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847話 荒波の探索方針

本日2話目の投稿となります。

前の話を読んでない方はそちらからどうぞ!

 【ディメンションバトル】



 【【1位 包丁次元】VS【4位 釣竿次元】VS【6位 アンカー次元】】


 【終了条件 隠された宝を持ち帰る】


 【異次元の風が吹き荒れている】


 【包丁が血を求める】


 【釣竿が救い上げる】


 【アンカーが流動を押し留める】



 【Duel Start!】






 【ゲーム運営からのアナウンス】


 【今回の次元戦争で包丁次元が一位になった場合、釣竿次元及びアンカー次元の世界からリソースが搾取されます】



 「にゃにゃにゃ!?

 今回の相手は噂に聞いていた【釣竿剣士】ちゃんの【師匠】がいるっていう釣竿次元なのら!?

 かなり手強そうなのらよ……」


 釣竿次元が相手か……

 普段の次元戦争だったら勝ち目が薄い相手だったな。

 前は【師匠】の手の内をある程度知っている【釣竿剣士】が味方に居たから対処できたものの、通常であれば手のつけようがないだろう。


 だが、今回俺は次元天子としての力を行使できる!

 そう簡単に後れは取らないぞ!


 「アンカー次元は海エリアをメインで攻略している次元って【検証班長】から聞いたな。

 俺たち【紅蓮砂漠隊】も今は海エリアの攻略をしているところだから、その足掛かりにさせてもらいたいが……

 知らないスキルばっかりで中々厄介そうな気がするが、狂人はどう思う?」


 素で俺を狂人と呼んでくるお前も中々度胸があるな?

 ……それは置いておくとして、アンカー次元はゲームシステム的に包丁次元よりも情報アドバンテージを多く得ているだろうな。

 

 釣竿次元はゲームシステム外のオリジナル技を披露してくるが、アンカー次元は真っ当にミチって感じだな。


 

 「ふひひっ、どっちも海に関係のあるチュートリアル武器を使うプレイヤーがMVPを取っていたんですねぇぇ……?

 釣竿とアンカーって両方とも海に沈めるものですよぉぉ……」


 言われてみればそうだよな?

 【釣竿剣士】は釣りをしていたが、【師匠】はどうなんだろうか?

 釣竿を持っているからにはある程度釣りをするんだろうが、そのまま海エリアにどれだけ進出していたかによって状況が変わりそうだな。


 「【包丁戦士】さんとならどんな海でも添い遂げますよ!

 いや~、私の【包丁戦士】さんへの愛は海を越えますからね~!

 どんな荒波にも負けませんよ~!」


 その愛は海に入る前から存在してないけどな!

 流石は頭お花畑……

 妄想もここまで来れば幸せだろうよ?


 「ふふふ、当然幸せですよ!

 いや~、【包丁戦士】さんと一緒にいれるだけで楽しいんですからね~!」


 「いちゃつくのもいいけど、そろそろ行動方針決めないか?

 狂人とアイドルの絡みばっかり見せられても勝ちには繋がらないし」


 俺とボマードちゃんの漫才のような会話をぶったぎってきたのは【バグパイプ軍楽隊員】だ。

 こいつはここで流れを変えられる人材だったか!

 いいセンスだ!



 行動方針か……

 とりあえず今回は守るべき拠点っていうのもないらしいから、全員が探索メンバーでいいとして誰が組んで動くか……だよな。

 

 「戦闘力のことを考えるなら【ペグ忍者】と【包丁戦士】しゃんは別行動が良さそうなのらよ!

 正統派で前衛が出来るのは二人だけなのら~」

 

 「ふひひっ、あてぃしと【バグパイプ軍楽隊員】さんとボマードさんはサポートタイプのプレイヤーですからねぇぇ……

 偶然にも【ペグ忍者】さん以外は【堕音深笛】関係者ですから相性も悪くないですよぉぉ……」

 

 「ただ、メインアタッカーの一人の【ペグ忍者】に【堕音深笛】のバフがかからないのは厄介だな?

 ってなると俺は狂人と行動しないといけないのか……」


 おいおい、露骨に嫌そうな顔をするな!

 それなら【骨笛ネクロマンサー】と組めばいいだろう。

 【骨笛ネクロマンサー】は自分で【堕音深笛】を使うが、そこに他者の【堕音深笛】を加えれば中衛くらいは出来そうだからな!

 

 「でも、【包丁戦士】さんと【骨笛ネクロマンサー】さんと私の【深淵顕現権限】の生け贄を用意出来ないのは厳しいですね~!

 いや~、それだと私は一割くらいの力しか出せないですよ~」


 ……仕方ない、虚弱体質ロリ巨乳のボマードちゃんは俺が介護してやろう。

 次元天子のスペックがあればなんとかなるだろ!



 というわけで、俺とボマードちゃんのペア、【ペグ忍者】と【骨笛ネクロマンサー】と【バグパイプ軍楽隊員】の組み合わせで探索だ!

 異論があるやつはいるか?


 「ふひひっ、問題ないですぅぅ……」


 「これがベストなのら!」


 「まあ、及第点じゃね?」


 「【包丁戦士】さん、そんなに私と二人きりになりたかったんですか~!

 いや~、照れちゃいますね~!」







 どこから来るんだその自信は……?


 【Bottom Down-Online Now loading……】


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