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881/2202

881話 予選結果発表!

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ】ー【次元天子】【上位権限】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 予選が終わり今日から本選がスタートだ!

 投票の結果はまだ不明だが、とりあえず俺と【黒杖魔導師】……いや、【ツバタ】と【クロユリ】のアイドルグループの【ユニフラワー】が本選に進出したということの通知だけメッセージボックスに届いていた。

 ちなみに、次元天子特権で俺たちだけ事前に教えてくれたらしい。

 なんとも不要な心遣いだ……


 まぁ、今日は「新緑都市アネイブルの特設会場に来るように!」という【菜刀天子】のメッセージに従うとしよう。









 というわけでやってきました新緑都市アネイブルの特設ステージ!

 ここでは既に多くのプレイヤーが集まっており、予選の結果が発表されるということで期待半分不安半分の心持ちのプレイヤーたちがたくさんいるだろう。


 

 「ワラワラと蛆虫のように集まった底辺種族たち、ここにいるということは私の【【菜刀天子】P(プロデューサー)のアイドルフェスティバル】の進行を楽しみにしているという認識で良さそうですね。

 戦闘系のイベントよりも次元全体のログイン率が上がっていることに驚きを隠せませんが、戦闘狂なのは一部のプレイヤーだけだったようですね。

 アイドルとして参加しているのはさほど多くありませんが、観客として楽しみたいプレイヤーが多かったことは今後の参考にさせていただきます」



名無しのモブプレイヤー:開幕辛辣で草

名無しのモブプレイヤー:もっと罵って~!

名無しのモブプレイヤー:戦闘だけがVRの楽しみ方じゃないってことよね

名無しのモブプレイヤー:今後の参考……ね?


 【菜刀天子】が辛辣なのはいつものことだが、それが人気の一つという俺には理解できない現象が起きているのは納得できない。

 それならプレイヤーキラーの俺に人気があってもいいだろ!



 「さて、では本選に進んだアイドルグループを紹介させてもらいましょうか。

 まずは第四位からです!

 どうぞ!」

 

 【菜刀天子】がそう言うと、俺と【黒杖魔導師】が急にワープさせられて特設ステージの上に連行されていたようだ!

 いきなりワープさせるなよ……

 ……という不満はあるが、今回のイベントを勝ちにいく俺が不機嫌そうな表情を観客たちに見せるわけにもいかないので笑顔で観客席に手を振りながら登場していった。


ーーーーーーーーーー


 『わぁ~あたしたち四位だって!☆

 やったね~☆』


 「喜ぶのは時期尚早だ。

 漆黒闇(ネオダーク)に導かれた我輩たちであれば深層(グランド)へ到達することも容易いはずである!」


 『みんな~これからも、あたし【ツバタ】と~☆』


 「ククク、我輩【クロユリ】の偶像旅団(ブリゲード)……【ユニフラワー】を応援するのだ……!」



ーーーーーーーーーー


 「というわけで四位は【ユニフラワー】でした。

 投票コメントで多くを占めていたのは、対称的な二人がそれぞれの持ち味を活かしている点でしたね。

 私としては嫌な予感しかしませんが……」



名無しのモブプレイヤー:【ユニフラワー】四位か!

名無しのモブプレイヤー:へーこんなプレイヤーたち初めて見た

名無しのモブプレイヤー:アルビノっ娘とオッドアイお姉さんというラノベのヒロインにいそうな二人やね

名無しのモブプレイヤー:【ツバタ】ちゃん俺の妹になってくれ~!

名無しのモブプレイヤー:【クロユリ】さんの妖しげな感じスコw

名無しのモブプレイヤー:本選も応援するから頑張れ!



 「では次は三位の発表です!

 はい、どうぞ」



ーーーーーーーーーーーーー



 「えっ、私たちが三位なんだねっ!

 まさかランクイン出来るなんて思ってなかったよっ!

 【短剣探険者】もそう思うでしょっ!?」


 「私は案外イケると思ってたヨ。

 【ブーメラン冒険者】の女子力の高さなら男も女もメロメロだからネ~

 無自覚って怖いヨ……」


 「……?

