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471/2202

471話 歩行がダメなら……

 【Raid Battle!】


 【深淵域の管理者】



 【エルル】


 【???】【上位権限】【ボーダー】



 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】


 【深淵へ誘い】


 【冒険者を堕とす】


 【深き真価を見極め】


 【境界に流転する】


 【封印された夢想が解き放たれし時】


 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】


 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】


 【レイドバトルを開始します】


 はい、今日も元気にログイン!

 今日は引き続き【深淵奈落ー中層 ルルナティック】の探索をしていくぞ!






 まあ、探索というよりはここを安全に移動できるようになる方法を探すところからなんだけどな。

 前回はジェーライトの力で地面を抉り取るという試みと、低空でのジェット噴射移動を試してみたが無様に失敗してしまった。 


 今回はジェット噴射では途中まで行けたということで、空中からアプローチをかけてみようと思う。


 というわけでスキル発動!【深淵纏縛】!


 まずは片翼の骨羽が背中から突き出るように出現し、俺の背中に生えてきた右骨翼周辺にもやがかかり、黒い羽が形成された。

 また、それと同時に俺の身体も黒いもやに覆われて、新たな服へと変化させていく。


 そして、黒いもやが晴れた時、俺が着ていた服は緑色がメインで、黒色のフリルのついたゴスロリへと変化していた。


 そう、今回はルル様の【P(エルル)細胞】を励起しての探索だな。




 【Raid Battle!】



 【包丁戦士】



 【深淵域の管理者】



 【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】





 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】







 【ワールドアナウンス】



 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】



 【レイドバトルを開始します】



 とりあえずこのフォームで、飛んでいけるだけ飛んでいこうと思っている。

 ジェーライトの【魚尾砲撃】によるジェット噴射とは違って、こっちは飛ぶだけならそんなにエネルギーを使わないので探索は出来そうだ。


 そうして浮かび上がってみると……よし!

 死に戻りはしないな!

 とりあえず上空は安全そうだ。


 それを確かめてから周囲を飛び回っていく。

 この周辺には上空から見えるものはないから、しばらくはどこかの方向に飛んでいかないといけなさそうだが、どっちに進んだら良いものかなぁ……

 目印もなく、目的地も不明となれば直感で進むしかない。


 とりあえず北に進んでみるか。





 飛びながら北に進んでいくと、蜘蛛のような像が立てられているのを発見した。

 この像だが、五メートルくらいの大きさで、今は上空から見ているだけだから見下ろせているが、地面に降りたったら思いっきり見上げないと全容を把握できないだろう。

 こんな殺風景の空間になんで蜘蛛の像が立てられているのだろう……


 ちょっと調べてみるか!

 俺は空中に浮きながらも、ようやく発見した手がかりに興奮を抑えきれず調べるため手で触れた。



 その瞬間、俺は手先から光の粒子へと変換され始めた。

 またこれかよ!?

 この【深淵奈落ー中層 ルルナティック】に来てから何回死に戻りすればいいんだ……









 というわけで【深淵奈落ー中層 ルルナティック】の初期地点に戻されたわけだが、この中層は浅層と比べて難易度急に上がりすぎだよな!?

 あっちは廃墟があるだけで死に戻り要素はほとんど無かったのに、こっちは触れるもの全てが危険度MAXだ。

 

 だが、危険度MAXだからといって気後れするわけにはいかない。

 ヒントっぽいものが見つかって、ようやく希望が見えてきたんだからな!

 せっかくならやれるだけはやってみるつまりだ。


 とりあえず他の方向にも行ってみるか。







 そうやってルル様の翼を使ってグルグル回ってみると、他の方角にも像が設置されていた。

 それを纏めてみると……

 一番始めに行った北には蜘蛛の像。

 南にはカラスの像。

 東にはムカデの像。

 西には蛇の像があった。



 これだけの情報があれば、これらの像が何を指し示しているのかは明白だろう。

 そう、ルル様の配下の像だな。

 つまり、ここは天子王宮でいう礼拝所に該当するエリアということになるのか?

 あの礼拝所も朱雀、玄武、青龍、白虎(?)の像が置いてあったからな。

 対になるものがあってもおかしくはないだろう。


 とはいっても、礼拝所の役割自体分かっていないから、俺がわかるのは対になっているということ止まりだ。

 あの礼拝所、今は俺の料理室として使われているだけだからな……

 礼拝所の方の聖獣像を調べたことは何度もあるが、そっちでも特に何か分かったことがないので、【深淵奈落ー中層 ルルナティック】の像も触ったり見たりするだけでは意味がないに違いない。

 


 いや、こっちの像は触ることすらまともに出来ないんだがな……

 さて、どうしたものかなぁ……







 ここまでは予定調和だのぅ……

 こやつがどこまで堕ちれるか、しっかりと見届けさせてもらおう。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] ついにずっと前からあったあの礼拝所の使い道への手がかりが見つかりましたね 何に使えるのかが少しでも分かればいいですが [一言] ブクマ600おめです 加えて気づかないうちに100万文字も書…
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