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449話 ボマードちゃんの生産

【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】



 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 今日はボマードちゃんに生産イベントの進捗を聞きに行くぞ!

 ちなみに、毎日誰かに聞きに行っているが俺の素材集めや下ごしらえは平行してちゃんと進めてるぞ!






 「あっ、【包丁戦士】さんじゃないですか!

 いや~、急にどうしたんですか?

 もしかしてとうとう私に求婚ですか!?

 ついにこの時が来ちゃいましたか~!」


 は?

 相変わらず頭お花畑な爆弾魔ちゃんだ……

 この頭の足りていないタンクトップロリ巨乳に求婚するわけないだろ……

 頭にいくはずだった栄養全て胸に取られているんじゃないか?


 そう言いがかりをつけながらボマードちゃんの小柄な体型についていると犯罪級の破壊力を持つ巨乳を、真正面から両手でもみくちゃにしていく。

 この弾力が癖になる……

 くそっ、この胸でどれだけの男を誘惑してきたんだ!

 言え!


 「あっ、ちょっ……!?

 気持ちよく、なって、きちゃった、じゃない、です、かっ!?

 いや~、誘惑してるのは【包丁戦士】さんだけですよ~!」


 ちっ、都合のいいことばかり言いやがって。

 



 ……と、熱くなりすぎたな。

 ボマードちゃんに会いに来たのは別に胸を揉みに来たわけでも、求婚しに来たわけでもない。

 生産イベントの進捗を聞きに来たんだ。

 お前は何か作品を提出するのか?


 「私は得意な生産活動とか無いですからね~

 いや~、イベント上位なんて狙えないですから簡単なものでいこうかと思ってますよ!」


 まあ、【名称公開】によるデバフボディで身体能力が全体的にゴミ以下になっているボマードちゃんは戦闘は勿論ながら、それ以外の動作にも支障が出ているし賢明な判断だな。

 重いものを持つのは無理だし、指先での細かい作業を行おうとしても腕を宙で支えきる力も入らないからこのイベントははじめから勝負を捨てていてもなんら違和感もない。




 【俺様が身体を操作しても無理だろうナァ!

 イャ~、俺様が出来るのは精々食器を使ってメシを食べることくらいだゾォ】


 急にスキル【渡月伝心】を使って脳内に送り付けメッセージ語りかけてきたのは、ボマードちゃんの身体に眠るレイドボス【荒れ狂う魚尾砲】の【ジェーライト】の意識だ。

 【深淵細胞】を身体に取り込んだボマードちゃんを半分乗っ取る形で生存しているが、戦闘ではボマードちゃんのデバフボディを最大限に稼働させて戦うことも可能な戦闘センスの持ち主でもある。


 そんなデバフボディの使い方を熟知している【ジェーライト】でも無理なら、やはりボマードちゃんは絶望的に生産イベント適正がない。

 

 「そこまで言わなくてもいいじゃないですか!

 いや~、私自身それは一番わかってますからね~!

 やっぱり【包丁戦士】さん他の人と比べて私に対して辛辣ですよね!?」


 全てはその胸が悪い。

 そういうことにしておいてくれ。

 巨乳と貧乳の格差はそれほど根深いものなんだ。


 「そうですかね……?

 いや~、私はそんなに気にしてないんですけどね……」


 お前はそうだろうな。

 持っている者は持たざるものの気持ちは分からない。

 そういうものだ。



 これ以上この話をしていても埒が明かないし、お前は生産イベントをどんなもので妥協するのかだけ教えてくれ。


 「そうですね……無難に私の色紙サインとかでどうでしょうか?

 いや~、私ってアイドル活動してるじゃないですか。

 ファンの人にとっては価値のあるもの……になるはずですし、【菜刀天子】さんも私のファンにしてしまえば評価がぐぐっと上がりますよね!

 名案じゃないですか!

 やっぱり私は天才だった!?」


 頭お花畑も大概にしておけ。

 まあ、人の手が加わっていれば生産アイテム扱いになるらしいからそれでも提出できるし、やってみるだけやってみるといいだろう。


 ただ、【菜刀天子】がアイドル活動に興味を示すかは疑問が残るところだがな。

 

 「ふっふっふっ、【菜刀天子】さんの王宮に行っていまからライブしてきますか!

 いや~、今のうちに良いところを見せておけばサインの価値も上がりますからね!」


 そんなことをぶつぶつ呟きながらボマードちゃんは新緑都市アネイブルの天子王宮へと向かっていった。

 あいつも地味に王宮に入れる権利を持ってるからそんな迷惑な行為も可能なんだよなぁ。



 せっかく面白そうなことをやるんだし、俺も覗いていくか!


 そうして、天子王宮での観客二人状態でゲリラライブが始まったのだった。








 これがアイドル活動……

 直に見るとこれは中々……

 底辺種族もたまにはいい文化を生み出しますね。


 【Bottom Down-Online Now loading……】


ボトムダウンオンラインのあらすじについて活動報告でアンケートしています。

ぜひ見てみてください。


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/788051/blogkey/2726725/

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