なると好きなんだけど、評価低いよねって話
何と無く、もったいないなって思った話
ジャンプマンガの落ちこぼれとか言いつつ、その実、才能も血統も素質も一流だった尾獸持ちの少年じゃありませんよ。あっちはあまり読んでないので。
ラーメンの具に入ってる、紅白のうずまき模様の練物の方の話です。
移動販売車のラーメン屋台みたいなので立ち食いして、食べ残しや飲み残しの汁を捨てる容器に汁を捨てようとすると、メンマなんかと一緒になるとがいくつも捨てられていてショックを受けたんですよね。
メンマは一杯のラーメンに数個入ってますが、なるとは一杯に一枚だったのに、数枚のなるとが捨てられていて、てことは数人がなるとを食べずに捨ててるってことだよなーって。
最近はラーメン屋でも、具になるとを採用してるところは減りましたよねー。
かつての中華食堂だと、チャーハンとか野菜炒めなんかにもきざんだなるとが入ってましたね。
今はチャーハンにはチャーシューやハムが主流ですし、野菜炒めとかの一品もの、中華丼なんかにも、あまり採用されてないですね。
練物は解凍が難しいために食材をストックして保管しないといけない食堂だと、今やラーメン、それもシンプルな醤油ラーメンくらいしか使わないなるとをストックするメリットがないんですよね。悲しい(つд;*)
そんな“なると"なんですが、あのうずまき模様は鳴門の渦潮からきてるって説が有力らしいですが、はっきりとしたことは良くわからんのだそうで。
調べてみると、歴史自体は意外と古く、江戸時代の中期頃にはあったそうですよ。
江戸でラーメンというと、天下の副将軍、水戸の御老公が浮かびますが、どうやらラーメンの具だったわけではないそうですね。
江戸庶民のソウルフード、早い安い、旨かったり不味かったりは時の運、と言えば切り蕎麦ですね。
盛りもありましたが、あったかいおつゆに入れて葱なんかをきざみ入れた“かけ"が一般的だったんじゃないでしょうか。
古典落語の時蕎麦なんかもありますもんね。あとは江戸の怪談話のっぺらぼうが出てくるのも蕎麦屋の屋台だったり。
で、そんなかけそばの具に採用されてたのが、なるとなんだそうで、ちょっと意外でした。
明治に入るとラーメンを出す食堂が一般的になっていくんですが、昔は支那(中国)そばって言いましたよね。日本のかけそばに対して、中国のそばってことなんですが、なので、なるとがそのままラーメンに採用されたのだとか。
確かに今でもかけそばの具に練物の蒲鉾なんかが入ってますから、納得できますね。
なんか、ネットでなるとを検索したら、「いらないラーメンの具ランキング」なんてあって、海苔、メンマ、なると、がトップ3でしてね。あー、支那そばのメイン具材が軒並みってなりましたよ。
でも、その中でもなるとは不遇ですよね。
海苔は家系ラーメンでは必須ですし、メンマも好きな人は多いと思うんですよね。追加のトッピングメニューに海苔やメンマがチャーシューや煮卵、葱なんかと並んで載ってるとこは多いですから。
ですが、なるとはそもそも使われてないですし、なるとが具に採用されてる店でも、追加トッピングのメニューになるとがあるとこを見たことないです。
裏メニューになるとで麺が見えなくなるほどの「なるとラーメン」をやってくれるとこないかなー、なんて思ってしまいますよ。
子供のころ、ラーメンどんぶりの中のたった一枚のなるとを贅沢に感じて、チャーシューと一緒にあとに残して大事に食べた奴隷には、食べ残しで捨てられた姿は、本当に本当に悲しくせつない気持ちになるものでした。
好き嫌いは仕方ないけれど、屋台のおにーちゃんに「おれ、なるといらないよっ 」って声をかけてもいいのかなって思いますね。
ネギ多め、スープ薄めなんて頼めるんですから。
なんて、お節介なことを考えた奴隷でした。
感想お待ちしております。
皆さんの好きな具とか、食べ方とか教えてください( ≧∀≦)ノ