちっぱ
蓮の花も時期が終わった
アパートに帰って来てみれば
筆を執って書きなぐるのは
自分への呪詛の言葉
君の部屋の前に立って
扉を叩いてみようかと
思っては辞めてを繰り返し
今どんな顔で寝てるだろう
夜中で一人煙草を吸えば
ひょっこり顔を出したりして
そんな妄想をして今日も
君の部屋の扉の前で
立ちっぱ立ちっぱ
扉ノックする勇気もなく
歩いて止まって
振り返って君の笑顔
立ちっぱ立ちっぱ
そこにあると錯覚してる
歩こう今から
君の笑顔取り戻すために
蓮の葉だけになった堀
いくつ齢を重ねたって
変わらない物はあるもんだ
変わったのは俺だったのか
君の部屋には捨てたおもちゃ
ぬいぐるみやブランケットの類
子供の様に寝てるんだろな
今はそれでもいいから
夜中で一人煙草を吸えば
私も何て出てこないかな
そんな妄想をして今日も
君の部屋の扉の前で
立ちっぱ立ちっぱ
苦しい思いはさせたくないから
俺から離れて
遠ければ苦しみも無いから
立ちっぱ立ちっぱ
だけど君の傍で眠らせてくれ
扉の向こうで
そこで俺はずっと待っている
君だけを想って生活して来た
それも全部無駄だと思えるくらい
俺達は間違っていたのだろうか
どうせなら全部の記憶消し去って
俺達も連れて行って
一人にはさせたくない
そんな虚ろな思いを抱いて
君の部屋の扉の前で
立ちっぱ立ちっぱ
俺も相変わらずの頑固者だ
助けてそう言って
俺はいつでもそこに居るから
立ちっぱ立ちっぱ
扉ノックする勇気は今なら
叩いて開いて
眠る君の隣に居させてくれ