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第3話

玄関から中に入ると、誰もいなかった。


「土曜日なのに、おじさんたちおでかけか?」


「忘れたの?飲み会の前夜祭で開店前から並んでるわ」


あきれたように俺をみる。


「ああ、近所のファンファーレがなって、大行進するやつか」


俺は頷き、ちょっとだけ申し訳ない気にもなる。


「うちの親がご迷惑を?」


「自分たちから行ってるし、その点は、私は自分の両親を信じてるし?」


「まあ、居場所わかるだけ、マシだよな?」


ーご近所にある一円パチンコ。


もともとうちの親父が遊んでて、母さんが付き合って、いつのまにか、おじさん、おばさんまで一緒に言ってる。


3000円であそんでるらしいが、あまりいかないし、俺やコイツもいちいち親についてまわる年でもない。


逆に言うと、俺たちの成長を待って遊びに行ってる。


まあ、その場所が好き嫌い、わかれるんだろうけど。


競馬好きなら、馬だしネットで馬券買えるし?って言うけど、まあ、ほどほどに遊んでるうちの親だ。


ただ、まじめにお洒落な習い事とかしていたおじさんとおばさん率いては、どうよ?


我が親ながらどうよ?


ただ、当たり前に逆もあるけど。うちの親がこいつの両親につきあって、打ちっぱなしのゴルフに行く場合もある。


一円バチは、月に一回くらいか?親父は、会社帰り怪しいが。


じゃなきゃ、給料日前に俺にお小遣い借りに来ないよな(給料日には利子つけて返してもらう)。


ー俺の親父って、どうよ?


「あなたにそっくりね?」


ふわっと笑って言うなら、


「…だよな?」


相変わらず、頷くしかないよな?

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