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835/2205

835話 変形合体!

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ】ー【次元天子】【上位権限】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 今日はエターナルの方でさっそくログインしてみた。

 どうせこれも実績照会の【~でログインした】枠の対象になるだろうから、さっさと満たしておいたというわけだ。

 

 そしてエターナルでログインした俺のログイン地点は大樹の目の前となっていた。

 これで天子王宮、深淵奈落、封印の森の三ケ所でログインが可能になったのは嬉しいことだ。

 ……天子王宮以外は交通の便が最悪だが。




 「ガハハ!!!

 ここに直接ログイン出来るのは楽だろう!!!

 何度も針の攻撃から身を守りながら進むのはワシもゴメンだ!!!」


 俺だってそれは嫌だな。

 だが、ここに何度も来るような用事ってあるのか?

 俺が見た限りだと、大樹と森が広がっているくらいだけど。


 「ここにも他と同じように攻略出来るダンジョンのようなものがあるぞ!!!

 【誓言の歪曲迷宮】よりは、大きな階層に別れた深淵奈落に近いがな!!!」


 謎解きしながらギミック解除して進んでいく感じだな?

 封印の森っていう大層な名前のエリアだし、そのイメージの方がしっくり来る。

 だが、何を封印しているんだろうな?


 

 「そこが今回お前をここに連れてきた理由の1つだな!!!

 ここに封印されているものは1つだけではないが、その中の1つに【世界剣種】がある!!!

 だからこそ、お前が探し始めたと聞いたときにはすぐにこの【封印の森ダンサムント】に来られるように準備を始めていたのだ!!!」


 なるほどな。

 ここにきてようやくこのエリアに案内された理由が分かった。

 【世界剣種】がここに眠っているのなら話は早い。

 それを手に入れに来たんだからな!



 だけど、さっきの【槌鍛冶士】の話には引っ掛かる部分がいくつかあった。

 特にこの場所で封印されているものがいくつもあるということだ。

 わざわざ封印しているということは、相当に力の強いものや厄介なものが眠っているということになる。

 ……つまりこの場所は、隔離部屋に近い役割を果たしているエリアだということになる。

 流石は封印の森という名前なだけあるな……



 「そう言うな!!!

 ここも住んでみれば良いところだぞ!!!

 ワシが聖獣深淵対戦中に隠れながら作った生産アイテムもいっぱい置いてあるからな!!!

 だが、持ち出しは厳禁だぞ資格無しで持ち出せばお前諸とも爆発するぞ!!!」


 ぶ、物騒な森だな……

 急に、下手に置いてあるアイテムに手を触れたく無くなってしまった……

 【槌鍛冶士】が作ったものには興味が尽きないが、セキュリティがしっかりし過ぎているのは考えものだ。



 それは諦めるとして、本目的の【世界剣種】の封印解除に取り掛かりたい。

 ……俺は何をどうすればいい?

 そんな問いかけをつつ、俺は首を傾げながら【槌鍛冶士】を上目遣いで見つめていく。

 【検証班長】や【フランベルジェナイト】辺りならこれでイチコロなんだが……



 「ワシをそんな目で見ても何も起きないぞ!!!」


 ……だよなぁ。

 信頼は出来るが、からかい甲斐のないおっさんだ。


 「【世界剣種】を手に入れるために必要なのは、お前という存在とワシという存在がここにいるという事実だな!!!」


 なんだかんだ口を開いて教えてくれた【槌鍛冶士】だが、言っていることが理解できなかった。

 俺たちの存在が必要?

 それはどういうことなんだ……???


 

 「こればっかりは、説明するよりも実践して見せた方が早そうだな!!!

 ほれ、両手をワシの方に開いて伸ばしてみろ!!!」


 俺は釈然としない想いを抱きながらも、渋々短めな俺の両手を差し出していく。

 【槌鍛冶士】はそんな俺の両手を握りしめてきた。



 「やはりお前の手は小さいな!!!」


 なんか急に貶された気分になったんだが……

 【槌鍛冶士】にそんな意図はないんだろうが、俺が気にしていることではあるのでそんな気分になってしまう。


 「前に使っておいたお陰か、今のワシの状態でもこれだけは使えるらしい!!!

 【上位権限】ー【Legend Weapon】!!!

 さあ【包丁戦士】、受け取れ!!!」


 そう言いながら【槌鍛冶士】は緑色の粒子で包み込まれていく。

 そうして【槌鍛冶士】は形を変えていき、サイズとしては両手持ち大剣レベルの肉斬り包丁のようになった。




 これは……【失伝秘具】ー【大深罪鉄林包丁】!?






 再びお目にかかることになるとはな……


 【Bottom Down-Online The Eternal Now loading……】

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