 あっ、私たち【ブーメラン冒険者】と【短剣探険者】のアイドルグループ【ツインドラゴンズ】の応援をよろしくっ!」


 「本選も頑張るヨ~!」


ーーーーーーーーーーーーー


 「三位は【ツインドラゴンズ】でした。

 投票コメントで多くを占めていたのは、双子特有の息ピッタリな演技が唯一無二で目を惹かれたとのことでしたね」



名無しのモブプレイヤー:【ツインドラゴンズ】三位キタ━(゜∀゜)━!

名無しのモブプレイヤー:やっぱり男の娘は最高なんや……(しみじみ)

名無しのモブプレイヤー:【ブーメラン冒険者】は女子力高くて可愛いのズルすぎでしょ

名無しのモブプレイヤー:あざと過ぎる……

名無しのモブプレイヤー:誰か【短剣探険者】に触れてあげてくれ……



 「次は第二位です。

 これまた意外な組み合わせです。

 どうぞ!」


ーーーーーーーーーーーーー


 「【ペグ忍者】たちが二位なのら!?

 どうなってるのら……」


 「フェイちゃんの可愛さなら一位でも狙えたと思うけど。

 君の素晴らしさを世界に知ってもらいたいからね」


 「当然ですよ、生産プレイヤーなら!

 【フランベルジェナイト】さんも【ペグ忍者】もよくやりましたね」


 「ぐへへへへへへ、【釣竿剣士】ちゃんに誉められちゃったのら~!

 顔舐めてもいいのら?」


 「当然ダメです……

 いい加減諦めてくださいよ」



ーーーーーーーーーーーーー


 「というわけで二位は【恋愛一直線】でした。

 投票コメントで多くを占めていたのは、【釣竿剣士】、【ペグ忍者】、【フランベルジェナイト】という最前線組の圧倒的身体力を活かしたダンスパフォーマンスが最高だったとのことでしたよ」



名無しのモブプレイヤー:【ペグ忍者】と【釣竿剣士】と【フランベルジェナイト】のグループって……

名無しのモブプレイヤー:こいつら戦闘でもするつもりか?

名無しのモブプレイヤー:バトルだったら間違いなく一位だった

名無しのモブプレイヤー:いや、【ペグ忍者】が【釣竿剣士】と一緒にいるから【ペグ忍者】の運用は難しそう

名無しのモブプレイヤー:なんで【ペグ忍者】をここに連れてきた……?

名無しのモブプレイヤー:どうせ割り込んで来たんだろうよ

名無しのモブプレイヤー:【検証班】のメンバーはそういうところある

名無しのモブプレイヤー:いや、おまいら戦闘の話じゃなくてアイドル活動の会話しろよ

名無しのモブプレイヤー:【ペグ忍者】と【釣竿剣士】の百合営業キマシタワー

名無しのモブプレイヤー:【フランベルジェナイト】がイケメンだから一人でもキャラが立つのズルいわー

名無しのモブプレイヤー:百合の間に挟まる【フランベルジェナイト】を許さない!!!!



 「では予選の第一位発表です。

 それではどうぞ!」


ーーーーーーーーーーーーー


 「お待たせしました!

 いや~、無事一位になれましたよ~!

 元々アイドル活動をしていたので、今回は意地でも一位を取ろうと思っていたのでホッとしました!

 応援ありがとうございます!

 あと、本選の応援もお願いしますね!」



ーーーーーーーーーーーーー


 「一位は【ボマード】、ソロでの出場でしたが圧巻でしたね」



名無しのモブプレイヤー:やっぱりか

名無しのモブプレイヤー:これは誰もが予想してた

【トンカチ戦士】:ボマードちゃん最高1!1!!ボマードちゃん最高!!1!1

名無しのモブプレイヤー:やっぱり地道に実績を積み上げてきたボマードちゃんは違うな~

名無しのモブプレイヤー:曲も多いし、所作が完全にアイドルだから見てて安心するよね

名無しのモブプレイヤー:包丁次元の星

名無しのモブプレイヤー:これは本選も圧勝だな



 「本選は明日開催予定です。

 底辺種族たちは明日もきちんと集まるように。

 以上です!」



 

 選ばれたり、選ばれなかったりする……


 【Bottom Down-Online Now loading……】

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