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450/2202

450話 槌鍛治士の生産

本日一話目の投稿です。

今日の18時に2話目を投稿します。

【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】



 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン。

 今日は【槌鍛治士】のところに行って進捗を確認するぞ!









 というわけでやって来ました草原エリアにある【槌鍛治士】の鍛治小屋。

 この小屋に足を踏み入れると鉄を叩く音が鳴り響いていることに誰でも気づくほど、大きな音が聞こえてくる。


 奥を覗いてみるとそこにはガチムチのおっさんと、銀髪褐色ロリの姿があった。



 近づいていくと、足音で俺に気づいたようで作業を止めてこちらを向いてきたようだ。


 「ガハハ!!!

 よく来た【包丁戦士】!

 頼まれていた深淵フルートの再調整が終わっているから返しておくぞ!!!」


 そう言ってそばにおいていたと思われる深淵フルートを手に取り、俺に渡してきた。

 地味に深淵フルートのメンテナンスを依頼したりしていたのだ。

 いつ使うか分からない代物だが、チュートリアル武器ではない以上、劣化破損をしていくのは避けられないのでマメなメンテナンスは欠かせられない。

 そして、そのメンテナンスを出来るのはこれを作り上げた【槌鍛治士】だけだからな、こいつに頼むしかない。


 「他力本願だったり、信頼だったりする……

 あなたたち二人は見ていて興味深い関係なの」


 銀髪褐色ロリの【大罪魔】が口を挟んできたが、たしかに俺と【槌鍛治士】は妙な縁で繋がって協力し合ってるな。

 俺はそこまで意識したことは無かったんだが、他の人たちから見れば奇妙に見えるのかもしれない。

 それもこれも、【槌鍛治士】との出会いからして妙だったからそのままズルズルと続いてしまっているのかもしれない。


 「ガハハ!!!

 それで、今日は深淵フルートを受け取りに来ただけか!!!???

 お前の顔を見ると他にも用事がありそうな表情をしているが!!!」


 流石は俺の相棒、表情から別の用事を読み取ってくるとは。

 実は、お前の生産イベントの進捗とか方針とか聞いておこうと思ってな。

 お前はこの包丁次元の中でもトップを争う生産プレイヤーだから特に気になっているぞ。


 「当然だったり、当然じゃなかったりする……

 このムキムキおじさんなら注目されるのは当たり前で、次元天子のイベントに参加しているのは違和感があるの」


 ……まあ、いいだろう。


 「ワシはこの小娘をせっかくだからコキ使っているぞ!!!

 そうして作っているのがこれだ!!!

 まだ未完成だが、会心の出来になりそうだ!」


 そう言って見せてきたのは、鉄心だ。

 えっ、鉄心?

 【槌鍛治士】ほどの生産プレイヤーが作るものは、なんかもっと凄そうなギミックがある工芸品だと思っていたが、素材なのか……?


 「ガハハ!!!

 ただの鉄心だと思っているのは大間違いだ!!!

 この小娘の力とワシの力を結集させた生産アイテムだから甘く見ると痛い目を見るぞ!!!」


 たしかに、よく見てみると鉄心の周りに不気味な力の流れを感じるな。

 これは……あれだ!

 【深淵顕現権限】の生け贄を代わりに負担してくれる鉄球と大まかな力の流が似てるな。

 だが、力の流れの構造が似ていても流れているものが違う気がする。

 

 「それは当然だな!!!

 鉄球のほうは、深淵の力を鉄球に這わせるように流し込んでいるがこの鉄心は大罪の力を流し込んでいる!!

 お前が感じたのはその違いだろう!!!」


 「感じたり、感じなかったりする……」


 力の流れ、感じるんでしたよね?

 はい、なんで大罪の力を素材に練り込んでるんだよ!!!

 【槌鍛治士】の技術が凄すぎるだろ……

 エンチャントスキルなんて解放されていないはずなのに、特に何事もないかのようにやってのけているからな……




 ……もしかして、その鉄心と鉄球で合体させて何かを作ろうとしているってことなのか?


 「ガハハ!!!

 よくわかったな!!!

 これらを合わせたらきっと面白いものが出来るはずだ!!!

 楽しみにしておくといいぞ!!!」


 どう考えても危険物になりそうなものが生まれる予感しかしないが、【槌鍛治士】のことだ。

 きっと上手くやってくれると信じるしかない。

 

 「信じれたり、信じれなかったりする……

 この後、実験に失敗して死に戻りしたムキムキおじさんがいたとか、いなかったとか……」


 「ガハハ!!!

 不穏な捨て台詞を残して去ろうとするのやめろ!!!」


 不穏なことを言い残した【大罪魔】を追いかけていく【槌鍛治士】を眺めながら俺は楽しそうで何よりだと感じたりした。

 なんだかんだ上手く関係を築けているじゃないか。

 安心したぞ。






 築けていたり、築けていなかったりする……


 【Bottom Down-Online Now loading……】


 


 

ボトムダウンオンラインのあらすじについて活動報告でアンケートしています。


ぜひ見てみてください。



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― 新着の感想 ―
[一言] 仲が良いのか悪いのかは分かりませんが 大罪魔も居候なりに協力しているようで友好的な関係ではありそうですね
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