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第2話 クラス分け

まわりの情景とかあまり書いてないのでそこらへんはご想像にお任せします。

(俺のクラスはっと…)


1年生の渡り廊下に大きく貼り出されたクラス分け表を見て自分のクラスを探す。


(E組か)



「あっ、カイム君だ♪」


教室に入ると、そこには、さっきの少女、ルーシェがいた。


「ルーシェさん。また会ったね。」


そう言葉を交わすと、周りにいた2人が、


「ルーシェ、知り合いか?」


赤髪の少年が俺のことを見てそう言う。


「誰?」


銀髪の少女もそう言う。


「この人はカイム・アーウェンルクスっていうんだ。」


ルーシェが俺のことを紹介する。


「カイムっていうのか。俺はロイド・フェンネル。よろしくな」


「私はミーナ・トゥル。よろしく。」


お互いの軽い自己紹介が終わると、担任の先生らしき人が教室に入ってきた。


「皆さん、自分の席に着いて下さい。」


若い女性の教師が手を叩いてそう促すと、


「私はライラ・カーネルといいます。知っての通り皆さんの担任を任されました。1年間よろしくお願いします。」

堅い挨拶をすると、生徒に一枚の紙を配布し始めた。

「今渡した紙に専攻する科目と、目指す職業を書いて下さい。」


(職業か…もちろん俺は聖騎士だな。)


職業には、剣士や魔術士などといった職業がある。

聖騎士とは、聖なる力を使い、相手を攻撃するのはもちろん、味方のサポートもできる、上級職のことだ。



(科目は、剣術6、魔術3、薬学1だな。)


色々ある科目から合計10になるように選ぶ。


「後から変更することもできるから早く書いちゃってね。」


―5分後


「はい。よく出来ました。それでは今日は授業がないのでこれにて解散です。また明日会いましょう。」




「この後どうする?」

ロイドが背伸びをしながら、3人に聞く。


「うーん…なにしよっか?」


ルーシェが首を傾げて考える。

「そういえば、皆は職業なんなんだ?」


カイムがそう聞くと、


「俺はもち、大剣士!!」


ガッツポーズを取りながら自信満々にロイドが言う。


「私は、ビショップだよ。」


ルーシェは微笑みながらそう言うと、ミーナは、


「魔弓士。」


静かな声で言った。


「俺は、聖騎士。」


「へえ〜そうなんだ。」


ルーシェが頷くと、


「俺らがチーム組んだらなんか良さそうじゃない?」


「そうかもな。」


ロイドとカイムがそう言うと4人は顔をあわせて、


「私達、4人で頑張って行こうね。」


ルーシェが笑顔ではしゃぎながら言った。


(仲間か…)



ここに史上最強と言われる、チームが誕生した。「じゃあとりあえず俺は寮に行って、自分の荷物がちゃんと届いてるか確認してくる。」


カイムは教室をあとにした。



「ルーシェ、お前が知らない人に喋りかけるなんて珍しいな。」


ロイドが不思議そうに尋ねる。


「…あの子、私と同じ"匂い"がしたの。」


いつのまにか真剣な表情に変わり、カイムが出ていった扉のほうを見ながら言う。


「あいつも、そうなのか。」


ロイドも真剣な表情に変わっていた。


「…あの人の瞳の奥、悲しみで溢れてた。」


ミーナは手にしていた本を読みながら無表情でそう言った。


「あの子も過去に私と同じ経験をしているんだと思う。」


「そうか…だから喋りかけたんだな?」


ロイドは自分の机の座りこう言った。


「あいつのこと放っておけないんだろ?」


「うん。」


ルーシェは悲しそうな顔をしながら頷く。


「ならなおさら、カイムとチーム組まないとな。」


腕組みをして、ロイドがそう言うと2人は頷いた。


「じゃあ私達も寮に行こう。」


3人は詳しくカイムの話を聞くため、寮へと向かった。

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