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975/2203

975話 トッププレイヤーたちの歓談

本日は2話更新予定です。

2話目は18時に更新しますのでぜひ!

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ】ー【次元天子】【上位権限】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 今日は聖剣次元との戦いを無事勝利で終えることが出来たお祝いとしてトッププレイヤー四人で祝勝会をすることになっていた。






 というわけでやって来ました地蒜生渓谷メドニキャニオン!

 【風船飛行士】率いるクラン【冒険者の宴】の拠点にお呼ばれして四人で食べ物を摘まみながら雑談をしているわけだな!

 へー、はじめて入ったけど中々いい雰囲気の場所じゃないか!

 ファンタジーモノでよく見る酒場ってイメージをそのまま再現した空間に仕上がっているのは高評価だ。



 「そう思いますわよね!

 ワタクシもこの場所は冒険者ギルドのクエストをメイン活動にしている【風船飛行士】様のクランにピッタリだと思いますわ!

 ワタクシ、このようなことにグッときましてよ!」


 あぁ、そういえば【トランポリン守兵】お嬢様は【オメガンド】が冒険者ギルドを立ち上げたときに仕組み作りを手伝っていたらしいな?

 普段はお嬢様らしさを際立たせているが、ファンタジーモノというかラノベ展開になるとグイグイ来るのでオタクらしさを隠していないのはある意味ロールプレイを逸脱しているように見えるがこれはこれで『らしい』よな。



 「こ、コホン……

 それはさておき、皆様方先の戦いはお疲れ様でしたわ!

 戦場全体で見れば完敗だったかもしれませんが、勝利条件を先に満たしたのはワタクシたちですので心置きなく勝利の美酒に浸らせていただきますわよ!

 では乾杯!」


 『「「乾杯!」」』



 自分が高揚していることに気がついた【トランポリン守兵】お嬢様は気まずそうに咳払いをした後、乾杯の音頭を取った【トランポリン守兵】お嬢様。

 MVPプレイヤーの俺じゃなくて【トランポリン守兵】お嬢様がやったのは単純にこいつにやらせた方が綺麗に始まりそうだったからだ!

 俺や【風船飛行士】、【釣竿剣士】だったらなんやかんやで乾杯にたどり着くまでにひと悶着ありそうだったから無難な人事采配である。


 

 「それにしても中々際どい勝利でしたよね。

 九割方負けかけていたようなものを三人が壁になるという大博打で無理矢理突破口を開いた形でしたし、あれがリアルな戦場でしたら大将首を討ち取っても味方が全滅でしたので今回だけの勝利です。

 生産プレイヤーなら慢心せずここからも研鑽をしていくべきでしょう。

 ……ちなみに、あのまま戦っていれば私は【アイシア】さんに勝てていましたけど」


 俺が勝負に水を差した感じかぁ……

 勝てたはずの戦いを捨てさせたのはさすがに申し訳ない気持ちになるな……



 「いえ、私は正々堂々の勝負にさほど拘りがないので全く問題ないですよ。

 特に今回は、あくまでも【ランゼルート】さん以外の聖剣次元のプレイヤーの足止めが私たちの役割でしたから。

 極論ですけど、あそこで私が勝っても戦況にはさほど影響がなかったでしょうし」


 それはタイミングに寄るだろうな……

 早ければ早いほどもう少し安定した勝利に繋がっただろうが、逆に俺の壁になった時間近に【アイシア】に勝利していたとするなら結果は変わらなかっただろう。

 どっちにしても【釣竿剣士】が死に戻りしていたんだからな。

 その辺の仮定は今したところで無意味なので深く考えるのは止めておいた方がいいだろう!


 

 「オレも頑張っていたが流石に接近戦メインでもそれなりに戦えてた【ラクヨウ】の相手はキツかったンゴねぇwww

 遠距離攻撃だけ封殺しても分が悪かったぞwww

 代わりに時間は目一杯稼いでやったけどなwww

 ウハッwwwオレ仕事しすぎてワロタwww」


 最期の方チラッと見たが【ラクヨウ】はまだピンピンしてたので相性が良いように思えた【風船飛行士】は実は相性が悪かったのだろう。

 包丁次元で例えるなら【ペグ忍者】とタイマンをやらせているようなものなので仕方ないかもしれないが、ちょっと怠慢じゃないか?

 お前ならもっと何とか出来ただろ!



 「言うのは簡単だwww

 けど、オレのスキル構成であいつとタイマンはキツイってwww

 素の運動センスからして無理ゲーだったンゴwww」


 一人相手なら何とかなると大見得を切っていたわりには微妙な戦績だな……

 それでも俺と【ランゼルート】の戦いに邪魔者を乱入させなかったことは評価してやろう!



 「上から目線過ぎてワロタwww

 【菜刀天子】かよwww

 確かに今回は【包丁戦士】が本領を発揮できるステージだったから戦力としては特級扱いだったけどよwww

 オレ涙目www」


 まぁ……静かに泣かせてやるとしよう。

 こいつにはそれくらいがちょうどいいだろう。

 


 「ワタクシは……正直なところ【ランゼルート】様の動きが全く読めず【包丁戦士】様の戦闘にほとんど介入出来ませんでしたわね……

 ですが、その分【釣竿剣士】様と【風船飛行士】様の支援は余力のないほど手を尽くさせていただきましてよ!」


 おい【風船飛行士】、タイマンじゃなくて【トランポリン守兵】お嬢様が支援してたって言ってるぞ!?



 「うはっwww

 バレテーラwww」



 そんな反省会に近い、戯れのような雑談をしながら俺たちは賑やかな時間を過ごしていったのだった……




 【Bottom Down-Online Now loading……】

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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも敵対陣営でバチバチやってるから、偶にはこう言うのも良いもんですね。
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