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571話 【骨笛ネクロマンサー】の交友関係

 【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【レイドバトルを開始します】


 


 はい、今日も元気にログイン!

 今日は【骨笛ネクロマンサー】のところへ突撃だ!







 というわけでやってきました岩山エリア……堅牢剣山ソイングレスト。

 ここにある【骨笛ネクロマンサー】の拠点に俺は足を運んだ。

 洞穴の奥にある【骨笛ネクロマンサー】の拠点は、近づくだけで悪寒がするほど不気味な場所だ。

 入り口から骨による装飾がされた通路が続いており、コンクリート舗装されているかのように地面にも骨が敷き詰められている。

 間違っても健全なプレイヤーが訪れる場所じゃないし、こんな場所を作り上げるやつがマトモとは言えないだろう。


 所々に見える謎の生き物の骨の標本がここが尋常な場所ではないということをありありと伝えてきている。



 そんな洞窟の奥には骨て作られた椅子に腰をかけている【骨笛ネクロマンサー】がいた。


 「ふひひっ、【包丁戦士】さんこんなところに来るなんて珍しいですねぇぇ……

 あてぃしに何か用ですかぁぁ……?」


 かき消えそうな、間延びした喋り方をするのが特徴の【骨笛ネクロマンサー】は、基本的にソロで活動していて引きこもっているという根暗な緑髪のプレイヤーだ。

 服も骨が所々に取りつけられているという骨への異様な執着っぷりが伺える。


 


 お前は他のクランメンバーと絡んだりしてるのか?

 今回はそれが気になってここに聞きに来た。

 お前は基本ソロプレイだが、どんな感じの交遊関係なのかくらいは知っておきたくてな。




 俺がそういうと、【骨笛ネクロマンサー】は不気味な笑みを浮かべながら口を開いてきた。


 「ふひひっ、そうですねぇぇ……

 あてぃしは【バットシーフ】さんと【フランベルジェナイト】さんと行動することがたまにありますねぇぇ……

 同じくらいの時期にゲームを始めたのもそうですけど、明るそうに見えてアングラな人たちなので安心しますねぇぇ……死臭も漂ってますよぉぉ……」


 うわっ、なんかとんでもない理由で一緒に遊ぶメンバーを選んでるなこいつ……

 死臭の有無が判断基準かよ……


 「ふひひっ、安心してください今まで会ったプレイヤーの中でも一番死臭がするのは【包丁戦士】さんですからぁぁ……

 いっそ骨になってみるのはどうですかぁぁ……?

 おすすめですよぉぉ……」


 こらこら、俺を骨にしようとするな!

 俺はトンカチを持って迫ってきた【骨笛ネクロマンサー】を宥める。


 俺が本気になれば【骨笛ネクロマンサー】を死に戻りさせるのは出来るが、そうなるとここに来た目的である【骨笛ネクロマンサー】の対話が終了することになるからな。

 戦闘は極力避けたいところだ。

 こいつ、骸骨を操ってくるから戦うと面倒なんだよなぁ。



 「ふひひっ、ちなみにですが【フランベルジェナイト】さんってなんで何もないところに話しかけているんですかぁぁ……?

 コミュ力のないあてぃしでは本人に直接聞けませんでしたよぉぉ……」


 ここだけの話、あいつのイマジナリーフレンド的なやつに話しかけてるんだ。

 だから基本的には他のやつには見えないし、本人は見えているように話しているってわけだ。

 



 俺は嘘は言わずして、若干語弊のある言い方をしておいた。

 この表現が一番伝えやすかったから改変させてもらったぞ。

 すまない【フランベルジェナイト】、お前の名誉は守る気はないんだ。

 

 「ふひひっ、やっぱり変わった人だったんですねぇぇ……

 その点【バットシーフ】さんは盗みについて以外は良くも悪くも平凡ですよねぇぇ……」


 【バットシーフ】後輩はまあ、そうだろうな。

 あいつのセンスはほとんど盗みに持ってかれているから、戦闘に関しては普通だし、常識力に関しても盗みについての認識以外は普通だ。

 それでも、その盗みが悪評を集め指名手配されているんだからどうしようもないな。

 これについては俺と【骨笛ネクロマンサー】の意見が一致したな。

 やはり誰でもそう思うんだろう。


 「ふひひっ、でも人当たりはいいですよねぇぇ……

 一緒に歩いていてもそこら中に知り合いがいて驚きましたよぉぉ……

 【裏の人脈】というクランに何故か協力させられていたのにはなんと反応すればいいのか分からなくて絶句してしまいましたけどぉぉ……」


 あいつは明るくハキハキしているからな。

 自然と人は集まってくるだろう。

 プレイヤーキラーの俺よりは付き合いやすいはずだ。


 クラン【裏の人脈】については俺もよく知らない。

 なんならメンバーの一人にも会ったことがないからな。

 その辺は直接【バットシーフ】後輩に聞いてやってくれ。

 あいつならボロボロと情報をおとしてくれるだろ。






 信頼してるのかしてないのかわかりませんね。



 【Bottom Down-Online Now loading……】

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