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向こうまで歩こう
見下ろした街は何処か寂しげで
見上げた空では星が降っている
遠い君の隣に居られるならばと
ここまでやっと走ってきたんだ
失われた記憶は戻らない
俺ばかりがそれを背負っていて
遠い君の心の中で瞬いた
この夜の消えゆく光の様に
どうしてこんな事に
なったか分からないけれど
君が望むのならば
俺は道化にだってなってやる
俺の先の向こう側で
暖かな陽が差しているから
出会いの意味が分かったよ
あの雲の向こうまで歩こう
愛していた
どんなに悩んで苦しんだら
俺の後悔は消えてくれるだろうか
無数の過ちや哀しみが
胸に刺さって抜けないんだ
どうしてこんな事に
なったか分かり始めたけれど
君が望むのならば
君の代わりにだってなってやる
俺の先の向こう側で
柔らかな笑顔が待っているから
出会いの意味が分かったんだ
あの霧の向こうまで歩こう
愛していた
君が生きてきた証
俺が呼吸を始めた瞬間
全てが鮮明で昨日の事
もう哀しまなくていい
俺の先の向こう側で
暖かな陽が差しているから
出会いの意味が分かったよ
あの雲の向こうまで歩こう
愛していた