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プロローグ
「だから、時代は、イチャラブよ!ザマァよ!異世界よ!悪役転生よ!すべてを入れなさい!」
目の前で、栗色の髪がいいにおいだが、鬼の形相で机に向かう俺に言い放つ美少女がいる。
手には、いま時、竹でできたものさしがあり、
ープラスチックが測りやすいのに、なんで竹のものさしにこだわるんだ?
透明な方が見やすいの俺だけか?
というか、いま何時だ?
「ー19時よ?文句ある?」
「…そろそろ帰りたいんですけど?」
「まだ、一行も書いてないじゃない!せめて、主人公だけでも書きなさい!現実世界から異世界にとばすのよ!転生しなさい!」
…俺はその手の小説を読んだことないんですけど⁈
そもそも、なんでこうなった!
幼なじみに小さな頃渡した、
ーなんでもひとつ願いをかなえる魔法のチケット。
有効期限なんか知らなかった俺をうらむぞ!
いまさら、だされて、
ー私のためにネット小説を書いて?
ってなんだよ!
ー俺は理系だ!
むなしく叫んだ俺は悪くない。
ーが、
「これを使う時よ?」
悪魔が俺の前にいた。